
他のお米と何が違うの? 発芽米のホント
発芽米は健康に良いお米といわれていますが、実際にどこがどう他のお米と違うのか、よくわからないと感じている方も多いのでは!? そこで、皆さんを代表して主婦・マイコが発芽米のコトを6回にわたってしっかり調査していきます! 第1回の今回は、そもそも発芽米ってどんなお米なのかを調べてみました。
精米の仕方でお米はどう変わる?
ここ数年の健康意識の高まりから、玄米や発芽米といった栄養価の高いお米を取り入れる方が増えているそう。かくいうわが家も、お米を見直そうと考え中で、まずチェックしてみたのがお米と精米の関係。
田んぼで収穫されたお米は、身を守るために"籾(もみ)"という殻に覆われています。この籾殻を取り除いたものが玄米。そして精米とは、玄米を包んでいる硬いぬか層や胚芽を取り除くことをいうのだそうです。では、最近よく見かける5分づき米や7分づき米といったものは何でしょう? 実はこれらは「分づき米」と呼ばれるもので、玄米からぬか層を何割くらい除去したかを示したお米。白米を10分(全部除去)とするので、5分づきよりは7分づきのほうが白米に近いということになります。ここまでわかったところで早速、あれこれお米を取り寄せて炊いてみましょう!
炊いて食感とにおいを比べてみました!
炊き比べてみたのは、全部で6種類。分づき米に加えて、硬いぬか層を取り除きつつ、胚芽は8割以上残るように精米した胚芽米と、もちろん発芽米も! 発芽米は、玄米を水につけてほんの少しだけ発芽させたお米のこと。玄米なのに、そうは思えないほどやわらかく炊き上がってちょっと驚きでした。理由は、玄米は発芽することで硬いぬか層がやわらかくなって、甘味も増えるからなのだそう! これはうれしいポイントですね。次に、栄養面も見ていきましょう。
それぞれのお米の栄養価は?
毎日なにげなく食べているお米に、どんな栄養が含まれているか知っていますか? 主婦・マイコは勉強不足でほとんど知らなかったのですが、実はビタミンやミネラル、食物繊維なども含まれていました! 主なところを比べてみると...
※100g中の含有量
※玄米・5分づき米・7分づき米・胚芽米は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より抜粋。発芽米はファンケル研究所調べ
カルシウムは玄米が白米の約1.8倍、発芽米は約1.4倍、食物繊維は玄米が白米の約6倍、発芽米が約5倍という結果に! よく調べてみると、玄米や発芽米にあって他には少ないもの、つまりぬか層や胚芽に栄養が豊富に含まれているためだとわかりました。大事なのですね、ぬか層や胚芽って。この高い栄養に加えて発芽米は、最近さまざまな食品で目にするようになったGABA(ギャバ)やフェルラ酸、IP6(フィチン酸)が玄米よりも多く含まれているそうです!
体当たり! 今回の結論
さまざまなお米の中で玄米の栄養価の高さはさすが。とはいえ毎日となると、食感やにおいが独特でハードルが高いと感じました。その点、発芽米は玄米と同等の栄養価に加えてGABA(ギャバ)といった注目の栄養素も摂れるうえ、もっちりおいしい! 総合評価では、発芽米に軍配が上がりました♡