
かんたん脳トレで、思い出す力を保つ!
眼・足腰・腸・脳の4テーマに分けて、毎月第1・第3火曜日に手軽なトレーニングをご紹介するこのシリーズ。今回は、気になる「うっかり」や「記憶力」対策におすすめの脳トレをご紹介します。脳に新しい刺激を与えて、記憶力を強化しませんか?
指は、「第2の脳」といわれるほど脳と密接な関係があります。その指をしっかり使うことで、脳の広い領域を刺激。効率良く記憶力を鍛えることができます。
01. 指まわしトレーニング
1: | 体の正面で両手の指先同士をつける。 |
2: | 親指以外の指先はつけたまま、親指同士を前まわしと後ろまわしで、各5回クルクルまわす。 |
3: | 同じように、人さし指、中指、薬指、小指も、順番に各5回ずつまわしていく。 |
4: | 小指から逆に、薬指、中指、人さし指、親指を各5回ずつまわしていく。 |
ワンポイントアドバイス
●まわしている指同士がぶつからないよう、スムーズに動かすことを意識しましょう。
●まわしていない指は、しっかりつけたまま離さないようにしましょう。
● トレーニングの効果
脳は1つのかたまりのように見えますが、多くの領域に分かれ、複雑なネットワークによって体の機能をコントロールしています。その中でも大きな領域を占めるのは、体の動きや言語・思考・判断などをつかさどる「前頭葉(ぜんとうよう)」。指を動かすトレーニングで、この「前頭葉」を刺激し、活性化できます。
02. 2日前の日記トレーニング
2日前の出来事を思い出しながら、手書きで日記をつける。内容は、食事、出かけた場所、着ていた洋服、会った人、楽しかったことなど、書きやすい項目でOK。文章は短くても良い。
ワンポイントアドバイス
●2日前を振り返るのが難しい場合は、当日の日記から始めてみましょう。書く内容を思い出せないようであれば、何か行動するたび、または1日の中で10時、15時、20時など、時間を区切ってメモを取っておくと良いでしょう。
●文字を手で書くことも脳のトレーニング。必ず手書きで日記をつけましょう。
● トレーニングの効果
記憶をつかさどるのは、脳の奥深くにある「海馬(かいば)」と呼ばれる器官。新しい情報はここで整理され、「短期記憶」として一時的に保存されます。最近のことを忘れがちだったり、新しいことを覚えにくかったりするのは、この「短期記憶」の衰えが原因。日記トレーニングで鍛えることができます。
<予告>
次回のテーマは「眼」。
8月1日(火)公開予定です。お楽しみに!