
青汁になる野菜や素材を調べてみる!
毎日の健康づくりに活躍するドリンクとして愛され続ける青汁。でも実際に、どんな野菜や素材が使われていて、どんなふうに作られているのかはイマイチわからない…。というわけで<やってみる! 聞いてみる! 行ってみる! 青汁みるみる部>を発足! 青汁にまつわるさまざまなことを調べていきます。 第1回は、青汁が何でできているのかを大調査です。
そもそも青汁って一体、ナニモノ?
青汁と聞いて、あなたが思い浮かべる野菜は何でしょう? 実は青汁は「緑黄色野菜を搾った汁」という意味で、どんな緑黄色野菜を使っているか決まりはありません。また、なぜ緑色なのに"青"汁かといえば...。スーパーで野菜が並んでいるのは「青果コーナー」、信号機の緑は「青信号」というように、日本ではもともと緑を"青"と表現することがあったためでした。
ここでちょっとウンチク。
日本で初めて青汁を作ったのは、遠藤仁郎という医学博士。青汁は、1943年(昭和18年)に日本で初めて作られ、その後、改良を重ねて1949年(昭和24年)に良質な素材としてケールが選ばれ、商品化されて広く飲まれるようになったそうです。今ではケール以外にも、さまざまな素材を使った「青汁」があります。
では、今現在、街でよく見かける青汁の素材をチェックしてみましょう。
青汁の素材をチェック!
古代から伝承されてきたものから、日本原産のものまで、目についたものだけで7種類も! これ以外にも、複数の素材をブレンドしたものがあり、青汁とひと言でいっても素材は思った以上にいろいろ。風味や栄養バランスもそれぞれ違うわけですが、青汁の歴史にケールは欠かせない素材であることは間違いなさそうです。
古代ギリシャ人もケールを食べていた!
日本では最近になって少しずつ野菜として定着し始めたケールですが、上記でも触れたように、その歴史はとても古く、紀元前の古代ギリシャ時代にはすでに高い栄養価で知られ、食べられていたといわれています。そしてヨーロッパに広めていったのがケルト人。特に航海のときにはビタミンC不足を防ぐために、ケールを船に積んでいたのだそうです。また、私たちの食卓に欠かせないキャベツやブロッコリーも、ルーツを辿ればケールの仲間。ひもといてみれば、意外なほど身近な野菜だったのです。
青汁みるみる部 今回のまとめ
同じ青汁という名前でも、使われている素材は実にさまざまなものがありました。いわゆる野菜としてスーパーに並ばないものの方が多いほど。青汁は野菜不足が気になるときに重宝するものですが、長く摂り続けるものだからこそ、本当に信頼できるものを選びたいですね。
【参考文献】『ケールのチカラ』西川敦子著(ダイヤモンド社)
次回(6月16日リリース)予告!
スーパーフードと呼ばれるケール。さてその実力は? 栄養価をプロに聞いてみます。