始めよう!玄米生活 ヘルスケア

「発芽米 金のいぶき」は原料玄米の不足に伴い販売を終了させていただきました。
ファンケル発芽米の品質基準を満たす原料玄米が確保でき次第、「数量限定商品」での販売を検討しております(時期未定)。何卒ご了承ください。


希少なお米の品種、「金のいぶき」って?

産地へ行く前に、「金のいぶき」という品種についておさらいです。このお米は、ササニシキやひとめぼれを生み出したことでも知られる宮城県古川農業試験場で、2009年に誕生。お米の栄養が詰まった胚芽が一般的な玄米の約3倍もあるのが特長です。また、一般的なうるち米より粘りが強く、炊き上がりはふっくらもっちり。おいしいことでも評判を呼んでいる品種なのです。産地へ行くのも楽しみ!






さぁ、「金のいぶき」の産地・宮城県へ!

訪れたのは、宮城県大崎市古川。地名を見てピンと来た人も多いでしょうが、「金のいぶき」を誕生させた宮城県古川農業試験場のすぐ近く。この大崎地域は、北海道・東北地方において、はじめて世界農業遺産に認定された肥沃な土地で、宮城県屈指の米どころでもあります。

東北の太平洋側特有の冷たく湿った季節風「やませ」が吹くなど、厳しい環境のもと、大切な水資源を巧みに管理するさまざまな知恵と工夫を重ねながら、お米を作り続けてきた歴史があるのだそうです。早速、「金のいぶき」の栽培面積では日本最大級といわれる農事組合法人 大地・西荒井(ダイチ・ニシアライ)」へ向かうことにします。
※ひとつの農家または農事組合法人として



稲刈りの様子をじっくり見学させていただきました

到着後すぐ、代表の畑山敏昭さんに「金のいぶき」の田んぼへ案内していただくことに。道すがら収穫時期についてお聞きすると、「金のいぶきは栽培期間が長く、ほかの品種に比べて収穫が遅め。だいたい紅葉の便りが届く頃に収穫期を迎えます」とのこと。お話を伺いながら歩くこと約5分、着いた先は一面、稲穂の海。まさに稲刈りが始まるところでした。
 

農事組合法人 大地・西荒井の皆さん。右から2番目が「金のいぶき優良生産者」にも認定された代表の畑山敏昭さん。

重たげに頭をたらす「金のいぶき」の稲穂は、刈り取りを待つばかり。

稲刈りを間近に見るのは初めてのマイコ。稲穂がどんなふうになったら刈り取りのサインなのだろうと尋ねてみると、「それがなかなか難しい」と畑山さん。「金のいぶきはとてもデリケートな品種なうえに、状態が判別しにくいんです。だから私たちは稲と会話するようなつもりで育てて、黄金色に色づいた後は日頃培った勘と経験で刈り取る時期を決めています」。

稲の実り具合を見る畑山さん。

コンバインで刈り取りながらもみと稲わらを分け、稲わらは細かく刻んで田んぼに。畑山さんは「稲わらは、来年も良い米が育つ土壌作りの源。田んぼからは、米以外を運び出さないように、心がけている」と言います。

収穫したもみは、すぐにトラックに移されます。

これがもみ? ちゃんと見るのは初めてかも

これが収穫されたばかりのお米。硬いもみに覆われています。

これがお米を覆っていたもみ殻。

硬いもみを脱いだ玄米。「金のいぶき」特有の大きな胚芽が目立ちます。

刈り取られたばかりのお米を見せてもらいました。初めて見るもみはとても硬い粒。でも、その中には胚芽の大きな「金のいぶき」の玄米が! ここまで育つのに田植えから約半年、苗作りからだと約1年もかかるんですね。長い栽培期間には、天候のほかに、どんな手間やご苦労があるのでしょう? 質問してみると...。


収穫までにも、さまざまなこだわりや手間が!

「金のいぶき」は栽培が難しく、思うように収穫量が上がらない品種だそうです。まず最初にぶつかる壁が苗作り。タネをまいても芽がなかなか出揃わず、根の張りが弱いため、ハウス内の温度管理や水やりには細心の注意が必要に。

また、田植え後の「水と肥料の管理も一筋縄ではいかない」と畑山さん。「金のいぶき」は、もともと黄緑色の稲なので、ほかの品種のように稲が黄緑色になったら水や肥料が足りないサイン、といった判断がつかないのだとか。そのため長年の経験をもとに時期を見きわめ、2回以上は追肥を施してお米がふっくら大粒に実るようにしているとのお話でした。畦の草刈りも3回以上は行って農薬の使用量をできるだけ抑えているそう。

マイコにとっては初めて見るお米の収穫でしたが、そこに至るまでには本当に細かな工夫や手間が欠かせないんですね。そして、今以上の品質を目指して常に努力していることが、言葉のはしばしからも伝わってくる産地訪問でした。



体当たり! 今回の結論

もっちり味わい豊かで栄養価が高い「金のいぶき」。そのかわりにデリケートで栽培は大変。私たちが食べている「発芽米 金のいぶき」には、そんな農家さんの苦労があったのですね。ファンケルの発芽米になる「金のいぶき」を栽培している契約農家さんは約100軒、約201haもの栽培面積だそう。そんな農家さんの現場を、「体当たり! 発芽米 ホントのところ」の最終回に訪れることができて、マイコはとても感激でした。これからもお米を大切に、そのおいしさと栄養をじっくり味わっていきたいですね。


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