ヘルスケア特集 ヘルスケア

多忙であったり、会食が続く冬は、知らないうちに隠れ栄養素不足を起こしている可能性があります。新しい年の始まりは、自身の食生活や習慣を振り返り、栄養のバランスを立て直す絶好の機会。私も定期的にカラダの変化や毎日の生活を見直し、足りない栄養素をおぎなうようにしています。自分のカラダをよく観察し、足りない栄養素を知ることから一年を始めてみましょう。

監修 篠塚 明日香(しのつか あすか)先生

HOW TO CHECK!

YESかNO、またはAかBのどちらか、今の自分に近い方を選んで進んでください。

カラダを作る栄養素が不足
タイプ

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美(ビ)タミンが不足
タイプ

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骨の健康にかかわる栄養素が不足
タイプ

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エネルギー産生にかかわるミネラルが不足
タイプ

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エネルギー産生にかかわるビタミンが不足
タイプ

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皮膚の健康にかかわるビタミンが不足
タイプ

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タイプのあなたが不足しているのは

 ビタミンA 

皮膚の健康や見る健康が気になっていませんか? そんなあなたはビタミンAが不足している可能性があります。うるおいのある毎日を過ごすためにも、緑黄色野菜を積極的に食べましょう。

 タイプのあなたが不足しているのは

 ビタミンB群 

元気が不足気味で、やる気が持続しないあなたは、エネルギーが足りていないのかもしれません。エネルギー産生にかかわるビタミンB群をしっかり摂って、ハツラツとした毎日を目指しましょう。

 タイプのあなたが不足しているのは

 鉄、亜鉛 

あなたはミネラル不足の食生活を送っているかもしれません。血液の材料となる鉄と、たんぱく質・核酸の代謝にかかわる亜鉛不足に注意が必要です。不足しがちな栄養素なので、積極的な摂取を。

 タイプのあなたが不足しているのは

 ビタミンD、カルシウム 

骨や歯の健康に自信がないあなたは、カルシウムとビタミンDが足りていないのかもしれません。2つの栄養素を一緒にコツコツと摂ることで、吸収力アップが期待できます。

 タイプのあなたが不足しているのは

 ビタミンC、E 

いつまでも美しくすこやかでいたいと願うあなた。野菜やフルーツはしっかり摂れていますか? 抗酸化ビタミンとして知られるビタミンCとEをチャージして、内側からサポートしましょう。

 タイプのあなたが不足しているのは

 必須アミノ酸 

アクティブなあなたは、体内のたんぱく質の消費量が多い分、たんぱく質のもととなる必須アミノ酸が不足しがちです。元気の土台をおぎなって、ポジティブで充実した毎日を楽しみましょう。



冬は暴飲暴食や寒さで隠れ栄養素不足に

年末年始はイベントも多く、食生活が乱れやすい時季。洋食が中心のごちそうは高脂質に偏りやすく、おせち料理は糖質・塩分が高めなため、ビタミン・ミネラルが不足しやすくなります。飲酒の機会が増えると、アルコール分解にかかわるビタミンB1やナイアシン、亜鉛などが大量に消費。また、冬は日照時間が短いので、日光を浴びることで合成されるビタミンDが不足しやすく、骨の健康や気分の落ち込みなどにも影響が。

カラダを動かすエネルギーとなるたんぱく質・脂質・炭水化物と、その代謝に欠かせないビタミン・ミネラル。これら五大栄養素は複合的にかかわり合いながら働いているため、バランス良く摂ることが大事です。冬は、野菜たっぷりの鍋料理などで多様な食材を摂るのもおすすめ。自分に足りない栄養素+冬に不足しがちなものを上手に取り込んで、すこやかな一年を目指しましょう。

五大栄養素の働きは「家」に例えられます




2025年は不足に気をつけたい!
16の栄養素を覚えておきましょう

ビタミンやミネラル、必須アミノ酸は、体内でほとんど合成することができないため、日々の食事で意識して摂ることが肝心です。元気をキープするために欠かせない16の栄養素の気になる働きや、役割をご紹介します。

見る健康をサポート


夜間の視力維持や皮膚・粘膜の健康維持を助けます。ベータカロテンを体内に取り込むとビタミンAに変換されます。

すこやかな肌に役立つ


抗酸化作用を持ち、皮膚や粘膜の健康維持をサポートする栄養素。水溶性のため、こまめに摂取するのがポイントです。

骨の健康維持に欠かせない


カルシウムの吸収を促進し骨の形成を助ける脂溶性ビタミン。日光を浴びると体内でも合成されますが、日本人は不足しがち。

美と健康をサポート


強い抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミン。体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持をサポートする役割を果たします。

一緒に摂ることで吸収力アップ!



ビタミンB1
炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持をサポートします。ご飯が主食の日本人には欠かせない栄養素です。


ビタミンB2
皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。レバーや魚介、卵など多様な動物性食品に多く含まれ、植物性食品では納豆に豊富です。


ビタミンB6
たんぱく質からのエネルギーの産生と、皮膚や粘膜の健康維持をサポート。たんぱく質の摂取量が多いほど必要量が高まります。


葉酸(ようさん)、ビタミンB12
ともに赤血球の形成を助ける栄養素です。葉酸は、胎児の正常な発育にも関与するため、妊娠期は積極的な摂取が望ましいです。


ナイアシン
皮膚や粘膜の健康維持を助けます。お酒を飲む人ほど消費しやすい栄養素です。必須アミノ酸のトリプトファンからも合成。


パントテン酸
三大栄養素の代謝を助け、エネルギーの産生に関与。副腎皮質ホルモンの合成にもかかわり、ストレスへの抵抗力をサポートします。


ビオチン
脂肪酸やアミノ酸の代謝を助け、エネルギー産生に関与しています。特に皮膚や髪の健康と深くかかわっているビタミンです。

骨や歯の健康に重要


体内に最も多く含まれるミネラルで、日本人は不足しがち。骨や歯の形成に必要なほか、神経や筋肉の働きにも関与。

血液の材料になる


全身に酸素を運ぶ赤血球の成分。動物性食品に多く含まれるヘム鉄と、植物性食品に多く含まれる非ヘム鉄があります。

味覚を正常に保つ


味覚を正常に保つ働きのほか、皮膚や、粘膜の健康維持をサポート。DNAなど、核酸の代謝にもかかわっています。

カラダの基礎を作る


たんぱく質の構成成分であるアミノ酸。体内で合成できず、食事から摂取する必要のある9種類が必須アミノ酸です。




どの栄養素が不足しがち?
栄養素不足をおぎなう冬の食事例

栄養価が高く、旨味や香りも豊かな旬食材を使用したカラダが喜ぶ冬のおすすめメニューをご紹介!

ビタミンC・亜鉛・鉄・カルシウムが不足しがち
牡蛎(かき)の柚子塩麹鍋

亜鉛ほか鉄やカルシウムも豊富な牡蛎を主役に野菜もたっぷり摂れる鍋は、ヘルシーで栄養バランス抜群。削った柚子の皮と果汁のビタミンCを加えれば、ミネラルの吸収率UP。

ビタミンA・C・E・マグネシウムが不足しがち
ナッツがけかぼちゃサラダ

ビタミンA、C、Eが豊富なかぼちゃを加熱してつぶしたら、マヨネーズであえると吸収率がUP。くるみやアーモンドに含まれるマグネシウムは、かぼちゃの糖質代謝を助けます。


監修篠塚 明日香(しのつか あすか)先生 管理栄養士、大人の栄養スクール主宰

東京家政大学短期学部栄養科卒業後、管理栄養士となる。体調不良をきっかけに、栄養療法クリニックのカウンセラーに転職。現在は、フリーランスとして分子栄養学のセミナーを開催。個別の栄養相談やエステサロンでのダイエット指導、企業商品の考案にも携わる。


イラスト:Takako

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