やってみる!聞いてみる!行ってみる! 青汁みるみる部 ヘルスケア

搾汁後のケールはどこへ?

青汁を搾った後とはいえ、栄養価の高いケールなので、そのまま廃棄されてはいませんでした。ファンケルでは、まだSDGsという言葉さえなかった頃から青汁の搾りかすを牛の飼料として活用する研究を進め、16年前(2007年)から飼料化を実現。2019年度からはニワトリの飼料としての利用も始め、2021年度には約90%を有効活用することに成功していました。他に先駆けてSDGsな取り組みがなされていたのですね。



搾りかすが飼料に。そして再び畑へ!

さらに深く取材してみると、搾りかすを飼料として再利用するだけでなく、その飼料を食べた牛たちのフンをたい肥化し、畑の肥料として利用しているとのこと。ケールの栄養を無駄なく循環させる仕組みまで作り上げられていたのです。

上記を見てもわかるとおり、搾りかすをそのまま牛に食べさせているわけではありませんでした。搾りかすに乳酸菌などを加え、袋に詰めて密閉。一定期間おいて発酵させて、やっと飼料として利用できるものになるのだそうです。この飼料化の技術も、青汁の搾りかすに導入したのは日本で初めて。愛媛県畜産研究センターの協力のもと、試行錯誤の調整のうえで完成したと言います。

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搾りかすを発酵させて飼料化する理由は?


栄養価が高いケールは、青汁を搾った後でも栄養が豊富に含まれています。ただ、その中には、牛の健康を損なうおそれがある「硝酸態窒素」という成分も。そこで発酵の出番! 乳酸菌や糖を混ぜ込んで発酵させると、硝酸態窒素が減少するのだそうです。牛たちに栄養たっぷり&安心して与えられる飼料を作るには、この発酵の工程がとても重要だったんですね。


発酵させて完成した搾りかすの飼料。



私たちはもちろん、ケールで牛たちや畑もすこやかに

実際に、青汁の搾りかすから作られた牛の飼料を利用している酪農家、井関吉博さんにもお話を聞いてみました。約100頭の牛を飼育しているという井関さんは、「栄養面で納得でき、価格も手頃。それに(健康食品に使われる)ケールは、農薬などにも気を配って栽培されているので、その搾りかすを使った飼料も健康的で良いと思う」とおっしゃっていました。

搾りかすのケールが飼料となって牛の健康を守り、その牛のフンをたい肥化した肥料が畑を肥沃にする、この良循環を可能にするのも、私たちが口にする青汁の原料として、化学農薬を使わずに大切に育てられたケールがあってこそなのだ、ということがよくわかりました。



青汁みるみる部 今回のまとめ

青汁の原料となるケールの歴史から栄養価、ふるさとなどをめぐってきた青汁みるみる部の最終回、SDGsな観点からの特集はいかがでしたか? 普段何気なく飲んでいる青汁が、家畜や畑の健康にもつながっていたなんて驚きでした。こんなふうに、私たちの体にも環境にもうれしいことを知ったら、今まで以上においしく青汁が続けられそうですね。



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