知ってて良かった!健康への第一歩 ヘルスケア

間違った爪の切り方や合わない靴などが原因です。

足の爪の形や厚みが変わった、靴を履いて長時間歩いたときに痛みを感じるなど、以前はなかった変化を感じていませんか? これらは老化によるものと思われがちですが、実は足に合わない靴の使用や不適切な爪の切り方、姿勢や歩き方の悪い癖などが年々積み重ねられたことが原因です。
足の形や大きさに合わない窮屈な靴を履いていると、爪は両側から押さえつけられるため、巻き爪などのトラブルが生じやすくなります。爪を深く切りすぎたり、角を斜めに切りすぎることも足の爪には大きな負担です。また、靴の中で足の指が地面にきちんと着地せず、浮き上がる「浮き指」の状態になっていると、姿勢や歩き方が悪くなり、足の爪に悪影響を与えます。




足の爪に関するあれこれ


足に合う靴選びのポイントを教えてください。
かかと部分がしっかりした靴で、横幅や甲の高さなどのサイズが合うものを。

最も重要なのは、かかと部分がしっかりした靴を選ぶことです。また、履くときは、靴のひもやストラップで甲やかかとを固定しましょう。いずれも、足首やひざに負担を掛けずに安定して歩けるため、足が疲れにくくなります。さらに、足の長さや横幅、甲の高さなどのサイズが合うものを選びましょう。試し履きは複数のサイズで。すでに巻き爪などの足の悩みがあるなら、靴の専門家がいる店などできちんと計測し、自分の足のサイズを把握しておくことも大切です。


自分の足に合う靴の選び方チェック



正しい足の爪の切り方を教えてください。
爪は「丸く」ではなく、「四角に」切り、深爪に注意しましょう。

爪を短く切りすぎたり、角を斜めに切ってしまうと、爪が皮膚に埋もれてまっすぐ伸びなくなり、爪が厚くなる、巻き爪になるなどのリスクが高まります。指の先端と同じぐらいか1mm程度長い位置でまっすぐ横に切るのが正解です。一度に多く切ろうとせず、爪の端から少しずつ切るようにしましょう。また、爪切りのタイミングは、1ヵ月に1回ぐらいで十分です。
爪の保湿も大切。ハンドクリームやオイルを爪に浸透させるように塗ったり、角質が気になるなら尿素入りクリームでのケアが有効です。


正しい切り方は「スクエアカット」


間違った切り方



姿勢などに影響する「浮き指」を防ぐにはどうしたらよいですか?
足指を使わない生活が浮き指の原因。意識して動かすようにしましょう。

本来、人の足は5本指で地面をしっかりととらえることができますが、現代はアスファルトなどの舗装された道を歩くことが多く、足指をあまり使わずに済むため、本来アーチ状であるはずの5本の足指の付け根部分のバランスが崩れて浮き指になりやすいことがわかっています。幼少期からでこぼこな道を歩くなどの足指を使う運動をしていなければ大人になって浮き指になる可能性が高いので要注意です。浮き指の状態になると指先がうまく使い切れず、姿勢や歩き方が不安定になります。意識的に足指を使う運動などで浮き指を改善していきましょう。


浮き指を防ぐ足指を使う運動例「ゴルフボール握り」

①ゴルフボールを足指裏の付け根あたりに当てて、ころころ転がす(1~3分程度)

②ゴルフボールを足の指でつかみ、持ち上げて放すことを5回繰り返す

*ゴルフボールをつかめなくてもストレッチ効果があるため、浮き指のケアになります。毎日続けてみましょう。



コラム

小指の爪の横にできやすい
「爪のようなもの」の正体とは?

小指などの爪の横に小さな爪のようなものができて痛いと感じたことはありませんか? これは爪ではなく、爪のまわりの角質が蓄積してできた「うおのめ」のようなもの。合わない靴による圧迫とすれが原因です。爪ではないため、爪切りで切ったり引っ張ったりすると、感染症の元になります。尿素入りクリームなどでケアしましょう。





今月の監修者高山 かおる(たかやま かおる)先生 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長、一般社団法人足育研究会代表理事/編著に『これだけは押さえておきたい足と爪のトラブル20ケアのポイント』(日本看護協会出版会)などがある。

イラスト:本田佳世

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