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 1. パサパサの髪ってどんな状態? 

パサパサの髪は、何らかの原因で髪のキューティクルが傷んで開いている状態を指します。キューティクルは髪のいちばん外側を魚のウロコのような形状で覆っている物質で、髪の内側を守る大切な役割があります。

キューティクルはたんぱく質の一種で硬いのですが、熱や摩擦にとても弱いです。何らかの原因で傷ついたり剥がれたりすると髪がパサついて、手触りが悪くなったり、内部の成分が流れ出て、ハリのないスカスカの髪になってしまうのです。

 2. 髪がパサパサになる原因7つ 

パサパサ髪を少しでも改善するためには、なぜ髪がパサつくのか、その原因を知ることが近道です。ここでは主な7つの原因について見ていきましょう。

ドライヤーやヘアアイロンの熱

ドライヤーやヘアアイロンの使い過ぎは髪がパサパサになる大きな原因の一つです。キューティクルは熱に弱いため、ヘアアイロンで髪を挟んで何度もすべらすとキューティクルが剥がれて乾燥をまねくことがあります。

また、髪が濡れているときはキューティクルが開いた状態になっているため、一層注意が必要です。ドライヤーと髪の距離が近すぎたり、熱風を一ヵ所に当て続けたりすると、キューティクルを傷める原因になります。

摩擦

過度なブラッシングやタオルドライ時の髪のこすり過ぎにも注意が必要です。キューティクルは弱い刺激や摩擦でも剥がれやすく、パサパサ髪の原因になります。

特に注意したいのが、髪を十分に乾かさずに寝ること。先ほども説明したとおり、濡れている髪はキューティクルが開いている状態のため傷つきやすくなっています。髪と枕との摩擦によってキューティクルがダメージを受けると、髪の水分が抜けてパサパサになりやすくなるのです。

紫外線

紫外線は肌と同様に髪にも大きな影響を与えます。紫外線が髪に当たると、キューティクルを構成しているたんぱく質が変質し、キューティクルの傷みや剥がれにつながります。そのため髪内部の水分や栄養分が流出して毛髪の空洞化が起こります。結果、髪はツヤや強度、弾力を失い、乾燥したパサパサ髪になってしまいます。

さらに、髪が濡れた状態で紫外線を浴びると、髪の中の酸化がさらに進み、より大きなダメージを受けることが分かっています。

合わないシャンプーやトリートメント

合わないシャンプーやトリートメントもパサパサ髪につながります。例えば、洗浄力が強いシャンプーは、髪や頭皮の汚れがすっきり落ちて気持ちがよいものですが、必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮の環境が悪化します。頭皮環境の悪化は乾燥を招いてパサパサ髪の原因になります。

カラーリングやパーマ

カラーリングやパーマは、強いアルカリ性の成分が含まれた薬剤を使ってキューティクルを開き、髪の内部に薬剤を浸透させます。キューティクルが開いてダメージを受けやすい状態になるうえ、髪の内部の水分やたんぱく質が流出してスカスカになりやすく、髪のパサつきにつながってしまいます。

ホルモンバランスの変化

加齢によるホルモンバランスの変化もパサパサ髪の原因です。40代から50代にかけてエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が低下していきます。エストロゲンは髪の生成にかかわる大切なホルモン。エストロゲンの減少によって、髪のうるおいやハリ、コシが失われ、パサパサ髪になってしまいます。

無理な食事制限や不規則な生活

無理な食事制限や不規則な生活はうるツヤ髪の大敵。髪は食事から摂取した栄養素が頭皮へ届き、それをもとに作られています。

つまり、頭皮に十分な栄養が行き届かないとパサパサしたツヤのない髪になってしまうのです。睡眠不足などの不規則な生活も血行不良やホルモンバランスの乱れなどにつながり、頭皮環境や髪の質に影響を与えます。

 3. パサパサ髪をうるツヤ髪にするには? 

日々のヘアケアの方法を少し変えるだけでも、パサパサ髪を改善し美しいツヤ髪に近づくことができます。今日から始められる自宅でできるケア方法をご紹介します。

ドライヤーやヘアアイロンは短時間使用にする

ドライヤーやヘアアイロンを使う時間はできるだけ短時間にします。へアアイロンは、高温設定で使用するのは控えるようにしましょう。濡れた髪をドライヤーで乾かすときはドライヤーと髪の距離を10cm以上あけると、髪の表面の温度が上がり過ぎず、ダメージを抑えることができます。

タオルドライはやさしく行なう

パサパサ髪になる原因の摩擦について説明したとおり、ドライヤーの前にタオルで濡れた髪を強くゴシゴシと拭くのは厳禁です。タオルドライの時は、まずはタオルで頭を包みやさしく抑えて水分を取りましょう。頭皮の水分が取れたらタオルで毛先を挟んで擦らないように水分を吸い取るようにしましょう。

また、寝るときは髪を十分に乾かしてからにしましょう。枕と髪の摩擦を抑えてくれるシルクの枕カバーやヘアキャップを使用するのもおすすめです。

髪も紫外線対策を行なう

外出するときは、髪の紫外線対策を忘れずに。市販の髪用の日焼け止めスプレーやセラム・バームを使うのもおすすめです。スプレータイプは髪全体に手軽につけやすく、つけ直しをする際も便利です。

また、セラム・バームはヘアケア効果が高く、スタイリング剤感覚で使えます。日傘や帽子などの小物も上手に活用して、紫外線から髪を守りましょう。

髪や頭皮の状態に合ったシャンプー・トリートメントを使う

髪のパサパサが気になるときは、シャンプー・トリートメントが髪や頭皮の状態に合っているか確認しましょう。

例えば、髪のパサつきが気になる人が、洗浄力の高いシャンプーを使うと、必要な皮脂まで奪ってしまい、髪や頭皮を乾燥させてしまうことがあるので注意が必要です。

洗浄力が穏やかなシャンプーやキューティクルの補修効果が期待できるトリートメントなどを選ぶとよいでしょう。洗浄力が穏やかなものとして、髪や頭皮のたんぱく質を構成するアミノ酸と同じ成分でできているアミノ酸系のシャンプーやトリートメントが、髪や頭皮への刺激も少なく、保湿性を高めてくれるため、髪へのダメージケアにおすすめです。

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カラーリングやパーマの回数を減らす

髪や頭皮を傷めやすいカラーリングやパーマの回数をできるだけ減らすことも、パサパサ髪対策には大切なポイントです。

白髪のお悩みで、カラーリングの回数が減らせないという方はヘアカラートリートメントがおすすめ。髪や頭皮へのダメージを抑えながら、自宅で手軽にキレイに染めることができます。

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ヘアエッセンスやヘアミルクを使う

ヘアエッセンスやヘアミルクなどを使うことで、髪を保湿して乾燥を防ぎ、ダメージを受けた髪を補修する効果が期待できます。ドライヤーの前に使用するタイプで、ドライヤーの熱から髪を守ってくれるヘアケアアイテムも多いので上手に活用しましょう。シャンプー後にトリートメントでしっかりケアをすれば、うるおいのある髪を保ちパサパサ髪を防げます。

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日中のダメージをケアしてくれるヘアスタイリング剤を使う

ヘアスタイリング剤もこだわって、髪や頭皮にやさしいスタイリングを心がけたいものです。日中のダメージをケアしてくれる、保湿力やトリートメント効果が高いものを選ぶとよいでしょう。

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 4. まとめ 

パサパサ髪を改善するために、ドライヤーやヘアアイロンの使い方、自分に合ったシャンプー・トリートメントの見直し、紫外線対策などできることから始めましょう。

最近は髪のダメージを補修しながら、ツヤ髪を目指せる優秀なヘアケアアイテムが増えています。それぞれの特徴を知り、いつものヘアケアに取り入れてみるのもおすすめです。この記事を参考に、今日からぜひお試しください。


監修大内 かよ(おおうち かよ) 美容ライター

幼少期からクラシック音楽の演奏会に出演する機会が多く、舞台メイクが身近だったことからコスメ好きに。スキンケアからメイク、ボディ・ヘアケアまで、どんなにレビューがよいアイテムも自ら実際に試して検証するのがマイルール。美容医療の医師やメイクアップアーチスト、美容家、モデルなどへの取材経験を生かし、化粧品関連の広告を多数制作。

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