
ビタミンK プロフィール
ケガの手当てが得意な止血ビタミン
名前:ビタK
ビタミンKは、ケガの手当てが得意なしっかり者の奥様。特技は止血で常に絆創膏を持ち歩き、転んで出血をしたり鼻血を出している人を見かけると助けてあげる優しい性格です。恥ずかしがりやの面もあり、いつも顔はほんのり赤く染まっています(※1)。また、カルシウム大臣の妻として、内助の功を発揮。夫が健康でバリバリと働けるようにしっかりサポートします(※2)。大臣秘書のビタDとは、同じサポート仲間(※3)として仲良しです。
※1 血液にかかわる栄養素であることにちなみ、赤色。
※2 ビタミンKはカルシウムが骨に沈着するのを助けます。
※3 ビタミンDはカルシウムの吸収を促進します。
ビタミンKの特徴は?
特徴 01. 血液の凝固に必要
私たちがケガや内出血をしても時間がたつと自然に止まるのは、ビタミンKの関与によるもの。血液はゼラチン状になることで凝固しますが、この血液を固める酵素成分の生成に、ビタミンKは不可欠です。
特徴 02. 骨の健康をサポート
ビタミンKは、カルシウムが骨に沈着するときに必要なたんぱく質を活性化する働きがあります。ビタミンDとともに、骨の健康維持には欠かせません。
特徴 03. 体内の腸内細菌でも合成される
食品から摂取するだけではなく、腸内細菌によってもビタミンKは合成されます。
特徴 04. 場合によっては不足したり、摂取制限も
ビタミンKは体内合成されるため、不足しにくい栄養素ですが、腸内細菌が減っている人、胆汁の分泌がしにくい人などは不足する場合があります。不足すると、出血が止まりにくくなったり、骨の健康リスクが高まることがあります。
また、服用している薬によっては、ビタミンKの摂取を制限される場合がありますので、医師の指示に従いましょう。
ビタミンKが含まれる主な食品
ビタミンKは、植物や藻類の葉緑素でも合成されることから、ケールなど緑の濃い野菜や海藻類などに多く含まれています。また、微生物によっても合成されるので、発酵食品の納豆も含有量の多い食品の代表です。
摂り方説明書
ビタミンKは、青菜や海藻、納豆に多く含まれています。和食中心の食生活を心がけると、自然と摂取しやすい栄養素といえます。脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂ると吸収率がアップ。熱にも強いので、野菜は炒めたりスープに入れるなど加熱調理でかさを減らせば、食べやすくなりおすすめです。また、納豆は25g(約半パック)食べるだけで、18歳以上の1日の摂取目安量※を満たします。
*「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より引用
管理栄養士が教える!
ビタミンKが摂れるメニューMEMO
※写真はイメージ
ビタミンKの含有量の多い代表食品・納豆と、夏に旬を迎えるオクラを使った「ネバネバぶっかけそば」はいかがでしょうか?蒸し暑い季節でもツルっと食べやすく、納豆とオクラのネバネバが麺に絡んで栄養も満点です。ゆでたそばに、納豆と、加熱してカットしたオクラをトッピングして麺つゆをかけるだけで完成。手軽に作れるので、忙しい日のランチにもおすすめですよ。
摂取基準data
ビタミンKの1日の目安量
150μg(18歳以上の男女の場合)
*ビタミンKの食事摂取基準(「日本人の食事摂取基準2020年版」より)
例えば納豆の場合:約25g(約半パック分)
知ってるとうれしいビタミンKのヒミツ
新生児が病院などで投与されるビタミンKシロップをご存じですか? 母乳にはビタミンKが少なく、新生児の腸内細菌による産出・供給量も低いため、ビタミンK欠乏を未然に防ぐために飲ませているのです。
漫画・キャラクター制作:なかきはらあきこ