
お風呂はダイエットにいいって本当?ダイエットに効果的な入浴のコツと注意点
ゆったりとお風呂に入りながらダイエットができたら、理想的ですよね。実は、お風呂はダイエットにも良い効果を発揮してくれます。今回はお風呂の健康効果とダイエットとの関係を紹介します。ダイエット中のお風呂の入り方や注意点もお伝えするので、しっかりとポイントを押さえてくださいね。
1. お風呂の健康効果とは?
お風呂にゆったりと浸かると、一日の疲れが吹き飛びます。ここでは、お風呂の健康効果を5つのポイントに分けて、ご紹介します。
疲れがとれる
体を温めることで筋肉が緩み、関節の緊張などがほぐれるため、疲れをとる効果があります。
また、リラックス効果をつかさどる副交感神経が優位になることで心の緊張もほぐれるため、心身共に疲労回復に役立つといえるでしょう。
血行がよくなる
体を温めることで血管が広がり、たくさんの血液を体内で循環させることで血行をよくする効果があります。
湯船に浸かると全身に水圧がかかることでも血行がよくなり、新陳代謝もあがります。
肌を整えてくれる
血行がよくなることで、肌トラブルの原因ともなる老廃物を外に出し、肌を整えてくれる効果があります。
血液の巡りがよくなると、血色がよくなったり、シミ、シワの予防やたるみの改善にもつながります。
ストレスを減らしてくれる
お風呂に入ることで、心身のストレスを減らしてくれる効果があります。体(身体)が温まり血行が良くなることで、筋肉や関節の緊張を和らげることができ、深いリラックス効果も得ることができます。
一方、心の面では浴室という誰もいないプライベートな空間で、衣服を身につけないことで、日常から開放された気持ちになります。こうしてお風呂が特別なリラックス空間となり、心身のストレスを減らす効果があるのです。
生活習慣病などのリスクを減らしてくれる
お風呂には、生活習慣病などのリスクの軽減にも関係があるといわれています。生活習慣病の発症には、日頃の食事や睡眠、日常生活のさまざまな習慣が影響しています。
ゆっくりと湯船に浸かる生活習慣を続けていくことで、新陳代謝を高めて、ストレスの少ない生活を続けることができれば、生活習慣病などのリスクを減らすことにつながるでしょう。
2. お風呂はダイエットにもいいの?
お風呂はダイエットをする方にもおすすめです。湯船にゆっくり浸かり、体を温めることで血行がよくなり、新陳代謝が活発になります。また、体温があがることで汗と一緒に毒素を体外に排出することで代謝も高まるため、痩せやすい体づくりが期待できます。
ただし、お風呂上りに体重が減っていた場合は、汗で体の水分が減ったためでしょう。お風呂前後の体重で一喜一憂せず、入浴を習慣化し、健康的なダイエットを心掛けていきましょう。
3. ダイエット中のお風呂の入り方
ダイエット中の人におすすめのお風呂の入り方を紹介します。ぬるめのお湯と熱めのお湯でそれぞれ効果が変わってきますので、そのときの自分の体調に合わせて、工夫をしてみてください。
ぬるめのお湯の場合
血行を良くするには体を0.5〜1℃温めることが必要です。38℃のぬるめのお湯であれば、入浴時間の目安は、25〜30分程度になります。また、副交感神経の働きが優位になるため、心と体がリラックスします。
さらに、38℃のお湯で半身浴をすると、全身浴よりも水圧がかからないため、体に負担をかけずに、ゆっくりと全身を温めることができます。リンパの流れが促進され、老廃物が排出されやすくなるため、デトックス効果が期待でき、むくみを解消したい方にもおすすめです。
熱めのお湯の場合
42℃の熱めのお湯では、入浴時間の目安は5分程度です。また、交感神経が優位に働くため、心身をシャキッとさせることができます。
熱めのお湯の場合は、全身浴の方が半身浴より早く体を温めることができます。水圧がかかることで、血流がよくなり肩こりや体の疲れを和らげたい方におすすめです。
入浴前のストレッチも効果的
お風呂に入る前にストレッチをすることで、ダイエット効果が変わります。入浴前にストレッチをすることで、入浴による新陳代謝が高まりやすくなります。より代謝を高めるためには、背中や股関節など大きな筋肉まわりのストレッチがおすすめです。
簡単にできるストレッチとして、上半身が凝っている方は、両手でタオルの端を持ち、頭上にあげたり、背中側にタオルを下ろしたりすると、肩甲骨まわりを動かせます。
また、両足裏をつけてあぐらをかき、膝を外側に広げ、上下に動かすことで、お尻やもも、股関節のストレッチになります。
入浴中のストレッチは長湯の原因になるため、実施する場合には時間を見ながらおこないましょう。入浴後に体が冷えてからストレッチするのは、筋肉を痛める原因になるので控えましょう。
4. ダイエット中のお風呂の入り方の注意点
ダイエットに効果を発揮する入浴ですが、お風呂の入り方には注意が必要です。ここでは、4つのポイントをご紹介します。
水分補給をする
入浴前後には、水分補給をしっかりとおこなうようにしましょう。湯船に長く浸かることで汗をかき、体内の水分が失われると脱水状態に陥ってしまう危険性があります。
水分はすぐに全身にいきわたるわけではないので、「入浴の15分~30分前」「入浴直後」を目安に水分補給をするようにしましょう。
体調が優れないときは足湯でもよい
体調が優れないときには足湯だけおこなうこともおすすめです。入浴をすると体温や血圧があがるため、体力を消耗することがあるからです。
足湯をするときは、40℃前後のお湯で、ふくらはぎから足先をゆっくりと温めすることで、体に負担をかけず、リラックスすることを心掛けましょう。
ヒートショック対策をする
お風呂に入るときは、ヒートショック対策をしっかりとするようにしましょう。ヒートショックとは急激な温度変化により、血圧が変動して引き起こされる健康障害です。
特に冬場は脱衣所も浴室も寒いため、どちらも事前に暖めておくようにしましょう。
ご飯を食べた後は時間を空ける
食事をとってからすぐに入浴することは控え、時間を空けてから入るようにしましょう。食後すぐの入浴は消化不良をおこす原因になります。
入浴をすると血液が体の表面に集まってしまい、胃腸に十分な血液が行き届かなくなることによって、胃腸の働きが悪くなり、消化不良を引き起こす可能性があります。お風呂は、食後30〜60分以上経ってから入るようにしましょう。
参照:温泉指導員の皆さんへ(指導員専用コンテンツ)|日本健康開発財団|Q7 なぜ、食後すぐの入浴はだめなの?
5. まとめ
お風呂には血行を良くし、新陳代謝を高める効果があります。心身の疲労感やストレス状態に合わせ、お風呂の入り方を工夫してみてください。とくにダイエット効果を高めたい場合には、入浴前のストレッチもおすすめです。ダイエット中は体重ばかり気になってしまいがちですが、自分の体調変化にも目を向けて、効果的な入浴でスッキリとしたボディを目指していきましょう。