1日3分の健康トレーニング ヘルスケア

ぽっこりおなかの原因は、加齢や筋力の低下によって、腸の位置が下がっていること。腸を正しい位置にリセットする、腸を整える基本トレーニングとぽっこり改善トレーニングの組み合わせをご紹介します。

01. 腸を整える基本トレーニング

1: 足を肩幅に開いて立ち、両手をおなかに当てて、軽く息を吸って吐く。

2: 5秒かけて鼻から息を吸いながら、両手をおなかから胸、肩と、体に沿わせて高く上げていく。

3: 10秒かけて口から息を吐きながら、両手をまっすぐ伸ばしたままひざ下まで下げ、おへそを覗き込むように上体を丸めて息を吐き切る。

上体を起こして両手をひざからおなかに戻し、2と3を5回繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●息は鼻から吸って口から吐きましょう。
●手を上げるときに腰が曲がっていると動きが止まってしまうので、体をまっすぐ伸ばして大きく手を上げましょう。



● トレーニングの効果

全身を大きく使う動きと深い呼吸によって血流を改善し、腸を活性化。腸を支える大腰筋(だいようきん)と腸骨筋(ちょうこつきん)を鍛えることで、下がりやすい腸の位置を整える効果が期待できます。

02. ぽっこり改善トレーニング

1: 大きく足を開いてまっすぐに立ち、手は太ももに自然に添える。

2: そのままの姿勢でお尻を落として中腰の状態で止まり、3秒ほどキープして元の姿勢に戻る。

これを20回繰り返す。

ワンポイントアドバイス

●太もも内側の筋肉を意識し、お相撲さんをイメージしてトレーニングしましょう。



● トレーニングの効果

腸を囲むように支えている4つの筋肉、横隔膜(おうかくまく)、腹横筋(ふくおうきん)、多裂筋(たれつきん)、骨盤底筋(こつばんていきん)を鍛えて、腸を正しい位置にリセット。ぽっこりおなかの改善が期待できます。



<予告>
次回のテーマは「脳」。
2024年1月16日(火)公開予定です。お楽しみに!

監修小林 暁子 先生 医療法人社団 順幸会 小林メディカルクリニック東京 理事長・院長、医学博士

順天堂大学医学部卒業後、同大学総合診療科を経て、2005年にクリニックを開業。併設の便秘外来では15万人以上を治療。テレビ出演、講演の他、『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)、『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP研究所)、『免疫力を上げる健美腸ルール ウイルスや菌に負けない体をつくる』(講談社)など著書多数。

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