1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

朝起きてから夜眠るまで、一日中働き続けている目の筋肉。その疲れを放置していると、首や肩の不調の原因にもなりかねません。パソコンで仕事をしている方もときどき手を休めて、2つのストレッチで目の筋肉を緩めてあげましょう。

01. 眼球ぐるぐるストレッチ

1: 軽く目を閉じる。

2: まぶたの内側で、眼球を右回りにゆっくり数回ぐるぐるとまわす。

3: 次は、左回りにゆっくり数回ぐるぐるとまわす。

ワンポイントアドバイス

●目を強く閉じすぎないようにしましょう。
●ゆったり、リラックスして行いましょう。



● トレーニングの効果

目をスムーズに動かしているのは、眼球の上下・左右・斜めにある6つの外眼筋(がいがんきん)。小さなデジタル画面を見続けてこわばった外眼筋をほぐすことで、目の疲れやドライアイの改善が期待できます。

02. ピンホールストレッチ

1: 眼鏡やコンタクトは外し、両手の親指と人さし指の先端を合わせて、小さなダイヤの形をつくる。

2: そのダイヤの穴を、まつ毛が触れるくらいの距離まで目に近づける。

3: 右目で、まず部屋の中の1ヵ所をぼんやり眺め、その後顔を動かしながら部屋全体を1~2分眺める。

4: 左目も同様に行う。

ワンポイントアドバイス

●何かに目の焦点を合わせようとせず、ぼんやりと眺めましょう。
●見ていない方の目は閉じた方が集中できますが、ウインクできない方は開いたままでも大丈夫です。
●ゆったり、リラックスして行いましょう。



● トレーニングの効果

目のピント調節をしているのは、眼球にある内眼筋(ないがんきん)。虹彩(こうさい)が光を絞り、毛様体(もうようたい)が水晶体(すいしょうたい)の厚みを変えて焦点を合わせています。特に近くを見ていると疲れやすいのが、この筋肉。小さな穴を通して目に入る光を極端に絞ることで、水晶体の厚みを変えなくても焦点が合いやすくなり、内眼筋を自然に緩めることができます。

● 目のトレーニング前後におすすめ「4つのツボ押し」

目のまわりには、目の疲れを解消するツボがたくさんあります。その代表的なものは下の4つ。魚腰(ぎょよう)は親指、その他は中指を使って、息をゆっくり吐きながら「イタ気持ち良い」と感じる強さで、それぞれ2~3回ずつ刺激しましょう。ネイルが長い方は、人さし指の第二関節やツボ押しアイテムを使ってみましょう。



<予告>
次回のテーマは「足腰」
8月15日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修久保田 明子 先生 アイクリニック自由が丘院長 眼科専門医・医学博士

金沢医科大学医学部卒業。同大学病院眼科勤務を経て東京に拠点を移し、アイクリニック自由が丘を開院。著書は『ただ読むだけでぐんぐん目がよくなる久保田式視力回復ドリル』『1日1分 360度眼筋トレーニング メジックミラー120R』(いずれも主婦の友インフォス)。美人眼科医としてテレビ、雑誌で活躍する他、本格的な筋トレでも知られている。

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