機能性成分ちゃん&栄養素ちゃん ヘルスケア






ビフィズス菌 プロフィール
腸内環境を整えて人々の健康をサポート

 名前:ロンガム族&ブレーベ族 

太古の昔より人間の腸内に存続する、妖精たちの楽園「ビフィズス王国」複数の種族が一緒に暮らしていて、その代表が「ロンガム族」と「ブレーベ族」(※1)です。お互いの種族は仲良く共生し、それぞれから「BB536」「B-3」という有名人(※2)も輩出しています。妖精たちの仕事は、現代人の生涯の健康を見守り、おなかの中からサポートすること。最近多発している中高年のぽっこり案件には、得意技の「タンサ脂肪酸ビーム」で脂肪おばけを攻撃(※3)し、ダイエットを後押します。一仕事終えた妖精たちのお楽しみは、オリゴ屋台で一杯やること。はちみつ入りのヨーグルトドリンクや野菜、豆、果物(※4)のつまみを食べて、パワーを養っています。

※1 「ロンガム」「ブレーベ」は、人の腸内に生息するビフィズス菌の代表的な菌種です。
※2 「BB536」はロンガム種の菌株の一つ、「B-3」はブレーベ種の菌株の一つで、健康食品やサプリメントに使われています。
※3 ビフィズス菌が腸内環境を良好にすることで、脂肪の溜め込みを抑え、分解・消費を促す短鎖脂肪酸が増加すると考えられています。
※4 腸内のビフィズス菌は、オリゴ糖や食物繊維の摂取で維持・増殖することができます。


ビフィズス菌の特徴は?

特徴01.人の腸内には10種類ほどのビフィズス菌が存在

人の腸内に存在する代表的なビフィズス菌には、「B.longum(ロンガム)」、「B.breve(ブレーべ)」、「B.bifidum(ビフィダム)」 など約10種類ほどあり、個人や年齢によって腸に生息する菌の種類や構成比が変わります。加齢とともにビフィズス菌の数自体が減少していくので、意識して摂取することが大切です。

特徴02.健康維持に重要な菌種に「ロンガム」と「ブレーベ」がある

ロンガム種、ブレーベ種は、ともに乳幼児の腸内に多く生息するビフィズス菌で、母乳に含まれるミルクオリゴ糖をエサにして増殖。短鎖脂肪酸の1つである酢酸を産出し、腸内環境を整える、体を守る働きなど、赤ちゃんから大人まで健康維持に役立っている、重要な菌種と考えられています。

特徴03.ビフィズス菌研究により菌株「BB536」「B-3」が発見

ビフィズス菌の種類を表す「菌種」の中には、多数の「菌株」があり、それぞれ異なる性質を持っています。ロンガム種の菌株「BB536」、ブレーベ種の「B-3」は、ともにビフィズス菌研究の中で発見された菌株。優れた健康効果を持つことで注目を集め、健康食品やサプリメントに活用されています。

特徴04."外来"のビフィズス菌は毎日続けて摂るのがコツ

人の腸内にもともと存在する常在菌のビフィズス菌に比べ、食品やサプリメントなどから摂取する"外来"のビフィズス菌は定着しにくい性質があります。毎日こまめに摂取し続けることと、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維と一緒に摂ることが、効果を高める秘訣です。


ビフィズス菌が含まれる主な食品


摂り方説明書

ビフィズス菌は、酸素の中では生きられない性質のため、生菌として含む食材・食品はほとんどありません。ヨーグルトや飲料などの発酵乳にビフィズス菌を添加した商品やサプリメントなどで摂るのが一般的です。商品を選ぶ際は、生きたまま腸に届く製法で作られたものがおすすめです。要冷蔵のヨーグルトなどは購入後きちんと冷蔵保存をし、開封後はなるべく早めに食べ切るようにしましょう。




管理栄養士が教える!
ビフィズス菌が摂れるメニューMEMO

ビフィズス菌入りのヨーグルトを使った、お手軽メニューを2品ご紹介。なるべく空気に触れる時間を短くするよう手早く作れて、ビフィズス菌を効果的に増やせるプレバイオティクス食品(オリゴ糖や食物繊維)を一緒に合わせるのがポイントです。


MENU 01.ヨーグルトソースのサラダ

※写真はイメージ

ビフィズス菌入りのヨーグルトをソースとして活用したサラダはいかがでしょうか。無糖ヨーグルトに、おろしニンニク、塩コショウ、レモン汁を加えて混ぜるだけで簡単に完成。トマトやキュウリ、ゆでたブロッコリー、レタスなどお好みの野菜にかければ、食物繊維も豊富に摂れて、整腸作用もアップ。コクを出したい場合は、キッチンペーパーを敷いたザルで水切りしたヨーグルトを使い、マヨネーズを加えると濃厚な味になります。


MENU 02.はちみつきなこヨーグルト

※写真はイメージ

ビフィズス菌入りのヨーグルトにきなこをトッピングして、和風スイーツにアレンジ。きなこには食物繊維が含まれるだけでなく、ビフィズス菌の活力源となるオリゴ糖も豊富で、より一層の整腸効果が期待できます。甘味が足りない場合は、オリゴ糖が豊富なはちみつや、プレバイオティクスの働きが期待できる黒糖をかけるのがおすすめです。



知ってるとうれしいビフィズス菌のヒミツ

沖縄の長寿の方々の腸内ビフィズス菌を調べる研究で、通常高齢者には少ないロンガム種、ブレーベ種が多数生息していたことが判明。ビフィズス菌は、研究が進むたびに新たな発見がある、未知なる可能性の宝庫なのです。




記事監修大澤 朗(おおさわ ろう) 先生 ビフィズス菌研究会会長、神戸大学名誉教授・東北大学客員教授。獣医学博士、農学博士。北海道大学獣医学部卒業、クイーンズランド大学(豪州)大学院博士課程を修了。専門研究分野は応用細菌学・食品微生物学で、腸内細菌を長きに渡り研究。

メニュー監修篠塚 明日香(しのつか あすか) 先生

管理栄養士・分子栄養学カウンセラー。分子栄養学を一般の人にもわかりやすく伝えるセミナーや、個別の栄養相談に従事。ダイエット指導や企業商品の考案にも携わる。

機能性成分ちゃん


人間の女の子・栄養素ちゃんをそっと空から見守る守護天使のような存在。天界に住んでいて、栄養素ちゃんのピンチを感じると、さまざまな機能性成分に栄養素ちゃんのサポートをお願いしてくれる。


※機能性成分とは、役割・機能を持つ食品成分の総称。5大栄養素と区別され、必要な栄養素ではないものの、摂取することで健康の維持・増進などの働きが期待される健康サポート成分です。さまざまな機能性成分が、さまざまな食品に含まれていることが日々の研究で明らかになってきています。

漫画・キャラクター制作:なかきはらあきこ

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