免疫力の大切さを大病を機に実感! 医師が自ら実践する5つの習慣
大病を患ったことが、自身の体と向き合うきっかけになったという船戸崇史先生。先生が今も実践する生活習慣から、免疫力アップのコツやその基盤が「腸」にあることを学びます。
大病を機に実感した免疫力の重要性
岐阜県で開業し、統合医療クリニックも運営する船戸崇史先生は、自身が大病を患ったことを機に、免疫力の大切さを再認識したといいます。
「腫瘍外科医からキャリアをスタートさせ、多くの患者さんと向き合ってきたにもかかわらず、なぜか"自分だけは病気にならない"と信じ込んでいたんです。入院や手術を経験したことで、自分の体に対して"無理をさせて申しわけなかった"という思いが自然と湧いてきました」
当時の先生は、多忙ゆえに慢性的な睡眠不足。インスタントフードで食事を終わらせることも多く、健康的な暮らしとは程遠い毎日でした。
「漢方医の妻には常に生活を改めるよう言われていました。自分が病気になって初めて、免疫力の基盤は生活習慣だと実感させられたのです」
これを機に、十分な睡眠をとり、三度の食事を見直すなど、免疫力を上げる生活をスタートし、17年たった今も継続しているそうです。
「こうした生活で気がついたのは腸の重要性です。どの生活習慣も腸内環境を整える効果が期待できる"腸活習慣"で、それが免疫力アップへつながっているのです。人の体は本来、治るようにできています。私は今がいちばん健康だと感じています」
免疫細胞の約7割が集まる腸は免疫の"司令本部"です
「免疫とは、体にとっての異物を排除する力」と船戸先生。私たちが健康な体を維持できているのは、免疫が正常に働いているから。白血球やリンパ球などの免疫細胞が、外からのウイルスや、体内で日々生まれる変異細胞を処理しているのです。
「免疫細胞の約7割が集まるのが腸。100兆を超える腸内細菌が免疫細胞を養っていて、腸内細菌が整えば、免疫細胞も元気に働けます」

免疫力を高める5つのアクション
免疫力アップのために船戸先生が提唱するのが、寝る・食べる・動く・あたためる・笑うという5つのアクションです。
1. 寝る
人は寝ているときに集中して体を修復しています。良質な睡眠は腸内細菌の多様性を維持し、短鎖脂肪酸の働きを促進。1日7~8時間の睡眠をとる層が最も寿命が長いといわれています。

2. 食べる
野菜やたんぱく質をバランス良くとりながら、善玉菌を補う発酵食品や善玉菌のエサとなる食物繊維、腸粘膜の炎症を抑える青魚も積極的に。決まった時間に食事をすることも大切。

3. 動く
適度に体を動かすと善玉菌が増え、免疫細胞が元気に。腸の蠕動運動も良くなり、便秘解消にも効果的。ウォーキングなどの有酸素運動で体内に酸素を取り込むとリンパ球が活性化します。

4. あたためる
体温36.5度以上は善玉菌が働きやすい環境。逆に35度以下は悪玉菌が好む環境です。湯船につかって体を芯からあたためることで、副交感神経が高まり、睡眠の質も良くなります。

5. 笑う
腸はセロトニンの約90%を生成する臓器。笑うと増えるセロトニンが、夜にはメラトニンとなって睡眠の質を向上させ、腸内環境や免疫機能にも好影響が。口角を上げるだけでもOK。

生活に、腸を整える5つのアクションを取り入れよう!
免疫力をアップする、船戸先生の一日。
船戸先生が病気を機に始めた規則正しい生活は、もう18年目に突入するといいます。先生の毎日から免疫力アップのコツを学び、自分の生活に取り入れてみましょう。



















同じお天道様の下、船戸も散歩をしています!
生活習慣を変えることは簡単ではありません。そのことは私も体験済みです。前述の5つのアクションのうち、食事の工夫や体をあたためることは取り入れやすいはず。おすすめしたいのは運動で、苦手な方も、まずは深く考えずにやってみてください。朝の散歩は気持ちが良いですよ! 一度歩いたら、やみつきになるかもしれません。

イラスト:Natsuki



