1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

おへそのまわりや腰が冷えていたり、デスクワークでむくみが気になる方、おなかが張って苦しいときがある方は、腸の働きが低下しているかもしれません。2つのトレーニングで腸に溜まった汚れやガスを排出して、本来の働きを高めましょう。

01. 小腸ぐるぐるトレーニング

基本の動き:両手の指先をおへその右上に当てて軽く押し、左右にこするように動かす。

1: 時計まわりに6ヵ所、1ヵ所につき10回ずつ左右にこする。

2: 気持ち良いと感じる強さで、ゆっくり3周繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●あおむけに寝た状態でも、椅子に座った状態でもOKです。
●おなかの内側をこすり合わせるイメージで行いましょう。



● トレーニングの効果

小腸は、十二指腸(じゅうにしちょう)、空腸(くうちょう)、回腸(かいちょう)で構成され、胃から運ばれてくる食べ物が本格的に消化・吸収される場所。硬くなった小腸をトレーニングでほぐし、溜まった汚れを落とすことで、本来の働きがアップ。食事の栄養がしっかり体に吸収されやすくなり、元気な毎日に役立ちます。

02. 仙骨上げ下げトレーニング

基本の姿勢:あおむけに寝て足を肩幅に開く。両ひざを曲げ、両手を床につけて、ヒップの割れ目のすぐ上にある仙骨が床にぴったりつくように意識する。

1: 腰を上げ下げして仙骨をリズミカルに動かし、腸全体に刺激を与える。

2: 最初は速く、徐々にゆっくりにして20回繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●おなかよりも、仙骨に意識を向けましょう。
●このトレーニングの目的は、仙骨を通じて腸に刺激を与え、溜まったガスを排出すること。上手にできない方は、ジャンプして下半身に刺激を与えたり、おなか全体を3本の指でポンポンと叩いてみましょう。



● トレーニングの効果

仙骨は、背骨のいちばん下、ヒップの割れ目のすぐ上にある手のひらサイズの骨。仙骨をリズミカルに動かすことで腸に刺激を与え、ガスが溜まった腸内環境を改善。腸全体の働きを高めることができます。



<予告>
次回のテーマは「脳」。
9月19日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修小林 暁子 先生 医療法人社団 順幸会 小林メディカルクリニック東京 理事長・院長、医学博士

順天堂大学医学部卒業後、同大学総合診療科を経て、2005年にクリニックを開業。併設の便秘外来では15万人以上を治療。テレビ出演、講演の他、『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)、『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP研究所)、『免疫力を上げる健美腸ルール ウイルスや菌に負けない体をつくる』(講談社)など著書多数。

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