
亜鉛 プロフィール
新陳代謝を促す味覚の伝道師
名前:亜鉛シェフ
優れた味覚を生かし、スゴ腕料理人として活躍する亜鉛シェフ。栄養素タウンの仲間たちが元気に働けるように、栄養満点でおいしいものを振る舞うのが仕事です(※1)。性格は、無口で殻に閉じこもりがちですが、中身はハートフルで味わい豊かな人柄(殻)が魅力(※2)。美容への意識も高く、肌や爪、髪をいつもきれいに整えています(※3)。ピンチのときには、自慢のロン毛を披露して乗り切ることも!?
※1 亜鉛は、たんぱく質やDNAなどの核酸の代謝にかかわり、健康の維持に役立っています。
※2 亜鉛は、牡蠣などの貝類に多く含まれています。
※3 亜鉛は、皮膚や爪、髪、粘膜の健康をサポートします。
亜鉛の特徴は?
特徴 01. 多くの酵素の構成成分
亜鉛は、多くの酵素の構成成分として、たんぱく質やDNAなど核酸の代謝にかかわっています。体の成長と維持に欠かすことのできない、重要な栄養素です。
特徴 02. 味覚を正常に保つ
亜鉛には、味覚を正常に保つ機能があります。偏った食生活や極端なダイエットにより亜鉛不足になると、味が正常に感じられなくなることがあるので、気をつけましょう。
特徴 03. 皮膚、爪、髪の毛、粘膜の健康をサポート
亜鉛は、皮膚や髪、爪などに含まれ、多くがたんぱく質と結合しています。たんぱく質の合成などにかかわり、健康維持を助ける働きがあります。
亜鉛が含まれる主な食品
貝類には亜鉛が多く含まれ、なかでも牡蠣(生)は14mg/100gとダントツです。あさりの水煮缶3.4mg/100gは、手軽に摂取しやすいのでおすすめです。また、肉類は、赤身やレバーに多い傾向にあります。
※含有量は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より引用。
摂り方説明書
亜鉛は、魚介や肉などたんぱく質の多い食品を中心に、豆類、種実類などに含まれています。特に牡蠣は含有量が多い代表食品です。肉類を選ぶ際は、赤身の多い牛肉やラム肉がおすすめです。加工食品の増加や高齢化、疲労やストレスの多い現代の日本人は、不足しやすいといわれている栄養素です。特定の食品に偏らず、バランスの良い食生活を心がけましょう。
管理栄養士が教える!
亜鉛が摂れるメニューMEMO
※写真はイメージ
食欲が落ちがちな夏におすすめしたい、牛肩ロース薄切り肉を使った「冷しゃぶサラダ」です。値段もお手頃な輸入牛の赤身肉を選べば、亜鉛もたんぱく質も摂れ、スタミナ補給に最適。お肉をさっと湯通ししたら、たっぷりの生野菜の上に乗せて、お好みのたれやドレッシングをかけて、いただきましょう。
摂取基準data
亜鉛の1日の推奨量
女性 8mg(18歳以上の場合。妊婦は+2mg、授乳婦は+4mg)
男性 10~11mg(18歳以上の場合)
*亜鉛の食事摂取基準(「日本人の食事摂取基準2020年版」より)
例えば輸入牛肩ロース肉(赤身肉)の場合:約125g
*18歳以上の女性の1日の推奨量で算出
知ってるとうれしい亜鉛のヒミツ
亜鉛は体内では合成できないため、食品から摂取する必要のある栄養素ですが、吸収率は約30%と、低めです。食生活が乱れがちな現代人は不足しやすいため、サプリメントでおぎなうのも一考です。
漫画・キャラクター制作:なかきはらあきこ