無添加化粧品って普通の化粧品と作る工程が違うの?
ファンケルが創業以来大切にしているのが「無添加」にこだわる製品作り。なぜ進化し続ける化粧品業界のなかで、創業以来40年にわたり、変わらず一途に「無添加化粧品」にこだわるのか、その理由をファンケルに入社したばかりの新人・卯月と学んでいきます。今回は、ファンケルの化粧品を製造している滋賀工場からお届けします!
ファンケルの無添加
防腐剤・香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤を一切使っていません。
今月のテーマ
第6回 無添加化粧品って普通の化粧品と作る工程が違うの?
新人社員 卯月奈々
FANCL CLIP WEB制作担当。少し天然なところはあるけれど、やる気はいっぱいの22歳。自社の商品知識を深めるため、日夜勉強中。
今回教えてくれる先輩
ファンケル美健 滋賀工場 製造第二グループ 大塚
毎日、エンリッチプラスやモイストリファインを高速充填機で生産している慎重派。また、常に生産設備を清潔にしなければ気が済まない性格で「無添加化粧品の製造」を天職と思っている。
いま、私は滋賀県にある「ファンケル美健 滋賀工場」まで来ています。毎日使っている無添加化粧品がどんな風にできているのか、実際に見ることができるなんてワクワク! ファンケルならではの製造方法のこだわりがあるのかも、しっかり学びたいと思います。
医薬品製造レベルのクリーンな空気環境を実現
卯月
いま着ている作業着、目以外は全部覆い隠しちゃうんですね! しかも作業現場に入る前には、手洗い後に、つけている手袋まで消毒しました。
これは無塵服(むじんふく)と言うんです。静電気が起こらない特別な生地でできていて、ほこりが立たないようになっています。
大塚
卯月
わぁ、作業着からこだわっているんですね!
ほこりについてさらに言うと、化粧液を充填するための機械があるクリーンルームは、空気中のチリの量にも配慮していて、その清浄な空気は医薬品の製造も可能なレベルなんです。
大塚
化粧液を充填するクリーンルーム
卯月
へぇ! でも、化粧品を作っているのに、なんでそこまでするんですか......?
それはもちろん、私たちが扱っている化粧品は、防腐剤を含まない「無添加化粧品」だから。大切なお肌につけるもの。自信をもって安心して使っていただけるように、製品に汚れを寄せつけないための細心の注意を払っているんですよ。ほかにも、工場には無添加化粧品を扱うために様々な工夫が散りばめられているので、さっそくご案内しますね。
大塚
卯月
ありがとうございます。楽しみです......!
まず最初の工程は、無人空間内の機械のうちの、化粧液ボトルを洗浄するエリア。ボトルが清潔であることは、何よりも大切ですからね。ここでボトルにクリーンな空気を吹き付けて、その空気を吸い込み、中身を綺麗にしています↓
大塚
まずは空のボトルを空気で洗浄します
卯月
水とかではなく、空気で綺麗にするんですね......!
そうなんです。......そしてさらに進むと充填エリアです。機械を見てください。いま、機械がボトルに化粧液を充填しています↓
大塚
機械がボトルに化粧液を充填します
化粧液のボトルを瞬時に密封します
卯月
機械の動き、はやっ! 充填して密封するまでの時間って、10秒もないんですね!
はい、そこもポイントです。充填したての化粧液をすぐに密封することで空気に接している時間を減らし、品質をキープしているんです。
しかも、人の力では開けられないように、機械でキャップをきつくはめ込んでいます。これで異物の混入や液モレも徹底的に防げるんですよ。キャップ自体も中栓が施された特殊なものなので、密封してから、お客様が開封する瞬間まで外気に触れることはありません。
大塚
卯月
......ということは、商品ができるまで、人の手は一切触れないってことですね!?
人の目でも、しっかりチェック!
毎回使用後は人の手で洗浄します
充填作業に関しては、そうですね。でも、化粧液を調合するタンクやパイプなどは、作業前に殺菌を、そして作業終了後も洗浄を行うんですけど、これは人の手で、すべての機械を使う度に1.5時間かけて行っています。
大塚
卯月
毎回、1.5時間も......!?
攪拌するときに使う部品などは化粧液の成分が残りやすいですからね。一つずつ分解して手洗いしているんです。
大塚
卯月
そこまで丁寧な作業が求められるんですね......。
人の手が入るところは、そこだけではありません。たとえばタンクで調合された化粧液の一部は、品質管理部へと運ばれてpH値や色、香り、使い心地など、人の目と機械で品質チェックを行います。ここで合格したものだけが、ボトルに充填される流れとなっています。
大塚
卯月
充填されるまでに、そんな工程が......!
充填後も人の目は入ります。箱に収まるまでの工程ごとに、不良品は機械が判別する仕組みになってはいるんですけど、それでもあらゆる工程で、熟練の検査員が直接チェックしています。
そして箱詰めが終わったあとも、最後にもう一度製品を抜き取って検査員が確認し、それらのチェックを通過したものだけが、お客様のもとへと出荷されていくんです。
大塚
卯月
そんなに何重ものチェックがあるとは......! でも、そこまでしているからこそ、自信を持ってお客様へ無添加化粧品を届けられるんですね。
私も実際にその流れを知ったことで、ますます周りの友達にもファンケルをオススメしたくなりました......!
それはよかったです! ファンケルの化粧品は創業当初より、多くの敏感なお肌のお客様にも長年にわたりご愛用いただいてる化粧品です。大切なお客様のお肌に直接つけるものなので、その製造方法には妥協せず、徹底的にこだわりぬいています。またぜひ、見学にいらしてくださいね。
大塚