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 1. 【パーツ別】日焼け止めの正しい塗り方 

紫外線カットの効果を十分に引き出すためにも、日焼け止めはムラなく塗り残しがないように塗るのが基本です。顔・首・デコルテ・ボディ別に、正しい塗り方を見ていきましょう。

顔・首


手のひらに日焼け止めをとってから、額・両頬・鼻先・あご先・両目尻の下に点で置きます。


次に、中指と薬指を使って顔の中心から外に向かって、ムラなく均一にのばしましょう。額や頬骨、鼻先など、日焼けしやすい箇所は重ねづけをしてきましょう。


首の前を塗るときはあごを上げ、皮膚をのばしてから塗るのがコツ。同様に首の後ろを塗るときは下を向き、日焼け止めを手のひら全体になじませ、耳下へ向けて手をすべらせます。最後に、手のひらで顔全体・首を包み込むようにおさえて、なじませます。

日焼け止めが肌に密着しやすいように、スポンジを使って塗る方法もあります。日焼け止めを顔全体や首に伸ばした後、スポンジでやさしくトントンと叩いて肌になじませましょう。
スポンジで日焼け止めを塗る方法は、余分な油分をオフでき、肌への密着度を高めることができますが、やりすぎてしまうとスポンジが日焼け止めを吸収してしまうため、注意が必要です。そのため、ファンケルでは手を使って塗ることをおすすめしています。

デコルテ


デコルテに塗るときは、手のひら全体を使って、胸の中心から左右のワキ下へ向けて、クルクルと大きく円を描くようになじませます。ベタつきが気になるかもしれませんが、しっかりと適量をとり、薄づきにならないように注意。左右の手を使って、左手は右方向へ、右手は左方向へ、くるくるとなじませると塗りやすくなるのでおすすめです。

ボディ

※左:日焼け止めを線状に出すイメージ 右:塗り広げるイメージ

ボディは塗る範囲が広いため、手のひら全体を使って塗ります。顔の場合と違い、ボディに塗るときは、日焼け止めの容器から、直接肌の上に線状に出してから、のばしていく塗り方が基本です。のびが悪くなったら日焼け止めを追加して塗っていきましょう。

【腕】

二の腕から手首まで、日焼け止めを線状に出し、ムラなく、手のひら全体を使ってなじませます。大きく円を描くように塗りましょう。日焼けしやすい手の甲も忘れずに。

【足】

ももから足首まで、日焼け止めを線状に出し、手のひら全体を使って、大きく円を描くようになじませます。夏のサンダル焼けを防ぐためにも、足の甲や指も入念に塗りましょう。

【肩】

肩に日焼け止めを線状に出し、部位同じく円を描くように左右にのばします。

選び方や塗り方、落とし方など、UVケアについてはこちらの記事もご覧ください。



 2. 日焼け止めの量はどれくらいがベスト? 

適切な日焼け止めの量は、商品ごとに定められています。日焼け止めの効果を十分に得るためには多すぎず、少なすぎず、適量を守ることが大切です。ベタつくのがいやだからといって、自己判断で量を減らすと、うっかり日焼けをしてしまうかもしれません。適量は商品によって異なるため、メーカーが推奨している量を守りましょう。

部位ごとの一般的な目安量としては以下のとおりです。

  • 顔全体:500円玉1枚分程度(商品によってはパール粒やさくらんぼ大で表現されることもあります。)
  • 首・デコルテ:顔と同量またはやや多めに使用
  • 腕(片腕):小さじ1杯程度
  • 脚(片脚):小さじ2杯程度

それぞれの使用量は、どれだけ塗ったら紫外線カットの効果があるか、メーカーが研究して定めています。適量を守らないと十分な効果を得られない可能性があるため、必ず使用前にパッケージや商品説明をチェックしましょう。
また、汗をかいたり、タオルでふいた後はこまめに塗り直すことも、効果を維持するポイントです。



 3. 塗り残しが多くなりがちな部位7箇所! 

しっかり塗ったつもりでも、塗り残しが多い部位は次の7箇所。塗り忘れや塗り残しがあると、思わぬ日焼けトラブルにつながるので、注意しましょう。


【まぶた・小鼻のまわり】

顔の中でも、まぶたや小鼻のまわりは塗り残しが発生しがちなパーツです。中指と薬指の腹を使って、ていねいに塗りましょう。
小鼻のまわりは、鼻のくぼみに沿って指先を使い、ていねいに塗り込むのがコツです。仕上げに、鏡で角度を変えてチェックすると塗り残しに気づきやすくなります。

【髪の生え際】

髪の生え際は日焼け止めをのばしにくく、塗り残しが発生しやすい部位です。髪に日焼け止めがつかないように、一度、指先に適量をなじませてから塗るのがポイントです。
さらに、指先でトントンと押さえるように塗布すると、ムラなくきれいに密着します。生え際ぎりぎりのラインは、肌を少し引き上げながら塗ると塗りやすくなり、髪につきにくくなるのでおすすめです。

【フェイスライン・あごの裏】

フェイスラインやあごの裏も抜かりなく。フェイスラインは指を滑らせるようにして、左右に往復させながら塗ります。あごの裏を塗るときは、あごを上げてから塗るのがコツ。
最後に手のひら全体で押さえるようになじませると、密着度がアップします。

【デコルテ】

デコルテも注意したいパーツです。胸元が開いた服を着る日は、手のひら全体で大きく円を描くように塗りましょう。鎖骨まわりのくぼみや肩のラインも塗り忘れやすいので、指先を使ってていねいに仕上げるのがポイントです。


【耳・耳の後ろ】

意識しにくい耳や耳の後ろも忘れずに。耳のカーブに指を沿わせて、耳の側面や耳たぶから耳の後ろまで、ムラのないように塗るのがポイントです。
塗るときは中指と薬指を使って、やさしくなでるように塗布します。耳の裏側や、耳と顔の境目あたりは塗り残しが起きやすいので、塗った後に手のひらで軽く包み込むようにおさえてなじませると安心です。

【首・うなじ】

首やうなじも塗り残しやすいパーツになります。特にうなじは自分では見えにくく、塗り残しや塗り忘れが発生しやすいため要注意。特にショートカットや髪を結ぶヘアスタイルの人は、首の後ろまで忘れずに塗りましょう。
塗る際は、首の前面はあごを上げて皮膚をのばし、後ろ側は軽くうつむいて首のラインに沿って手のひらをすべらせるのがコツです。髪の生え際の下や襟足まわりなども忘れがちなポイントなので、指先を使ってていねいに塗り込んでください。


【手の甲・手首】

案外塗り忘れてしまうのが、手の甲や手首です。手は日焼け止めが取れやすく、日焼けしやすい部位でもあります。顔や体に塗ったら、最後に手の甲や手首の裏表全体にもしっかりとのばしましょう。
塗るときは、もう一方の手のひらを使って円を描くようにやさしくなじませ、指の間や関節のシワにもていねいに塗り込むのがポイントです。



 4. 日焼け止めの塗り方で注意したいこと 

日焼け止めを塗っているのに、日焼けをしてしまう場合は、塗り方を見直しましょう。注意したいポイントをご紹介します。

外出30分前に塗る

日焼け止めは、塗ってから15分~30分程度かけて肌に定着します。日焼け止めの効果を十分に発揮させるためにも、外出の30分前には塗り終えるようにしましょう。

肌をこすらないようにする

日焼け止めを塗るとき、肌をこするのは厳禁です。デリケートな肌をこすると、摩擦が起きて、シミやくすみの原因にもなってしまいます。日焼け止めは、やさしくていねいになじませましょう。

開封日から年月が経った日焼け止めは使わない

開封日から年月が経った日焼け止めは、酸化して劣化し、日焼け止めの効果が低下している可能性があります。昨年の夏に使った日焼け止めが残っていても、使わないように注意。

また、パッケージに使用期限が記載されている日焼け止めもあります。日焼け止めを買う際には使用期限の記載はないか、記載があればいつまでなのかを確認し、期限内で使い切るようにしましょう。

ファンケルでは化粧品にフレッシュ期間と製造年月日を記載しています。例えば、サンガード50+ プロテクトUV(SPF50+・PA++++)なら、開封後/6ヵ月以内 ・未開封/3年以内がフレッシュ期間となっており、いつまでに使えばいいのかがひと目でわかるようになっています。

 5. 日焼け止めを塗り直す際のポイント 

日焼け止めをしっかりと塗ったつもりでも、時間が経つと汗や皮脂、服のこすれなどで落ちてしまいます。日焼け止めの効果をキープするためにも、2~3時間おきに塗り直すのがおすすめです。また、汗をかいたり、タオルで拭いたりした後は、塗った時間にかかわらず塗り直しましょう。

肌が濡れたままでは日焼け止めが密着しにくくなります。塗り直す前に、肌の汗や皮脂をティッシュなどで軽く押さえ整えてから、少量ずつなじませるようにしてから塗ると、ムラなく仕上がります。

メイクをしている場合は、まずティッシュで余分な皮脂をオフし、ヨレた部分だけを綿棒やコットンでやさしくふき取ります。その上からミストタイプやパウダータイプの日焼け止めをやさしく重ねると、メイクを崩さずに塗り直しが可能です。仕上げにUVカット効果のあるパウダーを使うのもおすすめです。

 6. 日焼け止めの選び方 

紫外線対策に欠かせない日焼け止めは、自分のライフスタイルや肌質に合ったものを選ぶことが大切です。使うシーンや肌の状態、さらには年齢や用途に合わせて最適なアイテムを選ぶポイントを押さえましょう。

シーンに合わせて選ぶ

まずは、日焼け止めをシーンに合わせて選ぶ方法です。例えば、海や山などでのレジャーやマリンスポーツの際は、強い紫外線を防ぐために「SPF50以上・PA++++」の高い紫外線防御効果のある日焼け止めがおすすめです。また、汗や水に強いウォータープルーフタイプを選ぶと、落ちにくく安心して過ごせます。

一方で、数時間程度のレジャーやスポーツの場合は、「SPF20〜30・PA+++」程度の適度な紫外線防御効果を持ち、保湿効果がある日焼け止めを選ぶと肌への負担も軽減されます。

日常の屋内での作業やちょっとしたお出かけ、散歩などでは、「SPF10〜20・PA+〜PA++」の軽い紫外線カットで十分です。肌への負担が少なく、使いやすいものを選ぶことがポイントです。

サンガード30 ブライトニングUV<医薬部外品>(SPF30・PA+++)

30g2,475円(税込)

美白有効成分配合の薬用 日焼け止めで、明るく澄んだ肌へ。
顔全体でパール粒1個分、ひじ下に使用する場合はパール粒2~4個分が目安。

詳しくはこちら

サンガード50+ プロテクトUV(SPF50+・PA++++)

60mL2,750円(税込)

紫外線をしっかりカットする高機能薬用 UVケア。
顔・両腕で500円玉2枚分、顔に使用する場合は100円玉1枚分が目安。

詳しくはこちら

肌質に合わせて選ぶ

肌質に合わせて日焼け止めを選ぶことも大切です。例えば乾燥肌の方は、保湿成分が配合された日焼け止めを選ぶことで、紫外線対策と同時に肌のうるおいを守れます。

敏感肌の方は、刺激が少なく肌にやさしい低刺激タイプがおすすめです。肌が敏感になっているからといって、日焼け止めを塗らないまま外出すると、紫外線によってさらに肌ダメージを受けてしまいます。バリア機能が低下してデリケートな状態のときは、負担をかけにくい日焼け止めを選んで、しっかりと紫外線から守りましょう。

乾燥敏感肌ケア サンガード25(SPF25・PA++)

30g1,980円(税込)

乾燥や敏感肌をやさしく守る低刺激UVケア。
なめらかにのび、紫外線や乾燥からやさしく守る、敏感肌の人におすすめの日焼け止め。

詳しくはこちら

使う人に合わせて選ぶ

赤ちゃんや小学生など肌が弱く敏感な子どもには、大人用の日焼け止めとは異なる、子どもの肌にやさしい専用のアイテムを選ぶことが重要です。特に、肌に負担をかけにくく、汗や水に強いタイプがおすすめです。

また、落としやすさも大切なポイントです。お湯で簡単に落とせるものなら、肌への負担を減らせるでしょう。さらに、使いやすさにこだわり、手が届きにくい部分も簡単に塗れるスティックタイプやスプレータイプも便利です。家族みんなが無理なく使える日焼け止めを選ぶことが、継続した紫外線対策のカギとなります。

ベビーサンガード(SPF25・PA++)

30g1,980円(税込)

デリケートな赤ちゃんの肌をやさしく守るUVケア。

詳しくはこちら

クリアアップ UVカットスティック(SPF30・PA+++)

15g1,540円(税込)

外出先でも手軽に塗り直せるスティックタイプUV。

詳しくはこちら

 7. まとめ 

紫外線から肌を守るためにも、日焼け止めはマストアイテムです。しかし、ベタつくからといって、つける量を減らしたり、ムラのある塗り方をしたりすると、せっかくの日焼け止めの効果も半減してしまいます。

塗り方のポイントを押さえ、適量をしっかりと肌に密着させることで、日焼け止め本来の効果を発揮できます。シーンや肌質に合ったアイテムを選び、こまめな塗り直しも忘れずに行いましょう。



監修飯塚 美香(いいつか みか) 美容家

メイク本「45歳から始める10歳若見えメイク」の著者。コスメコンシェルジュ、美容薬学、薬膳マイスター、ダイエットインストラクター等数々の美容資格を生かし、神奈川県内のカルチャーセンターをはじめ、全国各地でセミナー・講座を開催。また、美容メディア「キレイナビ」を運営する他、通販番組出演、化粧品プロデュースなど美容家として幅広く活動中。

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