あぶらとり紙は正しく使えばメリットがたくさん! 基本的な使い方や肌のお悩み別の選び方を解説
皮脂は肌の潤いを保つために大切な役割をしてくれるものですが、一方で、過剰な皮脂をそのまま放置していると、毛穴の開きや角栓、黒ずみ、ニキビの原因になることもあります。また、過剰な皮脂の影響でメイク崩れが気になる人もいるでしょう。
皮脂の過剰分泌は、10代や20代前半の若い世代特有のものと思われがちですが、実はホルモンバランスの乱れなどによっては、30代や40代以降でも皮脂過剰になってしまうことがあります。
この記事では、皮脂が気になるときに手軽に使えるあぶらとり紙の使い方や選び方について解説します。
1. あぶらとり紙は肌に負担がかかるって本当?
あぶらとり紙の使いすぎはよくないという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
あぶらとり紙に関わらずどんなスキンケアグッズも、間違った使い方や使い過ぎは肌の負担になることがあるので注意が必要です。
2. お肌に負担がかかる使い方をしていませんか?
あぶらとり紙は、使い方が難しいものではありませんが、下記の2点には注意してください。正しい使用方法は、次章でご紹介します。
肌をこするような使い方はNG!
あぶらとり紙で肌をゴシゴシとこすったり叩き込むような使い方は、肌に負担がかかってしまいます。
あぶらとり紙にはフィルムタイプもありますが、基本的には紙でできているため、摩擦を起こしやすいという特徴があります。
肌の最も表面にあり、外部刺激から守ってくれている表皮の厚さは約0.2mmです。さらに、表皮の一番外側にある角層は、わずか0.02mmとラップと同じくらいの薄さしかありません。
これらは刺激に大変弱く、摩擦によってすぐに剝がれてしまいます。また、肌トラブルの原因にもなりかねませんので、ゴシゴシこするのは絶対に避けてください。
あぶらとり紙を何枚も使うのはNG!
あぶらとり紙を1度に何枚も使用することはNGです。基本的に、あぶらとり紙は1枚で顔全体に使用できるようになっています。余程のオイリー肌でない限り、1枚で十分です。
また、皮脂は肌の潤いを保つ役割があります。使用頻度が多すぎると、肌に必要な油分まで奪い取り、乾燥を招いてしまうこともあります。
さらに皮脂を取り過ぎると、余計に皮脂の分泌を増やしてしまうこともあります。その結果、ニキビや肌トラブルが増えてしまう可能性もあります。
3. あぶらとり紙の基本的な使い方
あぶらとり紙は、ベースメイクの上からでも使用することができ、ベタつきやテカリが気になったときにいつでも使えます。顔だけでなく、リップメイクや頭皮にも使えるので、ぜひさまざまな場面で活用してみてください。
顔全体に使うとき
最も一般的な使い方は、顔のベタつきが気になる部分などをそっと押さえるようにして使用する方法です。テカリの原因になる余分な皮脂を取り除けば、さらっとした清潔感のある肌に整えることができますよ。
1.裏表がある場合は、製品ごとに推奨される使用面を肌に当てます。
2.あぶらとり紙は、強く押さえなくても肌の油分を吸い取れるようにできているので、肌の上にのせて優しく数秒間押さえるようにします。
3.顔全体から完全に皮脂がなくなるまで使用するのではなく、ベタベタ感がなくなればOK。
※混合肌の人は、Tゾーンやあごなど気になる部分だけに使用するようにしましょう。
ポイントメイクに使うとき
裏技的に使えるのが、リップメイクにあぶらとり紙を使う方法です。ツヤっとした質感のリップはとても魅力的ですが、色落ちしやすいというのが難点です。そんなときにも大活躍するのが、あぶらとり紙です。
1.普段使用しているリップをいつも通り塗ります。
2.その後、唇にあぶらとり紙をのせて軽くおさえます。
このひと手間だけで、リップの余分な油分を抑えてしっかり密着し、衣服やカップ等への色移りも防げますよ。特に最近は、マスクへの色移りを気にする人も多いかと思いますので、ぜひ取り入れてみてください。
頭髪に使うとき
頭皮のベタ付きが気になる人は、前髪やおでこの周辺に使用するのもおすすめです。
髪の生え際あたりにあぶらとり紙をあてて、軽く油分を取り除くことで、おでこに髪がぺったりくっついてしまうのを防ぐことができます。
なお、ヘアスタイリング剤等を付けていないときでも、あぶらとり紙にベタっと皮脂が付いてくるのであれば、頭皮がオイリーに偏っている可能性があります。へアケアの方法を見直してみることをおすすめします。
4. 【肌のお悩み別】あぶらとり紙の選び方
あぶらとり紙には、さまざまな種類があります。ご自身の肌質や用途に合わせて、ぴったりのものを選んでみてください。
皮脂が気になる
あぶらとり紙は、和紙などの紙でできたものだけなく、フィルムタイプのものもあります。
フィルムタイプは皮脂の吸着力がより高く、破れにくいのが特徴です。オイリー肌で皮脂の分泌量が多い人や、夏場などに皮脂が増えてメイク崩れが気になるという人には、フィルムタイプの使用がおすすめです。
汗と皮脂が気になる
あぶらとり紙は、主に皮脂を吸着してくれるものなので、汗も一緒にケアしたいという人には、シートタイプが最適です。
皮脂と同時に汗が気になる場合は、どちらもすばやくキャッチしてくれるシートタイプを使いましょう。
シートタイプには全身の拭き取りができる、スキンケア成分を配合したやさしい肌触りのものもあります。持ち運びもでき、汗や皮脂が気になったときにべたつきをオフできるため、とてもおすすめです。
フレッシュクリアシート
30包1,257円(税込)メイク崩れが気になる
日中の過剰な皮脂により、メイク崩れが気になるという人には、おしろい付きのあぶらとり紙がおすすめです。
紙の表面に微粒子のフェイスパウダーが付いており、皮脂を取り除きながら肌表面をさらさらに整えてくれます。
手軽にメイク直しができるので、外出時に持っておくととても便利です。
敏感肌でも使いたい
敏感肌の人は、和紙やパルプなどの素材でできたあぶらとり紙がおすすめです。しなやかな肌触りが特徴で、優しくケアできます。
敏感肌の人は特に擦れに弱いので、ふわっと肌に触れるようにしながら、皮脂を吸着させてくださいね。
フェイスペーパー (あぶらとり紙)
100枚×3個594円(税込)5.まとめ
皮脂で顔がベタベタしたり、日中ベースメイクが崩れてしまうのは憂鬱な気持ちになりますよね。そんなときに、さっとメイクの上からでもケアできるのがあぶらとり紙です。
使い方のコツさえ押さえておけば、手軽に皮脂ケアができます。自分にぴったりのタイプのものをポーチに入れておき、1日中快適なさらさら肌で過ごしてくださいね。