ケールのふるさとに行ってみる!
青汁の原料となるケールは、もともと地中海沿岸が原産地とされる野菜。日本では、栽培している畑を見たことがない人が多いのではないでしょうか。そこで今回は、ファンケルの青汁の原料である国産ケールに着目。ケール畑を訪ねて、どんなふうに育つのかを見て、調べてきました。
温暖な気候で、すくすく。
ケール畑は愛媛の山間地に
ファンケルの青汁になるケールを育てているのは、愛媛、鹿児島、長野の契約農家さん。その中から、今回は愛媛県西予(せいよ)市のケール畑へ。そこは、松山空港から車で約2時間という山間地にありました。
愛媛県の南西部に位置し、海に近い西予市は、年間を通して気候が温暖なことで知られる地域。澄んだ空気と、みずみずしい緑、そして美しい山並みが印象的なところでした。
ファンケルのケール畑は、自然溢れる愛媛の山間地に。
えっ、こんなに!?
ケールの大きさにビックリ
早朝のケール畑に到着して、まず驚いたのは、ケールの葉の大きさ。農作業する人の顔の2倍はありそうな大きさで、日傘にもできそうなくらい。バキッバキッと響く音をたよりに、農作業する人を探し当てると収穫の真っ最中。それもケールの葉を1枚ずつ手で摘み取っていました。
農作業する人が隠れてしまうほど、葉が大きく生長したケール畑。
収穫されたケールの葉は、人の顔の2倍はありそうな大きさ。
ケールの収穫は、1枚1枚手摘み。バキッと小気味良い音が畑に響きます。
「1枚ずつ収穫するから、すべて手摘み。葉に負担をかけないように、ていねいに摘むんだよ」との話。なるほど、おいしい青汁を作るには収穫も手が抜けないんだと感心しながら見ていると、ひとつの株から摘み取っているのは、ほんの数枚。実は、収穫するのは葉が十分な大きさに育ったものだけ。まだ小さい若い葉は取らずに、大切に育てるのだとか。大きい葉が栄養豊富なサインというワケですね。しかも一回でバキッと手折らないと、株が病気になって次の葉が育たないそうで、摘み取るのにもコツが必要のようでした。これはとても手間がかかりますね。
収穫を待つ早朝のケールには、朝露がしっとり。
早朝から収穫するのにもちゃんと理由があって、「夏は日中に収穫すると葉がすぐにしおれちゃうの。かといって遅い時間帯に収穫すると葉が黄色くなって青汁にできない。だから早朝に収穫するんですよ」と教えてくれました。一般には休息している人が多い時間帯での収穫、これもおいしく栄養豊富な青汁ができる秘訣のようです。
収穫の大変さがわかったところで、疑問がむくむく。どうして、こんな立派なケールが育つのでしょう? 早速、聞いて調べてみました。
緑が濃くて大きな葉に育つ、その秘訣は?
ファンケルの青汁になるケールを栽培するうえでは、さまざまなこだわりがあるそう。その筆頭が土作り。ケールを植える前には必ず畑ごとに土壌を分析。足りない成分をおぎなうミネラル農法で、最適なミネラルバランスに整えてからケールを植えるのだそうです。この成果は、根を見れば一目瞭然。
ミネラル農法で育てたケールは、根の張り方が全然違います。
しっかり根を張って育つことで、土壌の栄養をたっぷり吸った大きくて緑の濃いケールが育つのだといいます。また、ケール栽培は一度植えたら1年近く続くため、根腐れを起こさないように畝(うね)を高く大きくし、追肥(ついひ)を遅れないようにすることも大事とのこと。奥が深いですね。
畑で虫捕り。なぜ?
ケール畑には、蝶や虫たちがたくさんやってきます。
もうひとつのこだわりが、化学農薬を使わない栽培法。ケール畑には、5月頃から蝶が舞い始め、そのほかの虫たちもやってきます。そんな中で、化学農薬を使わずにケールの葉を守るためには、蝶などの虫捕りも大事な農作業。除草剤も使わないため、雑草との闘いも手や簡単な草刈り機で行うというこだわりよう。これら農家さんの手厚い作業のおかげで、私たちは安心・安全にこだわって育てられたケールを使った青汁が飲めるのですね。
どうして1年中、新鮮な青汁が飲めるの?
たいていの野菜には旬があって、収穫できない時期もあるもの。でも青汁がない時期なんてありませんよね!? その理由がわかりました! 愛媛では畑を分けて、春植えと秋植えのケールを育て、1年を通して途切れないようにしているそうでした。ケール畑の季節ごよみを見てみてください。
ケールは、ひとつの株から一度に摘み取る葉の数が少ない分、次々と育って、長く収穫できるんです。しかも冬の凍える寒さの中でもしっかり生長。葉は少し硬くなるそうですが、甘味は増すのだと農家さんが言っていました。ケールってすごい生命力です。
雪に覆われても、凍えた大地でも、ケールはしっかり栄養を守って元気に育ちます。
青汁みるみる部 今回のまとめ
ケールの栽培には土作りから始まる、たくさんの農家さんの、たくさんの手間やこだわりが詰まっていました。そんなふうに大切に育てられた国産ケールを使っているファンケルの青汁。農家さんの愛情を感じながら、毎日の健康作りに役立てたいですね。
次回(12月16日リリース)予告!
大切に育てられたケールはどんなふうにして青汁になるの? 次回は、ケールの工場を訪ねてみます!