1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

下半身の動きをスムーズに保っているのは股関節とひざ関節。この2つが硬くなっていると、日常の動作が遅くなるだけではなく、腰やひざを痛めてしまうことも!毎日のトレーニングとストレッチで、関節の柔軟性を保ち、可動域を広げておくことが大切です。

01. 股関節トレーニング

1: 足を左右に開いて立ち、ひざとつま先は外側に向ける。

2: 手は指先を下に向けて、ひざの内側に置く。

3: 上半身をまっすぐ立てたまま、腰を深く落とす。

4: 右の肩を前に倒して手でひざを内側から後ろに押し、股関節をしっかり広げた状態で5~10秒キープ。

左右各5回ずつ繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●ひざを内側からしっかり押して、股関節を開きましょう。
●腰をしっかり落とし、できる方はひざが90度になるまで腰を落としてみましょう。



● トレーニングの効果

硬くなりやすい太ももの内転筋(ないてんきん)群をのばし、股関節(こかんせつ)の柔軟性を保つトレーニングです。同時に、体の側面や背中の筋肉をのばすことができ、腰痛を防ぐ効果も期待できます。



02. ひざ関節ストレッチ

1: 足を前後に開いて立ち、両方のつま先を前に向ける。

2: 前の足に体重をのせて、手は太ももに軽くのせる。

3: 後ろの足はかかとをピッタリ床につけ、ひざの裏側をしっかりのばした状態で5秒キープ。

左右各5回ずつ繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●後ろの足も、つま先をまっすぐ前に向けることが大切です。外側に開かないように注意しましょう。



● トレーニングの効果

ひざ関節をサポートしているハムストリングスや下腿三頭筋(かたいさんとうきん)をのばすことで、正しい歩行姿勢をキープ。ひざの不調を防ぐ効果も期待できます。



<予告>
次回のテーマは「腸」。
11月7日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修中村 格子 先生 医療法人社団BODHI Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長/整形外科医・医学博士

臨床整形外科医・スポーツドクターとして長年トップアスリートを支えてきた中で、誰でも安心して取り組める独自のエクササイズを考案。テレビ・雑誌などのメディアでも活躍中。著書は『大人のラジオ体操』(講談社)、『整形外科医がすすめる!一生スタスタ歩けるフリフリ体操』(共著/学研プラス)など。

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