1. 敏感肌とは？ 

敏感肌とは、乾燥などによってバリア機能が低下し過敏な状態になった肌のことを指します。わずかな刺激で炎症を起こし、赤みやかゆみが生じるなど、肌トラブルが起こりやすい状態です。

季節の変わり目や日焼け、ホルモンバランスの変化などで肌が過敏な状態になっているのに対策を取らずにいると、色素沈着などの肌トラブルにつながることがあるので注意しましょう。

 2. 敏感肌になる原因 

敏感肌の原因は、「外的要因」と「内的要因」の2つに大きく分けることができます。

外的要因

外的要因としては、乾燥や紫外線、花粉、PM2.5などの大気汚染物質、誤ったスキンケアなどが考えられます。これらの要因により外部からダメージを受けると、表皮が傷ついたり薄くなったりしてバリア機能が低下し、敏感肌につながります。

内的要因

内的要因としては、ストレスや睡眠不足、生理や妊娠、更年期などによるホルモンバランスの変化、食生活の乱れなどが考えられます。これらの要因により肌のターンオーバーが乱れるなどしてバリア機能が低下し、敏感肌につながります。

 3. 敏感肌でよくある症状 

敏感肌でよくある症状は、下記の通りです。

• いつもの化粧品がしみる、ピリピリするなどの刺激を感じる。
• 赤みやかゆみ、ぴりつきなどが出る。
• ニキビや湿疹が出やすい。
• 肌が乾燥し、ちょっとしたことに刺激を感じやすい。
  
  

当てはまるものがあるからといって必ずしも敏感肌であるとは限りませんが、あてはまる項目が多い場合は敏感肌の可能性があります。症状のお悩みが深い場合などは皮膚科の受診をおすすめします。

 4. 敏感肌対策のポイント 

敏感肌対策のポイントとして挙げられるのは下記の4つです。

肌に摩擦や刺激を与えない

敏感肌の場合は、洗顔だけでもぴりつくケースがあります。そのため肌に摩擦や刺激を与えないことが大切です。「ちょっと敏感かな」と感じたら、肌荒れケア成分配合の洗顔料を使ってみましょう。

刺激を受けやすい乾燥敏感肌には、負担をかけずに洗い上げる洗顔料「乾燥敏感肌ケア 洗顔リキッド」がおすすめです。

また、プッシュ式の簡単泡でしっとりやさしく洗い上げる「ピュアモイスト 泡洗顔料」もおすすめです。

徹底した保湿をおこなう

敏感肌は肌のバリア機能が低下した状態なので、徹底した保湿によりバリア機能を高める必要があります。乾燥敏感肌のために開発された「無添加FDRシリーズ 乾燥敏感肌ケアライン」のようなスキンケア商品を使うことも重要です。

また、水分だけでなく油分もしっかりとあたえることが大切です。乳液やクリームは必ず使用しましょう。乳液やクリームには化粧液や美容液などで与えた水分の蒸発を防ぐ役割も期待できます。

敏感肌のスキンケアでは摩擦や刺激を避ける必要があるため、保湿の際はコットンではなく手を使うことをおすすめします。

敏感肌の正しいスキンケアの方法については、「敏感肌の正しいスキンケア」で詳しくご紹介します。

紫外線対策は1年中おこなう

前述の通り、紫外線は肌に刺激を与えたりダメージを蓄積させたりします。そのため年間を通して対策することが大切です。日焼け止めは毎日塗り、こまめな塗り直しも心がけましょう。また、帽子や日傘、サングラスなども併用しましょう。

日焼け止めも敏感肌に使えるものを選びましょう。「乾燥敏感肌ケア サンガード25 （SPF25・PA++）」なら、バリア機能が低下した方や生後6ヵ月以上のお子様にもお使いいただけます。

 5. 敏感肌の正しいスキンケア 

敏感肌になってしまったら、どのようにスキンケアをすれば良いのでしょうか。ここでは無添加FDRシリーズ　乾燥敏感肌ケアラインを使った正しいスキンケア方法を解説します。

洗顔・クレンジング

FDRシリーズにはクレンジングはありませんが、軽いメイクなら洗顔リキッドで2度洗いして落とすことができます。

＜使い方＞

① あらかじめ顔をぬるま湯でしめらせておいてから、清潔な手のひらに適量（500円玉1枚分）を出し、たっぷりのぬるま湯を加えて空気を含ませるように泡立てます。

② 泡をすべらせながら顔全体に広げ、丁寧に汚れを落とします。その際、肌を強くこすらないように気をつけましょう。

③ すすぐ際のお湯の温度が熱いと、肌の乾燥のもとになります。水またはぬるま湯ですすぎましょう。すすぎ残しがないように、髪の生え際やフェイスラインまで十分にすすぎます。水気を取るタオルは肌あたりのやさしい清潔なものを使い、摩擦に注意しながらそっと拭きましょう。

 ＜注意点＞

① 洗顔料が肌に残ると肌荒れの原因になるため、しっかりすすぐことが大切です。

② 洗顔後は皮脂膜が洗い流されているので、時間を置かず、肌が柔らかいうちにスキンケアをしましょう。また、洗顔後は肌の乾燥を防ぐため、しっかりと保湿しましょう。

化粧水

＜使い方＞

① 洗顔後、清潔な手のひらに適量（100円玉1枚分）を出し、顔全体にやさしくのばします。

② 中指と薬指の腹を使い、顔の内側から外側へ、やや持ち上げるようにやさしく押さえながらなじませます。

③ 手のひらで顔をやさしく包み込むようになじませます。ハンドプレスをすることで、肌の奥（角層）までしっかりと浸透させましょう。

＜ポイント＞
 目元や口元など、カサつきが気になる部分には重ねづけしましょう。

乳液・クリーム

＜使い方＞

① 適量（乳液：1円玉1枚分、クリーム：パール粒1個分）を手のひらに出します。

② 化粧水と同様に、中指と薬指の腹を使い、顔の内側から外側へ、やや持ち上げるようにやさしく押さえながらなじませます。カサつく部分には重ねづけします。

③ 手のひらでやさしく包み込むように顔を押さえ、なじませます。

＜注意点＞
乳液やクリームを塗る際は指先に力を入れず、やさしくそっとなじませましょう。

 

また、基本のケア（化粧液・乳液・クリーム）以外にも、スキンバリア成分が高配合された「乾燥敏感肌ケア バリアジェルオイル」の使用がおすすめです。ジェルオイルで使用感がやさしく、肌に負担をかけません。うるおいを持続させるとともに、肌を乾燥から守ります。全身のケアにもおすすめです。

 6. 敏感肌対策のための生活習慣 

ここまでは外的要因に対するケアについて解説してきましたが、ここからは内的要因に対するケアについて解説します。内的要因をケアするためには、日頃の生活習慣を見直す必要があります。

睡眠をしっかり取る

睡眠不足になると、肌のターンオーバーを促進したり細胞の修復に関わったりする成長ホルモンの分泌が不足します。また、睡眠不足が続くと成長ホルモンの効果にも関わるメラトニンの分泌にも悪影響を及ぼし、自律神経が乱れやすくなるなどして、肌荒れを引き起こすことにつながります。

睡眠をしっかりと取ることが、肌のコンディションを整えるうえでは重要です。1日の睡眠時間は7時間程度を推奨します。

バランスのよい食事を摂る

忙しい毎日の中で食生活が偏ってしまう人も多いと思いますが、健やかな肌を保つのに必要な栄養素（ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ミネラル・食物繊維）が不足することで肌荒れを引き起こすことがあります。できるだけバランスの取れた食事を摂りましょう。

水分をこまめに摂る

人間の体は体重の約60％（大人の場合）が水分であり、そのうち約15％が肌に関わる水分といわれています。肌には水分を溜めておく役割があるため、身体の内側から水分を補給し潤わせておくことも保湿対策には欠かせません。水分を効率良く補給するためには、こまめに水分を摂る必要があります。目安は1～2時間にコップ一杯程度。ぜひ心がけましょう。

適度に体を動かす

ストレスが溜まると、自律神経が乱れてさまざまな悪影響が身体に表れます。肌の場合は、ターンオーバーが乱れたり、男性ホルモンが優位になったりしてニキビや肌荒れにつながります。ストレスを感じたら、好きな趣味に没頭したり、人に会ったりして気分をリフレッシュしましょう。

ストレスを溜めない

ストレスが溜まると、自律神経が乱れてさまざまな悪影響が身体に表れます。肌の場合は、ターンオーバーが乱れたり、男性ホルモンが優位になったりしてニキビや肌荒れにつながります。ストレスを感じたら、好きな趣味に没頭したり、人に会ったりして気分をリフレッシュしましょう。

喫煙をしない

喫煙をすると体内に活性酸素が発生します。それを除去するために美肌に欠かせないビタミンCを大量に消費し、肌荒れや肌老化を引き起こす要因となります。また、血行の悪化や女性ホルモンの低下も肌荒れを引き起こします。たばこは百害あって一利なし。美肌のためには禁煙をおすすめします。

 7.まとめ 

敏感肌になると、メイクが楽しめなくなったり、鏡を見るたびにストレスを感じたりします。肌が過敏な状態だと感じたら、早めに対策を取ることが大切です。今回ご紹介したような方法で日頃のスキンケアと生活習慣を見直し、健やかな肌を育むためのケアを継続して行いましょう。