ケールの栄養について、プロに聞いてみる!
青汁の素材として使われている野菜の代表格・ケール。それには、どんな栄養が詰まっている? 他の野菜と比べてどんな特長がある? そんな疑問を解決すべく、今回の<やってみる! 聞いてみる! 行ってみる! 青汁みるみる部>は、管理栄養士であり、野菜ソムリエプロでもある篠原絵里佳先生にお話を聞いてきました。
スーパーフードと呼ばれるケールにも、いろいろな種類があった!?
青汁みるみる部員
「青汁によく使われるケールは"スーパーフード"の1つに挙げられますが、スーパーフードってどんなものなのでしょう?」
「スーパーフードは、さまざまな栄養素が含まれていて栄養価が高かったり、不足しやすい栄養素を含んでいたりする食品で、健康維持のためにもとり入れたいものの1つです。もちろん、バランスの良い食事をとっていることが大前提。補助的な食品のため、サプリメントのような位置づけですが、野菜や木の実といった植物そのままの食品であることが人気を得ている理由ですね。」
篠原先生
青汁みるみる部員
「なるほど。栄養面で特長のある植物そのままの食品というわけですね。私たちの部内でもケールを積極的に食べたいなぁという部員が多かったのですが、日本では、まだあまりなじみがない気がします。」
「そうですね。海外では150ヵ国以上で栽培されていて、身近な野菜だといわれますが、日本ではまだ市場に出回る量は少ないです。ただ、スーパーフードのブームが起こって以来、日本でも栽培が盛んになってきているんですよ。」
篠原先生
青汁みるみる部員
「私たちも国内で栽培されているケールを探してみました! 手に入るものを取り寄せてみたのがこちら。ひと言でケールと言っても種類がいろいろあるのですね。」
「スーパーなどで見かけると、私も必ず購入してしまいます(笑)。出回っている種類の多くは、苦みが少なく、生のままでもおいしく食べられます。」
篠原先生
さて、気になるケールの栄養面の実力は?
青汁みるみる部員
「ケールは栄養面ではどういった特長があるのですか?」
「ケールで特筆すべきは、カルシウム。野菜の中ではトップクラスの含有量です。また、一般的に野菜に含まれるカルシウムは吸収率が悪いのですが、ケールはその吸収率の高さでも知られています。カルシウムは全年代で不足している栄養素なので、積極的に摂りたいですね。抗酸化ビタミンのビタミンA・C・Eのすべてが豊富に含まれている点もケールの大きな魅力です。」
篠原先生
青汁みるみる部員
「他の緑黄色野菜と比べても栄養価は高いのですか?」
「実際に比較した表で見てみましょう。」
篠原先生
青汁みるみる部員
「確かにカルシウムをはじめ、さまざまな栄養素がしっかり含まれていますね。」
「青ピーマンはビタミンCが多く、にんじんはビタミンAが豊富と、それぞれに特長がありますが、ケールは栄養バランスの面でも優秀な野菜の1つですね。」
篠原先生
青汁みるみる部員
「ビタミン類はゆでたり、炒めたりと加熱調理すると失われるとよく聞きます。どんなふうに摂るのが良いのでしょう?」
「ビタミンA・D・E・Kは脂溶性のため、比較的熱に強いので加熱による損失は少なめです。それに対してビタミンCは水溶性のため、ゆでたり、煮たりすると損失が大きい栄養素です。サラダなどにして生で食べるか、調理するなら炒めものや蒸し料理にする方が損失は抑えられますよ。」
篠原先生
青汁みるみる部員
「せっかくビタミン類を摂るなら、やはり生食がいちばんなのですね。とは言っても、毎日サラダを食べ続けるのはつらいですよねぇ。」
「加熱によるビタミンの損失という面を見ると、生で食べるのがベストではありますが、ケールはなかなか手に入らない野菜。また、今はお惣菜などを買って家で食べる中食が増え、野菜を食べる機会が減っている人が多くなっています。それらを考え合わせると、ケールに含まれる栄養素を、手軽な「青汁」で摂るのも健康維持に役立つと思いますよ。私としては、青汁を摂ることで健康意識や野菜への関心が高まり、少しずつでも野菜の摂取量が増えていくことを期待したいですね。」
篠原先生
青汁みるみる部 今回のまとめ
スーパーフード・ケールの栄養価は、納得の高さでした。栄養バランスの良さも高ポイント。今回は4種類のケールを取り寄せたので試食してみたところ、苦みもあまり気にならず、サラダでおいしくいただきました。ただ、篠原先生のお話にもあったとおり、野菜を食べる機会や量が以前より減った気がするという部員が多数。その分、青汁を上手に活用して、足りない野菜量をカバーするのは賢い方法だねと話し合いました。
次回(8月18日リリース)予告!
次回は青汁みるみる部員が集まって、ファンケルの青汁を飲み比べてみます!