女性でも加齢臭がするのは、なぜ?
自分や他人のニオイが気になったり、年齢でニオイが変化したりと、女性もニオイに敏感になっている方が多いようです。汗をかきやすい季節の加齢臭について、医師の桐村先生に話を聞きました。
女性ホルモンの減少などによる皮脂酸化が主な原因です。
更年期とともに女性ホルモンが減少すると、活性酵素を抑える抗酸化力も低下します。それにより皮脂から分泌されるパルミトレイン酸(インスリンの働きを助ける不飽和脂肪酸)の酸化が進み、加齢臭のニオイの成分であるノネナールが増加。そのため、女性も更年期にさしかかる50代前後から、胸や背中の体幹部を中心に加齢臭が発生しやすくなるのです。
ただ、ニオイは個性でもあるので、すべてをネガティブにとらえる必要はありません。加齢臭は枯れ草や古本のようなニオイにもたとえられ、必ずしも人から嫌がられるニオイではないという統計もあります※。また、ニオイは体内から発生するものなので、健康のバロメーターにもなります。ニオイが変わってきたら、体に変化が訪れたサインかもしれませんので、自分自身の生活や体調を見直してみましょう。
※「男性の基本3体臭「汗臭」「ミドル脂臭」「加齢臭」に対する生活者の感受性調査報告」(株式会社マンダム)より
加齢臭に関するあれこれ
夏にニオイが強くなるのはなぜですか?
夏は汗や皮脂、常在細菌が増加するから。
皮膚にいる常在細菌は、汗や皮脂と混ざると増えていき、ニオイの原因になります。本来、汗の99%は無臭で蒸発しますが、年齢を重ねると汗を分泌する汗腺の機能が弱くなり、汗が出にくくなったり、蒸発しやすいサラサラの汗をかきづらくなります。するとミネラルや老廃物が汗腺に溜まってしまい、乾きづらくベタベタした汗をかくようになり、常在細菌のエサになるのです。
また、気温や湿度が高い気候では、汗や皮脂の量が増加します。汗が乾きづらく蒸れやすくなるため、皮膚にいる常在細菌も増加し、さらにニオイが強くなることが考えられます。

汗をかく量が減ってきたのにニオイがするのはなぜ?
汗の量にかかわらず皮膚や呼気からニオイが漂うためです。
汗をかかなければニオイもしないと思いがちですが、決してそうではありません。汗をかいているように見えなくても、皮膚や呼気から毎日900mlほどの水分が出ているため、そこからニオイがすることがあります。
例えば、体が疲れていて体内環境が悪い場合、内臓の機能が低下してアンモニアをうまく解毒できなくなります。すると血中にアンモニアが増え、汗腺にまで入り込んでしまい、汗をかかなくても皮膚から気化してニオイになります。これは疲労臭といわれるニオイですが、汗をかかずとも発生するニオイには、ほかにも精神的な緊張などが原因で起きるストレス臭、40代がピークの油臭いミドル脂臭などがあります。

刺激のあるニオイを防ぐため普段からできる対策は?
抗酸化力を高める習慣を取り入れましょう。
加齢臭を防ぐには、抗酸化力を高める体づくりが大切です。抗酸化作用があるビタミンEなどを含む緑黄色野菜を食事に取り入れたり、ニオイの原因となる皮脂を増やさないようにするため、果糖をとりすぎないことも重要です。また、汗をかいた後のニオイの対策は難しいため、夏の外出時は消臭効果のある機能性インナーなどを予め身につけるのもおすすめです。
質の良い汗をかくためには、普段から汗腺を使う習慣を心がけることも大切です。毎日湯船につかる、ウォーキングなどの有酸素運動を行うなど、日常的に汗をかく生活を心がけましょう。そうすると、サラサラの汗をかきやすくなりニオイが発生しづらくなります。

コラム
自分のニオイが気になるときは
着た服でチェック!
洗濯する前の服やクローゼットの中のニオイをかぐと、衣服についた自分のニオイを把握しやすくなります。また、ニオイは他人が指摘しづらいので、家族に協力してもらい、もし変化を感じたら遠慮せずに伝えてもらうようにお願いしておきましょう。
イラスト:本田佳世



