
「野菜不足解消だけじゃない、さらなる期待にお応えする青汁です! 」
発売から20年、多くの人に愛飲されている「青汁」。当初より自然の素材で栄養を摂ることでの“健康感”を大切にしてきましたが、近年ではプラスアルファの成分を求める声が多くなってきました。そのご要望にお応えし、2つの青汁が開発されました。
商品開発のいきさつは?
私が担当したのは、「野菜と乳酸菌とビフィズス菌がとれる青汁」です。青汁に関する調査で「腸内環境」への期待が大きかったことから、ファンケルにかつてなかった新しい青汁を目指しました。ケールと合わせても菌の働きが悪くならないことや有効に働くための菌の数など様々な項目を確認し、多くの菌の中から選りすぐった3つの菌※を配合しました。
※ビフィズス菌、有胞子性乳酸菌、植物性乳酸菌
開発で苦労したのはどんなことですか?
実際に工場で試作すると、菌の働きが落ちることが発覚しました。菌は入っていればいいわけではなく、必要な量が腸まで届いて確実に働くことが大切なのです。考えられる原因を1つずつつぶしては試作を行い、菌の働きを確認する作業を繰り返しました。企業秘密なので詳細は明かせませんが(笑)、「製造条件の微妙なコントロール」によって解決できたときには、「これでやっと発売できる! 」と、とてもうれしかったですね。そして私自身、この商品を開発しながら青汁の力を実感しました。特別な悩みのない方にも、ぜひ試していただきたいですね。
*「野菜と乳酸菌とビフィズス菌がとれる青汁」は、2022年10月に機能性表示食品になりました。
自慢のまろやかな味はどのように実現しましたか?
中高年の女性に多く飲まれている青汁を、その世代に欠かせない栄養素や成分も一緒に摂っていただけるように開発したのが「野菜とカルシウムとタンパク質がとれる青汁」です。配合したのは、大豆イソフラボン、カルシウム、大豆タンパク、ホエイタンパクと盛りだくさん。それぞれに特有の味があるため、青汁との味のバランスをとるのにとても苦労しました。
飲みやすさを考えて、豆乳のまろやかな味わいを目指したのですが、一口に「豆乳のまろやかな味」といっても甘味やミルク感の強さなど、味わいは多種多様です。研究員だけでなく、商品開発部員も加わって、毎日いろいろな豆乳の味を確かめては話し合い、ケールとのバランスが最適の味を追求、試行錯誤の結果ついに「これだ! 」というまろやかな味を実現しました。
その甲斐もあり発売前のお客様アンケート※では87%の方が「飲みやすい」と評価してくださいました。その結果を聞いたときはホッとしましたね。カルシウムやタンパク質を不足させることなく維持したい方に、おすすめしたいです。
※2021年8月「1食分のケール青汁 大豆プラス」ご購入のお客様100名への調査より。飲みやすさについて、「とても飲みやすい」「飲みやすい」「やや飲みやすい」と回答。