1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

指は、「第2の脳」といわれるほど脳と密接な関係があります。その指をしっかり使うことで、脳の広い領域を刺激。効率良く記憶力を鍛えることができます。

01. 指まわしトレーニング

1: 体の正面で両手の指先同士をつける。

2: 親指以外の指先はつけたまま、親指同士を前まわしと後ろまわしで、各5回クルクルまわす。

3: 同じように、人さし指、中指、薬指、小指も、順番に各5回ずつまわしていく。

4: 小指から逆に、薬指、中指、人さし指、親指を各5回ずつまわしていく。

ワンポイントアドバイス

●まわしている指同士がぶつからないよう、スムーズに動かすことを意識しましょう。
●まわしていない指は、しっかりつけたまま離さないようにしましょう。



● トレーニングの効果

脳は1つのかたまりのように見えますが、多くの領域に分かれ、複雑なネットワークによって体の機能をコントロールしています。その中でも大きな領域を占めるのは、体の動きや言語・思考・判断などをつかさどる「前頭葉(ぜんとうよう)」。指を動かすトレーニングで、この「前頭葉」を刺激し、活性化できます。

02. 2日前の日記トレーニング

2日前の出来事を思い出しながら、手書きで日記をつける。内容は、食事、出かけた場所、着ていた洋服、会った人、楽しかったことなど、書きやすい項目でOK。文章は短くても良い。

ワンポイントアドバイス

●2日前を振り返るのが難しい場合は、当日の日記から始めてみましょう。書く内容を思い出せないようであれば、何か行動するたび、または1日の中で10時、15時、20時など、時間を区切ってメモを取っておくと良いでしょう。
●文字を手で書くことも脳のトレーニング。必ず手書きで日記をつけましょう。



● トレーニングの効果

記憶をつかさどるのは、脳の奥深くにある「海馬(かいば)」と呼ばれる器官。新しい情報はここで整理され、「短期記憶」として一時的に保存されます。最近のことを忘れがちだったり、新しいことを覚えにくかったりするのは、この「短期記憶」の衰えが原因。日記トレーニングで鍛えることができます。



<予告>
次回のテーマは「眼」。
8月1日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修白澤 卓二 先生 白澤抗加齢医学研究所所長 医学博士 お茶の水健康長寿クリニック院長 国際予防医学協会理事長 Residence of Hope館林代表

千葉大学医学部卒業、同大学大学院修了。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学。アスリートの遺伝子研究。講演活動、テレビ出演・取材など、多方面で活躍。著書は、『脳とこころのアンチエイジング 100歳までボケない101の方法』(文藝春秋)、『長寿脳 120歳まで健康に生きる方法』(ダイヤモンド社)、『1分脳活----脳が10歳若返る!』(自由国民社)など多数。

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