1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

腸は、体内の免疫細胞の約7割が集中する大切な免疫器官。腸が弱っていると、本来の防御機能が発揮されず、免疫力も低下してしまいます。ちょっとしたことで体調をくずしやすい方は、腸の働きを整える2つのトレーニングを続けてみましょう。

01. 上体ひねり技トレーニング

1: 椅子に深く座り、足を肩幅より開く。

2: 右手で左の足首を外側からつかむつもりで、ゆっくり深く前屈する。左手は自然に腰のあたりに添える。

3: そのままの姿勢で腹筋に力を入れ、4秒かけて鼻から息を吸い、8秒かけて口から息を吐く。

左手でも同様に行い、左右で1セットとして20セット繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●足首の外側をつかむ姿勢が難しい方は、足首の内側をつかむつもりで前屈しましょう。



● トレーニングの効果

コルセットのようにおなかをぐるりと包んでいる大きな腹横筋(ふくおうきん)と、背面から腸を支える多裂筋(たれつきん)を同時に動かすことで、腸全体を効率良く刺激。腸の動きを活性化し、本来の働きを高めます。

02. ゆらゆらトレーニング

1: あおむけに寝て両腕を床につけ、足は肩幅に開く。

2: 上半身はそのままの姿勢を保ち、おなかからつま先まで、下半身全体をゆっくり右側に振るように動かす。

3: 同様に下半身全体を左側に動かす。

ゆったり呼吸しながら左右交互にゆらゆら動かし、左右で1セットとして10セット繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●顔や腕は左右に動かさないようにして、おなかからつま先まで、下半身全体を大きくゆらしましょう。
●下半身を動かしたときに腰が浮いてもOKです。



● トレーニングの効果

忙しい毎日で食生活が不規則な方は、腸にストレスが溜まりやすく、自律神経が乱れがち。下半身を心地よくゆるめ、腸全体をやさしくゆらす動きで、低下した腸の働きと乱れた自律神経が整い、リラクゼーション効果も期待できます。



<予告>
次回のテーマは「脳」。
11月21日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修小林 暁子 先生 医療法人社団 順幸会 小林メディカルクリニック東京 理事長・院長、医学博士

順天堂大学医学部卒業後、同大学総合診療科を経て、2005年にクリニックを開業。併設の便秘外来では15万人以上を治療。テレビ出演、講演の他、『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)、『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP研究所)、『免疫力を上げる健美腸ルール ウイルスや菌に負けない体をつくる』(講談社)など著書多数。

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