1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

パソコンやスマートフォンなど、近くの小さな画面を見続けていると、目の筋肉は固くこわばりがち。そのスマートフォンを活用して目の筋肉をほぐし、しなやかなピント調節力を保つトレーニングを2つご紹介します。早速お試しください。

01. 遠くを見るトレーニング

1: 窓から見える景色の中で、遠くの目標Aを決めておく。

2: Aと自分の目の間にスマートフォンを持った腕をまっすぐ伸ばし、その画面を目標Bとする。

3: AとBを10秒ずつ交互に眺める。これを何度か繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●遠くの目標Aは、ビル、電柱、アンテナなど、何でもOK。できる限り遠くに設定しましょう。
●集中しすぎてまばたきを忘れないように、リラックスして眺めましょう。



02. 近くを見るトレーニング

1: スマートフォンを持ったまま、腕を顔の正面でまっすぐ伸ばし、その画面にピントを合わせる。

2: 画面にピントを合わせたまま、ゆっくり腕を曲げ、5秒かけて寄り目になるまでスマートフォンを顔に近づける。

3: 左右の目をしっかり寄せて画面を見つめ、ゆっくり5秒かけてスマートフォンを遠ざける。
(2~3をワンセットとして6回程度繰り返す。)

ワンポイントアドバイス

●常にスマートフォンの画面にピントを合わせましょう。
●顔に近づけたときにしっかり寄り目になっていることを確認できるよう、できればスマートフォンをインカメラに設定し、自分の顔を見ながらトレーニングしましょう。
●朝・夜または朝・昼・夜など、トレーニングしやすい時間を決めて、継続することが大切です。

★ご注意:スマートフォンの画面を至近距離で見るのは、このトレーニング以外では避けてください。



● トレーニングの効果

目の筋肉は大きく分けて2つあり、お互いに影響し合って働いています。目を動かすのは外眼筋(がいがんきん)、目の中でピント調節をするのは内眼筋(ないがんきん)。遠くを見るトレーニングでは内眼筋、近くを見るトレーニングでは外眼筋と内眼筋をほぐし、目の動きとピント調節に必要なしなやかさをキープできます。

● 目のトレーニング前後におすすめ「4つのツボ押し」

目のまわりには、目の疲れを解消するツボがたくさんあります。その代表的なものは下の4つ。魚腰(ぎょよう)は親指、その他は中指を使って、息をゆっくり吐きながら「イタ気持ち良い」と感じる強さで、それぞれ2~3回ずつ刺激しましょう。ネイルが長い方は、人さし指の第二関節やツボ押しアイテムを使ってみましょう。



<予告>
次回のテーマは「足腰」
10月17日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修久保田 明子 先生 アイクリニック自由が丘院長 眼科専門医・医学博士

金沢医科大学医学部卒業。同大学病院眼科勤務を経て東京に拠点を移し、アイクリニック自由が丘を開院。著書は『ただ読むだけでぐんぐん目がよくなる久保田式視力回復ドリル』『1日1分 360度眼筋トレーニング メジックミラー120R』(いずれも主婦の友インフォス)。美人眼科医としてテレビ、雑誌で活躍する他、本格的な筋トレでも知られている。

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