
かんたん足腰トレで、歩く力を鍛える!
眼・足腰・腸・脳の4テーマに分けて、毎月第1・第3火曜日に、手軽な健康トレーニングをご紹介するこのシリーズ。
今回は、旅行や外出はもちろん、毎日のお買い物にも欠かせない歩く力のトレーニングです。何歳になっても自分の足で歩ける、元気な足腰を目指しましょう。
歩く力を支えているのは、股関節まわりの筋肉と股関節の柔軟性です。特に、以前より歩く速度が遅くなったり、長く歩くと疲れてしまうのは、太ももやお尻の筋力が落ちているサイン。2つのトレーニングで効果的に鍛えましょう。
01. 壁スクワット
1: | 背中と頭を壁につけ、足を壁から50cm程度離す。 |
2: | そのまま太ももの力を使って、ゆっくり腰を落とす。 |
3: | 90度を目標に腰を落としたら、そのまま太ももの力を使って腰を上げていく。 2と3を5~10回繰り返す。 |
ワンポイントアドバイス
●手は力を入れず、ひざに添える程度にしましょう。
●ひざがつま先より前に出ないように注意しましょう。
●上手にできない方は、壁に近い位置から始めたり、腰は落とせるところまでにして、慣れてきたら足を壁から離したり、腰を90度まで落とすようにしてみましょう。
● トレーニングの効果
太ももの前側にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)や後ろにあるハムストリングス、さらにお尻の筋肉も鍛え、歩く力を強化します。
02. お尻トレーニング
1: | 床やベッドに横向きの姿勢になって横たわり、上の足をのばす。 |
2: | 上半身を起こして下になっている方の肘をつき、反対の手を体の前に置いて上半身を支える。 |
3: | 上の足を、腰の高さを目安にゆっくり上げ下げする。 左右各5回ずつ繰り返す。 |
ワンポイントアドバイス
●体が「く」の字に曲がらないよう、上半身は固定し、お尻の筋肉を使いましょう。
●つま先はしっかりのばし、太ももの付け根から上げるようにしましょう。
●上半身を起こすとつらい方は、体の側面全体を床につけ、腕枕でトレーニングすると楽にできます。
● トレーニングの効果
足を上げるときにはお尻の中臀筋(ちゅうでんきん)、足を下げるときには太もも内側の内転筋(ないてんきん)群。1つのトレーニングで両方を鍛えて、効率良く歩く力を強化できます。
<予告>
次回のテーマは「腸」。
2024年1月2日(火)公開予定です。お楽しみに!