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 1. 白髪の状態は2パターン!あなたの白髪はどっち? 

白髪の状態には2つのパターンがあるといわれています。

ひとつは、成長した毛髪の途中から白髪になっているパターン。根元は黒いのに、毛先に向かっていく段階で白くなっている状態です。もうひとつは、成長した毛髪の1本すべてが白髪になっているパターン。根元から毛先まで白くなっている状態で、多くの人がイメージする白髪はこちらかもしれません。

髪の色は、毛根にあるメラノサイトがつくるメラニン色素によって決まります。このメラノサイトの働きが弱くなると、メラニンが十分につくられなくなり、髪は色を失って白髪として生えてきます。

途中から白くなる場合は、髪が成長している途中でメラノサイトの働きが低下した可能性が考えられます。一方、1本すべてが白い場合は、毛根の段階でメラニンがつくられなくなっている状態です。また、白髪が特定の場所に集中して生えることもあります。これは、その部分の毛根にあるメラノサイトの働きが弱まっていることが影響していると考えられています。

このように、同じ白髪でも理由や状態には違いがあり、個人差もありますが、原因を知ることが対策の第一歩になります。

 2. 白髪になる主な原因は5つ 

白髪の原因はひとつではなく、加齢や遺伝、ストレスや栄養不足、紫外線など、さまざまな要因が関係していると考えられています。

主な原因 内容
加齢 メラノサイトの活性低下や黒髪の元となる色素幹細胞の衰えにより、色がつくられにくくなる
遺伝 メラノサイトの働きや色素幹細胞の維持には体質的な個人差があり、遺伝的要因によって白髪があらわれやすくなる
過度なストレスや疲労 過度なストレスや疲労により自律神経が乱れ、血流が悪くなると、メラノサイトの働きが低下して色がつくられにくくなる
栄養不足 たんぱく質やミネラルなど髪の成長に必要な栄養素が不足すると、色がつくられにくくなる
紫外線 紫外線による酸化ダメージが蓄積するとメラノサイトの働きが低下し、色がつくられにくくなる

これらの要因が重なることでメラノサイトの働きが低下すると、メラニン色素が十分につくられなくなり、白髪が生えてくるようになります。

 3. 白髪が急に増えるのはなぜ? 

白髪は、ある日突然増えたように感じることがあります。実際には少しずつ変化が起きていることが多いものの、生活環境の変化によって白髪が目立ちやすくなることもあります。特に、次のようなことが続くと髪の色をつくるメラノサイトの働きに影響を及ぼす可能性があります。

強いストレスを感じることがあった

仕事や環境の変化などでストレスが続いた時期に、急に白髪が増えたように感じることもあるでしょう。強いストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、血行不良につながることがあります。すると、頭皮に十分な栄養が届きにくくなり、髪の色を保つ働きにも影響が出る場合があります。

忙しくて食生活が乱れていた

忙しい日々が続くと、食事の内容が偏りがちになります。髪の健康を保つためには、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素が必要ですが、こうした栄養素が不足すると、髪の成長環境にも影響が出やすくなり、白髪が目立ちやすくなる場合があります。

睡眠不足が続いていた

睡眠不足が続くと、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、髪の色を保つ働きにも影響が出ることがあります。また、メラニン色素の生成にかかわるメラトニンなどのホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。睡眠時間が不足したり、睡眠の質が低下したりすると、分泌リズムが乱れ、白髪が目立ちやすくなる可能性もあります。そのため、忙しい時期などに睡眠不足が続くと、白髪が急に増えたように感じることもあるのです。

 4. 白髪は黒髪に戻せる? 

白髪のメカニズムは、まだ完全には解明されていません。また、一度白髪になった髪を確実に黒髪に戻す方法も、科学的に証明されたものは現在のところ見つかっていないのが実情です。そのため、加齢など抗うことが難しい原因による白髪は、元に戻すことが難しいと考えられています。

しかし、生活習慣や食生活の乱れ、一時的なストレスなどが原因で色素細胞がお休みしているだけの白髪であれば、生活習慣の見直しや頭皮ケアによってメラニン色素が再びつくられるようになり、黒髪が生えてくる可能性もあります。

大切なのは、これから生えてくる髪のためのケアを諦めずに今から始めること。日々のケアや生活習慣の積み重ねが、5年後、10年後の髪の状態を左右するといっても過言ではありません。

 5. 今日からできる!白髪の対策と予防 

白髪が気になり始めると、「何か特別なケアをしなければ」と思うかもしれません。しかし、実際には、毎日の生活習慣や頭皮へのちょっとした心がけが、これから生えてくる髪の状態に大きくかかわっています。特別なことを始める前に、まずは日常の中でできる対策から見直してみましょう。ここでは、今日から取り入れられる白髪の対策と予防のポイントをご紹介します。

白髪が気になっても絶対に抜かない

白髪を見つけると、つい抜きたくなってしまう人もいるかもしれません。しかし、白髪を抜くことはおすすめできません。髪の毛は毛根にある毛母細胞によってつくられていますが、無理に抜くことで毛根や周囲の組織に負担がかかります。こうした刺激が繰り返されると、髪が細くなったり、生えにくくなったりすることがあります。
白髪が気になる場合は無理に抜かず、根もとから短くカットするか、白髪染めやカラートリートメントなどで目立たなくする方法を取り入れましょう。

頭皮の紫外線対策を徹底する

顔やボディの紫外線対策は万全でも、頭皮の紫外線対策は見落としがちです。頭皮も紫外線の影響を受けやすいパーツであり、紫外線は頭皮の乾燥やダメージにつながるだけでなく、髪の色をつくるメラノサイトの働きに影響を及ぼす恐れがあるといわれています。

また、強い紫外線を浴び続けると、頭皮環境の乱れにつながることもあります。外出時にはUVスプレーを取り入れる、帽子や日傘を併用する、分け目を時々変えるなど、日常生活の中で頭皮を紫外線から守りましょう。

頭皮マッサージを行う

頭皮マッサージは、頭皮の血行を促しすこやかな頭皮環境を保つためのケアとして取り入れたい習慣のひとつです。

耳の上あたりの側頭部に指の腹を当て、軽く引き上げるようにしながらやさしく揉みほぐします。次に、生え際から頭頂部、後頭部へと指を少しずつ移動させながら、頭皮全体をほぐしていきましょう。

ブラシを使う場合は、毛先の絡まりをとってから、生え際から頭頂部に向かってやさしくブラッシングします。最後にブラシの面で頭皮を軽くポンポンと刺激するのもおすすめです。力を入れすぎず、リラックスする気持ちで行うことがポイントです。

詳しい方法は、以下の記事も参考にしてみてください。

髪のための食事を意識する

髪の健康を保つためには、日々の食事も大切です。髪は主にたんぱく質からつくられており、ビタミンやミネラルなど、さまざまな栄養素の働きによって、すこやかに育つ環境が整えられます。特に白髪が気になる場合は、次のような栄養素を意識して取り入れましょう。

たんぱく質
髪の土台となる栄養素。肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれます。

ビタミンB群
たんぱく質の代謝を助け、髪や頭皮の健康維持に役立つ栄養素です。B2,B6,ビオチンなどがそれにあたります。豚肉、レバー、玄米、納豆などに含まれます。

亜鉛
皮膚や髪などの健康をサポートする栄養素。牡蠣、かつお塩辛などに含まれます。

ビタミンC
皮膚や粘膜の健康維持をサポートする栄養素。柑橘類やピーマン、いちごなどに含まれています。

特定の食材だけを食べれば良いというわけではなく、さまざまな食品をバランス良く取り入れることが大切です。毎日の食事の中でこれらの栄養素を意識して取り入れてみましょう。

不規則な生活習慣を整える

不規則な生活が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経が乱れると血行不良につながり、頭皮や毛根に十分な栄養が届きにくくなることもあります。

体内時計を整えるためには、朝起きたら太陽の光を浴びる習慣をつけることが大切です。朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、自律神経のリズムも整いやすくなります。

また、毎日の就寝時間や起床時間をできるだけ一定に保つこともポイント。生活リズムを整えることが、すこやかな頭皮環境づくりにつながります。

ストレスや疲労を溜めない

強いストレスや疲労が続くと、自律神経のバランスが乱れ、頭皮の血行にも影響が出ることがあります。その結果、毛根に十分な栄養が届きにくくなり、髪の健康にも影響を与える恐れがあります。

忙しい毎日の中でも、意識してリラックスする時間をつくることが大切です。軽い運動や入浴、趣味の時間など、自分が心地よいと感じる方法で気分転換をしましょう。ストレスや疲労を上手にケアすることは、心身の健康だけでなく、すこやかな髪を育てる環境づくりにもつながります。

体全体の冷えや血行を改善する

頭皮は体の中で最も高い位置にあるため、冷えや血行不良の影響を受けやすいといわれています。体が冷えて血流が滞ると、頭皮や毛根にも十分な栄養素が届きにくくなる可能性があります。

体を温めて血行を促すためには、シャワーだけで済ませず、できるだけ湯船につかる習慣をつけることがおすすめです。38℃~40℃程度のぬるめのお湯に10分~15分ほどつかると、深部体温がゆるやかに上がります。すると、全身の血流が促されやすくなり、頭部への血液の流れを確保しやすくなります。

入浴は半身浴でも全身浴でも構いませんが、短時間で体を温め血のめぐりを良くする全身浴には疲労回復効果も期待できます。忙しくて湯船につかれないときは、首元や足元を温めたり、軽いストレッチを行なったりするだけでも、血行を促す助けになります。日々の生活の中で体を冷やさないことを意識することが、すこやかな頭皮環境づくりにつながります。

白髪ケアアイテムを活用する

白髪のケアに専用アイテムを取り入れるのもひとつの方法です。最近は白髪の状態に合わせて使い分けられるアイテムが充実しています。こうしたアイテムを上手に活用することで、白髪を目立ちにくくしながら髪や頭皮のケアを続けやすくなります。

・白髪がピンポイントで生えているとき

白髪が数本だけ目立つ場合は、部分用のケアアイテムを取り入れてみましょう。特に、生え際や分け目など、気になる部分だけを手軽にカバーできるアイテムが便利です。

例えば、気になったときすぐに使えるヘアマスカラは、ブラシで白髪部分に色をのせてカバーできます。ピンポイントで使えるため、生え際や分け目など、部分的に目立つ白髪を自然にぼかしたいときに向いており、手を汚さずに済むのもメリットです。

使うときは、白髪の根元から毛先に向かって軽くブラシを当て、少しずつ色をのせるのがポイント。一度にたくさん塗ると固まりやすいので、少量ずつ重ねるようにすると自然な仕上がりになります。また、乾く前に髪に触れると色移りすることがあるため、塗った後は少し時間をおいてからスタイリングするようにしましょう。

・白髪が広範囲のとき

白髪がある程度まとまって生えている場合は、全体になじませながら色を整える方法を取り入れると自然に仕上がります。自宅で手軽に使えるアイテムとして、カラートリートメントを活用してみましょう。

入浴時に使えるカラートリートメントは、髪をトリートメントしながら徐々に色を補うタイプのアイテム。髪全体になじませやすいため、白髪が広い範囲にある場合でも自然にカバーしやすいのが特徴です。

カラートリートメントは数分置いてから洗い流すだけなので、負担なく続けられます。最初は数日続けて使うと色が定着しやすく、その後、週に数回程度のペースで使うと、自然な色合いを保ちやすくなります。髪や頭皮へのやさしさだけでなく、髪の悩みに合ったヘアケア効果がある商品を選ぶのがおすすめです。

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・これから生える髪の土台づくり

白髪が気になり始めたときには、目立つ部分をカバーするケアだけでなく、これから生えてくる髪のための頭皮ケアを取り入れることも大切です。髪は頭皮の環境に影響を受けるため、頭皮をすこやかな状態に整えることが将来の髪のコンディションにもかかわってきます。

頭皮環境を整えてくれる育毛剤は、頭皮にうるおいを与えながら血行を促し、すこやかな頭皮環境を保つためのケアアイテムです。日々のケアに取り入れることで、髪が育ちやすい環境がつくれます。

使うときは、洗髪後にタオルドライした頭皮へ適量をなじませ、指の腹でやさしくマッサージするように塗り広げるのがポイント。頭皮全体にいきわたるよう、分け目を変えながら少しずつ塗布するとムラなくケアできます。頭皮はデリケートなので、爪を立てたり強くこすったりせず、やさしくなじませることを意識しましょう。育毛剤は、毎日のケアとして継続して使うことが大切です。髪や頭皮の悩みに合わせて設計された育毛剤を取り入れましょう。

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 6. まとめ 

白髪は、加齢だけでなく生活習慣の乱れやストレス、栄養不足などが影響してあらわれることもあります。気になるからといって抜くのではなく、体の内側からケアすることを意識しましょう。食事や生活習慣を見直し、頭皮環境を整えるケアを続けることが、これから生えてくる髪のための土台づくりにつながります。便利なケアアイテムも上手に取り入れながら、無理のない方法でケアを続けていきましょう。日々の積み重ねが、5年後、10年後のあなたの髪の印象を大きく変える可能性もあるのです。

執筆・監修遠藤 幸子 エイジング美容研究家/美容ライター

アットコスメ公認ビューティストに認定されたのを足掛かりに、活動をスタート。ウェブや雑誌などで美容コラムの執筆や監修を行う他、テレビやラジオ、雑誌、新聞、広告などに出演。いつまでもキレイでいたいと願う女性に向けて、日々美容情報を発信中。

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