1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

基本の指トレーニングと音読トレーニングの組み合わせで、脳の広い領域を活性化。毎日の仕事や家事に必要な思考力と集中力が鍛えられます。

01. ずらして指折り数えるトレーニング

両方の手のひらを広げ、右手と左手で1本ずつずらした状態で、同時に指折り数えていく。

1: まず右手の親指を折って1を数え、左手はそのままキープ。

2: 右手の人さし指を折って2を数え、左手の親指を折って1を数える。

3: 左右で数をずらしたまま5まで数えたら、小指から順に指を開いて6~10まで数える。

4: 最後に左手の親指で10を数え、両手が開いた状態に戻る。

ワンポイントアドバイス

●1本ずつ指の動きを確かめながら、間違えないように数を数えましょう。
●速く動かす必要はありません。ゆっくり動かしても効果はあります。



● トレーニングの効果

左右の指をずらして動かすことで脳に新鮮な刺激を与え、位置や方向などの空間認識をつかさどる頭頂葉(とうちょうよう)を活性化。車の運転、運動、手作業などの能力アップが期待できます。

02. 音読トレーニング

新聞、雑誌、好きな小説、このページなど、内容は何でもOK! 声に出して読みましょう。

ワンポイントアドバイス

●朝食後、夜眠る前など、時間を決めて音読を習慣にすると良いでしょう。



● トレーニングの効果

音読は、脳のさまざまな部位にある言語に関わる4つの領域を同時に使うトレーニング。多彩な情報に基づく行動をつかさどる前頭前野(ぜんとうぜんや)の働きが活発になり、ひらめきや思考力アップが期待できます。



<予告>
次回のテーマは「眼」。
12月5日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修白澤 卓二 先生 白澤抗加齢医学研究所所長 医学博士 お茶の水健康長寿クリニック院長 国際予防医学協会理事長 Residence of Hope館林代表

千葉大学医学部卒業、同大学大学院修了。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学。アスリートの遺伝子研究。講演活動、テレビ出演・取材など、多方面で活躍。著書は、『脳とこころのアンチエイジング 100歳までボケない101の方法』(文藝春秋)、『長寿脳 120歳まで健康に生きる方法』(ダイヤモンド社)、『1分脳活----脳が10歳若返る!』(自由国民社)など多数。

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