インナービューティ特集 ヘルスケア
研究員岡田 香織 ファンケル総合研究所 機能性食品研究所 サプリメント開発グループ

最小単位まで分解されたコラーゲンに効果を確認!

ファンケルのコラーゲン研究が始まったのは27年前。「肌にとって、きっと何かいいことがある」とファンケルはいち早く研究を開始。さまざまな研究を重ねて、コラーゲンペプチドにたどりつきました。

「ファンケルのコラーゲンペプチドの特徴はそのサイズと形です。まず前提として"どんな成分も、体内で吸収されないと効果が発揮されない"ということをお伝えします。これは、ファンケルがすべてのサプリメントに対して掲げる"体内効率"という考え方。コラーゲンは分子量がとにかく大きい成分。アミノ酸が何千個とくっついてできているからです。これを"アミノ酸が100個くらい"までカットしてできたのが『低分子コラーゲン』。これでもまだまだ体内で素早く吸収するには大きく、胃腸で分解する必要があります。
では、いったいどのくらい小さければよいのでしょうか。その答えが、コラーゲンの最小単位である3個のアミノ酸からなる『トリペプチド』です。飲んだら速やかに吸収されて細胞に届くサイズです。食品のコラーゲンや低分子コラーゲンでは、アミノ酸100個から数千個のつながりを3個にまで地道にカットしていくプロセスを自分の体内で行わなくてはいけません。これはかなり時間がかかるうえ、確実にカットできるかどうかもわかりませんよね。ファンケルのコラーゲンペプチドは、この最小単位にまでカットされたコラーゲンである、というところが特筆すべき点です」

体内効率が良い!

ファンケルでは、トリペプチドを含む"コラーゲンペプチド"を採用。特殊な技術を用いて、そのままの形で吸収されるサイズに分解しています。

細胞に届いたコラーゲンペプチドは指令を出す!?

コラーゲンを摂り、吸収されれば、「体内のコラーゲンが増える」ということでしょうか?

「体内でコラーゲン合成が促進されるのは事実です。しかし、トリペプチドというアミノ酸のつながりは、コラーゲンの材料となるのではなく、別の重要な働きをするのです。それが、"線維芽細胞に指令を出す"という働きです。イメージとしては、優秀な司令官といったところでしょうか。「こう働きなさい!」と指令を出すと、近隣の細胞が従うような働きがあることがわかってきました。
ファンケルのコラーゲンペプチドが、特殊な技術でカットしたコラーゲンの最小単位(グリシンから始まるアミノ酸3個のトリペプチド)だからこその働きです。ファンケルはコラーゲンペプチドの肌に対する働きに着目してさまざまな研究をしてきたからこそ、肌へのメリットを解明し続けることができています。このメカニズムについてもさまざまな細胞実験や試験を繰り返し、膨大なデータを集めました」

肌の中でどんなことが起きているか、という肌の状態も確認しています。

●試験対象:40~50代の女性29名 ●試験期間:10日間 ●試験方法:コラーゲンペプチド3000mg含有のドリンクを毎日就寝前に1本摂取し、摂取前と10日間摂取後に肌の状態を網羅的に測定して評価。※ファンケル総合研究所調べ

具体的に出す指令は「攻め」と「守り」の2種類

肌の細胞に届いたコラーゲンペプチドは、きっと私たちにうれしい効果をもたらすのですね。それはどんなことでしょう?

「健やかな肌を保つためには、肌の構成成分の合成を促進する『攻め』と、過剰な分解を抑制する『守り』の二つの働きのバランスがとれていることが必要です。コラーゲンペプチドは両方の働きに指令を出す働きがあると考えられます。前者では単にコラーゲンを増やすだけではなく、うるおいにかかわるヒアルロン酸の合成も促進します。また後者では、加齢や紫外線により皮膚の中のコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンが過剰に減るのを抑制。要するに、肌の細胞に"構成成分を増やせー!""減らすなー!"と指令を出し、総合的にケアしていくような働きがある。新しい観点のコラーゲンペプチドです」

ファンケルは、コラーゲンのトップランナーです。真摯に取り組み続けた研究結果としてのコラーゲンペプチドに、ぜひご注目ください。

コラーゲンペプチドが健康的な肌を内側からバックアップ 健康的な肌を維持するポイント 線維芽細胞を取り巻く、肌の構成成分のバランスが取れていることが大事

肌の細胞に届いて働きかけるコラーゲンペプチド。コラーゲンやエラスチンを過剰に分解してしまう酵素を抑え、コラーゲンとヒアルロン酸の合成を促し、健康的な肌を内側からサポートします。

コラーゲンペプチド摂取だと血中に「素早く」「たくさん」届く!

●試験対象:20〜50歳の健康な男女13名(男女=7:6) ●試験期間:単回 ●試験方法:コラーゲンペプチド(または一般的な低分子コラーゲン)3000mg含有食品を摂取し、15、30、60、120、300分後に血中トリペプチド(グリシン-プロリン-ヒドロキシプロリン)濃度を測定して、摂取前からの変化量を算出。●試験結果:コラーゲンペプチド含有食品を摂取したほうが、低分子コラーゲン含有食品を摂取するよりも、血中トリペプチド(グリシン-プロリン-ヒドロキシプロリン)濃度の変化が有意に大きくなることがわかった。 出典:薬理と治療. 2020,(49)8, 1281-1288.より一部改変

12週摂取で差がつく、肌の弾力

6週摂取で差がつく、肌のうるおい

●試験対象:40〜59歳の健康な女性 53名、●摂取期間:12週間、●試験方法:コラーゲンペプチド1000mg含有食品を摂取し、摂取前、6週間目、12週間目に、頬の皮膚水分量を角層水分測定装置Corneometer CM 825で、目尻の皮膚弾力性を皮膚粘弾性測定装置Cutometer MPA580で測定して、それぞれ摂取前からの変化量を算出。R2:全体的な弾力性。*:p<0.05、**:p<0.01、***:p<0.001(vsコラーゲンペプチド非含有食品群)、出典:Nutrients. 2018;10(7):826.より引用し一部改変



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