
ビタミンA プロフィール
うるうるの瞳で元気を贈る人気者
名前:ビタA
大きな瞳とピチピチお肌が魅力的なビタAの職業はアイドル。うるうるとした輝く瞳で見つめられれば、栄養素タウンの住人はみんなメロメロに。暗いところでも目が見えやすい(※1)特技を活かして、ステージ上から好みのぽっちゃり男性(※2)を見つけてはときめいています。好きな食べ物は、表向きは野菜サラダですが、実はウナギやレバーなどスタミナフード(※3)も大好物(ナイショ☆)。アイドルのかたわら、ビタC、ビタEと一緒に「ビタミンACE(エース)」(※4)として、美と健康に悩める人々を救う活動もしています。
※1 夜間の視力の維持を助ける働きがあります。
※2 油と相性が良く、一緒に摂ると吸収力がアップします。
※3 ウナギやレバーに多く含まれています。
※4 ビタミンA、C、Eの通称で、美容と健康をサポートするといわれています。
ビタミンAの特徴は?
特徴01.目の健康を保つ
ビタミンAは、目が光を感じるのに必要な網膜細胞の保護にかかわる、目の健康に不可欠な栄養素です。
特徴02.皮膚や粘膜の健康を維持
皮膚や喉、鼻などの粘膜を健康に保つ働きがあります。皮膚や粘膜の健康維持は、体を守るためにも重要です。
特徴03.ベータカロテンもビタミンAの一種
緑黄色野菜などに含まれるベータカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換。抗酸化作用があることでも注目されています。
ビタミンAが含まれる主な食品
*肉や魚などの動物性食品にはレチノール、緑黄色野菜などにはベータカロテンなどの状態で含まれます。
ビタミンAは、うなぎやあんきも、レバーなどの動物性食品に多く含まれています。また、ビタミンAの前駆体であるベータカロテンは、にんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
摂り方説明書
動物性食品に含まれるビタミンAも、体内でビタミンAに変わるベータカロテンも、油と一緒に摂取すると吸収力がアップ。油で炒めるほか、野菜を生食する場合はドレッシングやマヨネーズと一緒に食べるのがおすすめです。ベータカロテンなどのカロテノイドは赤や黄色などの色素成分のこと。野菜を食べる際は、淡色野菜ではなく緑黄色野菜を選ぶと効率的に摂取できます。
管理栄養士が教える!
ビタミンAが摂れるメニューMEMO
※写真はイメージ
沖縄の家庭料理として子供から大人まで人気の、にんじんしりしりをご紹介。千切りにしたにんじんを油でしんなりするまで炒めたら、溶いた卵とツナを加えて混ぜながら炒めます。塩、こしょう、しょうゆなどで味付けしたら完成です。炒めることでにんじんの甘味が増し、栄養の吸収力もアップします。
摂取基準data
ビタミンAの1日の推奨量
女性 650~700µgRAE(18歳以上の場合。妊婦(後期)は+80µgRAE、授乳婦は+450µgRAE)
男性 800~900µgRAE(18歳以上の場合)
*ビタミンAの食事摂取基準(「日本人の食事摂取基準2020年版」より)
例えばにんじんの場合:約95g(約2/3本)
*18歳以上の女性の1日の推奨量で算出
知ってるとうれしいビタミンAのヒミツ
ビタミンAが主成分の網膜色素「ロドプシン」は、暗がりでもわずかな光に反応する働きがあり、これを「暗順応」といいます。暗いところでもしばらくすると見えてくるようになるのは、この作用のおかげです。
漫画・キャラクター制作:なかきはらあきこ