
正しい日焼け止めの塗り方とは? 顔・首・デコルテ・ボディ別に解説
季節を問わず降り注ぐ紫外線は、窓ガラスを通り抜け、室内にも届くので油断は禁物です。外出しない日も、日焼け止めでしっかり紫外線対策をすることが大切です。
「いつも日焼け止めを塗っているから、大丈夫」と思っている人も、塗り方によっては効果が半減している可能性があります。顔や首、デコルテ、ボディ別に正しい日焼け止めの塗り方をマスターして、紫外線のダメージから肌を守りましょう。
1. 日焼け止めの正しい塗り方
紫外線カットの効果を十分に引き出すためにも、日焼け止めはムラなく塗り残しがないように塗るのが基本です。顔・首・デコルテ・ボディ別に、正しい塗り方を見ていきましょう。
顔・首
手のひらに日焼け止めをとってから、額・両頬・鼻先・あご先・両目尻の下に点で置きます。次に、中指と薬指を使って顔の中心から外に向かって、ムラなく均一にのばしましょう。額や頬骨、鼻先など、日焼けしやすい箇所は重ねづけをしてきましょう。
首の前を塗るときはあごを上げ、皮膚をのばしてから塗るのがコツ。同様に首の後ろを塗るときは下を向き、日焼け止めを手のひら全体になじませ、耳下へ向けて手をすべらせます。最後に、手のひらで顔全体・首を包み込むようにおさえて、なじませます。
日焼け止めが肌に密着しやすいように、スポンジを使って塗る方法もあります。日焼け止めを顔全体に伸ばした後、スポンジで優しくトントンと叩いて肌になじませましょう。
スポンジで日焼け止めを塗る方法は、余分な油分をオフでき、肌への密着度を高めることができますが、やりすぎてしまうとスポンジが日焼け止めを吸収してしまうため、注意が必要です。そのため、ファンケルでは手を使って塗ることをおすすめしています。
デコルテ
デコルテに塗るときは、手のひら全体を使って、胸の中心から左右の脇下へ向けて、くるくると大きく円を描くようになじませます。ベタつきが気になるかもしれませんが、しっかりと適量をとり、薄づきにならないように注意。左右の手を使って、左手は右方向へ、右手は左方向へ、くるくるとなじませると塗りやすくなるのでおすすめです。
ボディ
ボディは塗る範囲が広いため、手のひら全体を使って塗ります。顔の場合と違い、ボディに塗るときは、日焼け止めの容器から、直接肌の上に線状に出してから、のばしていく塗り方が基本です。のびが悪くなったら日焼け止めを追加して塗っていきましょう。
【腕】
二の腕から手首まで、日焼け止めを線状に出し、ムラなく、手のひら全体を使ってなじませます。大きく円を描くように塗りましょう。日焼けしやすい手の甲も忘れずに。
【足】
ももから足首まで、日焼け止めを線状に出し、手のひら全体を使って、大きく円を描くようになじませます。夏のサンダル焼けを防ぐためにも、足の甲や指も入念に塗りましょう。
【肩】
肩に日焼け止めを線状に出し、肩の後ろから首もとへ左右交互にのばします。
選び方や塗り方、落とし方など、UVケアについてはこちらの記事もご覧ください。
2. 日焼け止めの量はどれくらいがベスト?
適切な日焼け止めの量は、製品ごとに定められています。日焼け止めの効果を十分に得るためには、適量を守ることが大切。ベタつくのがいやだからといって、自己判断で量を減らすと、うっかり日焼けをしてしまうかもしれません。パッケージに記載されている量を守りましょう。
3. 塗り残しが多くなりがちな部位7箇所!
しっかり塗ったつもりでも、塗り残しが多い部位は次の7箇所。塗り忘れや塗り残しがあると、思わぬ日焼けトラブルにつながるので、注意しましょう。
【まぶた・小鼻のまわり】
顔の中でも、まぶたや小鼻のまわりは塗り残しが発生しがちなパーツです。中指と薬指の腹を使って、丁寧に塗りましょう。
【髪の生え際】
髪の生え際は日焼け止めをのばしにくく、塗り残しが発生しやすい部位です。髪に日焼け止めがつかないように、一度、指先に適量をなじませてから塗るのがポイントです。
【首・うなじ】
首やうなじも塗り残しやすいパーツになります。特にうなじは自分では見えにくく、塗り残しや塗り忘れが発生しやすいため要注意。特にショートカットや髪を結ぶヘアスタイルの人は、首の後ろまで忘れずに塗りましょう。
【手の甲・手首】
案外塗り忘れてしまうのが、手の甲や手首です。手は日焼け止めが取れやすく、日焼けしやすい部位でもあります。顔や体に塗ったら、最後に手の甲や手首の裏表全体にもしっかりとのばしましょう。
【耳・耳の後ろ】
意識しにくい耳や耳の後ろも忘れずに。耳のカーブに指を沿わせて、耳の側面や耳たぶから耳の後ろまで、ムラのないように塗るのがポイントです。
【フェイスライン・あごの裏】
フェイスラインやあごの裏も抜かりなく。フェイスラインは指を滑らせるようにして、左右に往復させながら塗ります。あごの裏を塗るときは、あごを上げてから塗るのがコツ。
【デコルテ】
デコルテも注意したいパーツです。胸元が開いた服を着る日は、手のひら全体で大きく円を描くように塗りましょう。
4. 日焼け止めの塗り方で注意したいこと
日焼け止めを塗っているのに、日焼けをしてしまう場合は、塗り方を見直しましょう。注意したいポイントをご紹介します。
適量を守る
日焼け止めは多すぎず、少なすぎず、適量を守ることが大切です。適量は製品によって異なるため、パッケージなどで確認しましょう。それぞれの使用量は、どれだけ塗ったら紫外線カットの効果があるか、メーカーが研究して定めています。適量を守らないと十分な効果を得られない可能性があるので注意しましょう。
外出30分前に塗る
日焼け止めは、塗ってから15分~30分程度かけて肌に定着します。日焼け止めの効果を十分に発揮させるためにも、外出の30分前には塗り終えるようにしましょう。
肌をこすらないようにする
日焼け止めを塗るとき、肌をこするのは厳禁です。デリケートな肌をこすると、摩擦が起きて、シミやくすみの原因にもなってしまいます。日焼け止めは、やさしく丁寧になじませましょう。
開封日から年月が経った日焼け止めは使わない
開封日から年月が経った日焼け止めは、酸化して劣化し、日焼け止めの効果が低下している可能性があります。昨年の夏に使った日焼け止めが残っていても、使わないように注意。
また、パッケージに使用期限が記載されている日焼け止めもあります。日焼け止めを買う際には使用期限の記載はないか、記載があればいつまでなのかを確認し、期限内で使い切るようにしましょう。
ファンケルでは化粧品にフレッシュ期間と製造年月日を記載しています。例えば、サンガード50+ プロテクトUV(SPF50+・PA++++)なら、開封後/6ヵ月以内 ・未開封/3年以内がフレッシュ期間となっており、いつまでに使えばいいのかがひと目でわかるようになっています。
肌が敏感なときは敏感肌用を使う
肌が敏感になっているからといって、日焼け止めを塗らないまま外出してしまうと、紫外線を浴びてしまいさらに肌にダメージを与えてしまいます。バリア機能が低下して肌がデリケートになっているときは、負担をかけにくい敏感肌用の日焼け止めを使ってみましょう。
日焼け止めは必ず塗り直す
日焼け止めをしっかり塗ったつもりでも、時間が経つと汗や皮脂、服のこすれなどで落ちてしまいます。日焼け止めの効果をキープするためにも、2~3時間おきに塗り直すのがおすすめです。また、汗をかいたり、タオルで拭いたりした後は、塗ってからの時間にかかわらず塗り直しましょう。
5. まとめ
紫外線から肌を守るためにも、日焼け止めはマストアイテムです。しかし、ベタつくからといって、つける量を減らしたり、ムラのある塗り方をしたりすると、せっかくの日焼け止めの効果も半減してしまいます。
日焼け止めの正しい塗り方や注意点を知って、日焼け知らずの美しい肌をキープしましょう。この記事を参考に、今日からぜひお試しください。