
唇の乾燥をストップ!見直したいNG習慣や乾燥させないケアって?
最近、唇の乾燥が気になる…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。唇はほんのちょっとしたことで乾燥したり、荒れてしまったりする場合があります。唇の乾燥を食い止めるには、唇の構造を理解し、正しいケアを行うことが大切です。
ここでは、唇の乾燥につながるNG習慣や、乾燥させないためのケア方法などをご紹介します。
1. 唇が乾燥しやすいのはなぜ?
唇が乾燥しやすいのは、常に露出していて乾燥や刺激といった外的な影響を受けやすい環境にあることが関係しています。それに加えて、他の皮膚よりも角質層が薄く、水分保持力が低いことや、皮脂腺や汗腺がなく、バリア機能が低いことも大きな要因です。そのため、唇がカサついたり荒れたりすることは誰にでもあり、丁寧にケアしていく必要があります。
その一方で、唇は通常の皮膚よりもターンオーバーが早く、そのサイクルは1週間前後といわれています。ケア次第では乾燥や荒れを防ぎ、美しい唇をキープできます。
2.唇の乾燥が酷くなるとどうなるの?
唇の乾燥が酷くなると、カサついた状態から荒れへと移行し、さらに悪化すると口角炎や口唇炎などの疾患につながる可能性があります。
口角炎とは、唇の左右の端部分の口角に炎症が起こる疾患。赤く腫れたり、皮がむけたり、かさぶたになったりする症状がみられます。深く亀裂が生じ、痛みを伴うこともあります。
口唇炎とは、唇全体に炎症や亀裂ができる疾患。唇が全体的に乾燥し、皮むけや腫れなどが生じます。また、かゆみや湿疹を伴うこともあります。
3. 唇の乾燥が酷くなる原因と対策
唇の乾燥が酷くなる原因は、日常に潜んでいます。当てはまる原因を知り、それに合った対策を取りましょう。
リップメイク
マットな質感のリップやお肌に合わない成分が配合されたリップなどを使うと、トラブルや乾燥を引き起こすことがあります。唇の乾燥やトラブルが出やすいと感じたリップは、速やかに使用を中止しましょう。そのうえで、できるだけ唇に負担をかけにくい商品を選ぶことが大切です。
また、落ちにくいリップを使用することで、クレンジングの際に強く擦ることで唇に負担がかかってしまったり、リップが落ちきれていない場合も唇の乾燥やトラブルを引き起こす可能性があります。肌本来のうるおいを守りながら、しっかりメイクも落とすクレンジングを使用しましょう。ポイントメイク用のリムーバーなどをコットンにたっぷりと染みこませ、唇に少しおいてからやさしく拭うようにして、きちんとメイクを落とすことを意識しましょう。
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エアコンの風に直接当たったり、冷房や暖房の影響で室内が乾燥したりすると、唇の乾燥につながります。エアコンなどによる唇の乾燥を防ぐには、エアコンの風が直接顔に当たらないように風向きを調整する、乾燥しやすい室内では加湿器を使い十分に唇を保湿するなどの対策を取りましょう。
刺激物の摂取
熱いものや辛いものを食べると、唇に刺激を与えることにつながります。その結果、唇の乾燥や荒れを引き起こす可能性があります。また、糖分や塩分が多い食べ物も、同様に唇に刺激を与えることにつながります。
食事の前にリップクリームなどで保湿をしてから食べることや、熱いものや辛いものを食べるのはほどほどにすることが大切です。また、飲食後は一度濡れたティッシュなどで付着した調味料などをやさしく拭き取ってから、十分に保湿しましょう。
栄養バランスの悪さ
偏った食生活などで栄養バランスが悪くなることも、唇の乾燥や荒れにつながる可能性があります。意識して取り入れたい栄養素はビタミンB群。特にビタミンB1、B2、B6、亜鉛です。
この栄養素には皮膚や粘膜を正常に保つ効果があり、不足してしまうと唇の荒れを引き起こす可能性があります。
各栄養素が多く含まれている食品の例は以下のとおりです。
ぜひ積極的に摂取しましょう。
栄養素 | 豊富に含まれている食品の例 |
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ビタミンB1 |
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ビタミンB2 |
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ビタミンB6 |
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亜鉛 |
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ビタミンB1については、以下の記事でより詳しく紹介しています。
長時間のマスクの着用
長時間マスクを着用しているとマスクで唇が擦れて、唇の乾燥や荒れにつながる可能性があります。
マスクを着用するシーンはこれからも想定されるところ。そこで、マスクを着用する場合は通気性や肌あたりのいいシルク素材のインナーマスクを使用したり、十分に唇を保湿したりして対策を取りましょう。
ホルモンバランスやストレス
ホルモンバランスの乱れやストレスなどによって唇のコンディションが悪くなり、唇の乾燥や荒れにつながることがあります。日頃からストレスを溜め込まないように注意しましょう。
また、ホルモンバランスを整えるために規則正しい生活を送る、十分な睡眠や栄養をとるといったことも心がけましょう。
紫外線
紫外線の影響を受けて唇が日焼けすると、唇の水分が蒸発して乾燥を引き起こしたり、皮がむけてしまったりすることがあります。
朝起きて顔を洗ったあとや、お化粧直しの際に、唇の保湿と紫外線対策をおこないましょう。UVカット効果のあるリップクリームを使うと、保湿と紫外線対策を同時に行うことができ、一石二鳥です。
4. 唇の乾燥が酷くなるNG習慣を見直そう
唇の乾燥が酷くなる原因には、日常的な生活習慣が関係している場合があります。この機会にぜひ見直しましょう。
唇の皮をむく
唇の皮をむくと傷ができて出血する可能性があるほか、唇の粘膜のターンオーバーが乱れ、乾燥や荒れにつながる可能性があります。
唇の皮むけが気になったときには無理にむこうとせず、リップクリームで保湿しましょう。また、唇のコンディションがいいときにリップ用のスクラブ剤を使うなども、美しい唇を保つためにはおすすめです。古い角質や汚れをとってターンオーバーを促進できるように、日頃からこうした角質ケアもおこないましょう。
唇を舐める
唇の乾燥が気になると、つい舐めてしまうクセがある方は多いかもしれませんが、今すぐに見直したいNG習慣です。唇を舐めると一時的にうるおっているように感じられますが、唇の水分が蒸発してさらに乾燥しやすくなってしまいます。
唇の乾燥が気になったら、舐めるのではなく、リップクリームなどですぐに保湿する習慣をつけましょう。
唇をこする
普段から唇を触る、飲食や洗顔のときに唇を拭き取ってこするといったクセも、唇の乾燥や荒れを引き起こす可能性があります。不必要に唇に触れるのは控え、飲食や洗顔のときもやさしく拭うように汚れやメイクを拭き取るなど、デリケートな唇をこすらないように注意しましょう。
5. 唇を乾燥させない毎日のケア
唇を乾燥させないようにするには、毎日のケアでどのようなことに気をつければよいのでしょうか。詳しく解説します。
リップクリームを使う
唇を乾燥させないためには、こまめにリップクリームで保湿することが大切です。しかし、どのようなリップクリームを選ぶのかも重要になります。ただ唇にうるおいを与えるだけでは十分ではありません。デリケートな唇に負担をかけにくい無添加のもので、バリア機能をサポートし、乾燥や荒れを防ぐ効果が期待できる商品がおすすめです。
ファンケルでは、デイリー使いやメイク前の下地としておすすめのリップクリームをご用意しています。うるおうのにベタつかず、リップの発色と色もちをアップする効果が期待できます。
リップクリーム
880円(税込)
唇の乾燥が特に気になる冬場や就寝前のケアにおすすめなのは、リップトリートメントです。とろみのあるテクスチャーで、しっとり感が持続する唇用美容液。就寝前にお使いいただくと、朝にはふっくらぷるんとした唇に導きます。ルージュの下地に使うこともできますが、とろみのあるテクスチャーのため、ティッシュオフしてからリップを塗るのがおすすめです。
リップトリートメント
8g1,320円(税込)
2つの商品のうるおい力や使用感などの詳細は以下の記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
本来保湿する目的で使用するリップクリームですが、使用頻度が高すぎると唇をこする回数が増えることになり、唇の乾燥につながる可能性があります。リップクリームの使用は1日4~5回を目安にし、使用する際は強く唇に押し付けたりこすったりせず、やさしい力加減でおこないましょう。
スチーマーを活用する
唇のケアをするときにスチーマーを活用することも乾燥対策になります。たとえば、リップクリームを唇にいつもより多めに塗り、ラップを密着させます。その状態でスチーマーを当てると、パックのような効果が期待できます。スチーマーがない場合には、お湯が張ったマグカップでも代用できます。
リップマッサージをおこなう
唇の乾燥対策として、血行を促進する効果が期待できるリップマッサージを行うのもおすすめです。方法は下記のとおりです。
STEP1:清潔な状態の指に、唇用美容液やバームなどやわらかいテクスチャーのリップクリームを多めに取ります。
STEP2:上唇の中央部分から口角に向かって小さな円を描くようにクルクルとマッサージします。やさしい力加減で、こすらないように注意しましょう。
STEP3:STEP1、STEP2の要領で、反対側の上唇、下唇もそれぞれリップクリームをたっぷり指に取ってマッサージをおこないます。
水分をしっかり補給する
このほか、水分をしっかり補給することも大切です。なぜなら、しっかりと水分を補給することが肌の深部にある真皮層への保水力を高め、外部刺激から肌を守るバリア機能が整うことで、唇のケアにつながると考えられるからです。
水分を補給するときは、体を冷やさないように常温の水または白湯を飲むようにしましょう。
6. まとめ
他の皮膚よりも水分保持力が低く、皮脂腺や汗腺がない唇は、バリア機能が低く乾燥しやすいデリケートなパーツ。しかし、ターンオーバーが早いことから、しっかりとケアをおこなえば、乾燥や荒れを防いで美しい唇をキープできます。舐める、こするなどの日常のNG習慣を見直しながら、こまめな保湿と水分補給、マッサージなど、コツコツとケアを続けていくことが大切です。
とはいえ、ケアのやりすぎも摩擦を引き起こし、乾燥や荒れにつながることがあります。やさしい力加減と正しい方法でのケアを心がけましょう。