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「疲れを取る=休む」と考えがちですが、実は「動く休養」が効果的な場合もあります。

アクティブレスト(積極的休養)は、適度に軽い運動やストレッチを行いながら、肉体的な疲れや精神的な疲れをやわらげることを目的とした休養法です。スポーツ選手だけでなく、長時間のデスクワークや在宅勤務が多い現代人にとっても厚生労働省が推進する健康づくりの考え方の一つとして注目されています。

本記事では、アクティブレストの基本から具体的な実践方法まで、わかりやすく解説していきます。



 1.アクティブレストとは?


疲れたときこそ体を動かす「アクティブレスト」は、従来の休養法とは異なるアプローチで、日常的な疲労感の軽減が期待できる方法です。まずは基本的な仕組みと効果を理解しましょう。


アクティブレストの定義

アクティブレスト(Active Rest)とは「積極的休養」とも呼ばれ、疲労時に体を完全に休ませるのではなく、軽い運動やストレッチを行いながら疲労感の回復を図る休養法です。

適度に体を動かすことで、体のこわばりがやわらぎ、気分転換や疲労感の軽減につながると考えられています。

もともとはプロアスリートが連戦の疲労感を素早く回復させるために実践していた方法ですが、近年では厚生労働省も推進しているほど、デスクワークが多い現代人にも有効な休養法として注目されています。


疲労回復が早まるメカニズム

疲労回復に効果的な理由は、筋肉のポンプ機能にあります。人の血管は動脈が酸素や栄養を運び、静脈が老廃物や二酸化炭素を運び出しますが、静脈は自ら動くことができず、筋肉のポンプ機能に依存しているのです。

疲労で筋肉の動きが悪くなると疲労物質が体内に残りやすくなりますが、軽い運動により交感神経系が活動し始め、血流が向上することで老廃物を体外へ排出する機能が働きます。

また、同じ姿勢を続けると体の一部が圧迫され血流が停滞しますが、適度に体を動かすことでより多くの部分に血液がめぐり、栄養供給と老廃物排出が促進される仕組みです。


パッシブレスト(消極的休養)との違い

パッシブレスト(消極的休養)とは、睡眠や横になるなど体を動かさずに休息する方法です。強い疲労感があるときや、体調がすぐれないときには、体をしっかり休めることが大切です。

一方、アクティブレストは、軽い運動やストレッチなどを無理のない範囲で取り入れながら、気分転換や体のこわばりをやわらげることを目的とした休養の考え方です。体を完全に止めるのではなく、適度に動かすことで、心身のリフレッシュにつながると考えられています。

どちらか一方が優れているというわけではなく、疲労の種類や体調、そのときの状況に応じて使い分けることが重要です。強い疲れを感じる場合はパッシブレストを選び、軽い疲労感や気分転換をしたい場合にはアクティブレストを取り入れるなど、柔軟に活用するとよいでしょう。


なぜ今、アクティブレストが注目されているのか

アクティブレストが注目される背景には、現代人の深刻な運動不足があります。リモートワークやデスクワークの増加により通勤や移動の機会が減少し、日常生活における歩数や運動習慣が少なくなっているためです。

厚生労働省の「健康日本21(第二次)」最終評価では、日常生活における歩数と運動習慣者の割合がいずれも横ばいまたは減少傾向と判定され、運動不足が国民的課題となっています。

さらに運動不足は健康リスクにもつながるとされ、日常的な体のケアの重要性が高まっているのです。単に休むだけでは気分転換につながりにくい場合もあるため、軽い運動を取り入れる休養の考え方が、心身のリフレッシュ方法として注目されています。


2.アクティブレストで期待できる主な効果


アクティブレストを実践することで、疲労感の回復だけでなく、心身の健康維持にも多面的な効果が期待できます。具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう。


疲労感の軽減と回復の促進

軽い運動で血流が促進されることで、筋肉のポンプ機能が活性化し、静脈血による老廃物や二酸化炭素の排出がスムーズになります。これにより、疲労感で動きが悪くなった筋肉内に残りやすい疲労物質が効率的に体外へ運び出され、筋肉痛やだるさが軽減されるのです。

また、負荷の小さい運動では活性酸素の発生が抑えられるだけでなく、抗酸化能力が高まることで体のコンディションを整えるとされています。

こうした仕組みにより、アクティブレストは疲労感の軽減につながりやすくなります。


筋肉・関節の柔軟性維持

疲労感が蓄積すると筋肉の張りが強くなり、関節の可動域が狭くなりますが、軽い運動で筋肉を動かすことで凝りや硬さがやわらぎ、柔軟性が保たれます。

ストレッチを行うことで縮まった筋肉が伸びて血行が良くなり、関節の可動域の改善や筋肉の張りの解消が期待できるでしょう。例えば、デスクワーク中に肩や首を回すだけでも、こわばりがほぐれる感覚を得られる可能性もあります。

特に、長時間の座り仕事や同じ姿勢での作業が多い人にとっては、体の可動域を保つのに役立ち、怪我の予防効果も期待できます。


メンタルヘルスのケア

軽い運動やストレッチを取り入れることで、気分転換のきっかけとなり、前向きな気持ちにつながると感じる人もいます。日常の合間に体を動かすことは、同じ考えにとらわれ続ける状態から一時的に離れる機会となり、心の切り替えに役立つ場合があります。

また、適度な運動を無理のない範囲で続けることは、生活リズムを整えるきっかけにもなります。運動の強度や実施時間、感じ方には個人差があるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。運動習慣を少しずつ身につけることで、日常のストレスと向き合うための工夫の一つとして役立てていくことができるでしょう。


3. 【実践編】アクティブレストの具体的なやり方


アクティブレストは特別な準備がなくても始められます。ここでは、日常に取り入れやすい具体的な方法を見ていきましょう。

軽い有酸素運動(ウォーキング・ジョギング)

散歩や職場周辺を歩くなど、15〜30分程度の軽いウォーキングが効果的です。疲れを感じない程度の強度で、隣の人と会話できる程度に抑えることがポイントとなります。

ランチ後に近所を一周するだけでも、午後の仕事に向けて心身をリフレッシュできるでしょう。

ただし、息が切れるような速いペースで走ったり、長時間歩いたりすると逆効果となるため注意が必要です。特に、森や林の中を歩くとリラックス効果がさらに高まり、気分もリフレッシュできます。


ストレッチ・柔軟体操

デスクワークなど同じ姿勢が続いた時は、体全体を動かすストレッチで関節や筋肉をほぐすことが推奨されています。首・肩・背中・脚まわりを伸ばせば筋緊張がやわらぎ、体の柔軟性維持に役立つでしょう。

ストレッチにより、縮こまった筋肉が伸びて血流が改善されると、関節可動域の拡大や筋肉のこわばり緩和が期待できます。椅子に座ったまま肩を回したり、立ち上がって背伸びをしたりするだけでも効果的でしょう。


ヨガ・ピラティス

ヨガやピラティスといった軽度な運動では、深い呼吸とゆったりした動きを組み合わせることで心身のリフレッシュが図れます。ヨガは腹式呼吸を基本とし、副交感神経を優位にします。一方、ピラティスは、胸式呼吸で交感神経を活性化します。アクティブレストにはピラティスの方が、適しているでしょう。

ただし、寝る前のピラティスは良くないと言われています。寝る前には副交感神経を優位にする、ヨガの方が良いでしょう。


入浴や水泳

38〜40℃程度のぬるめの湯にゆったりと浸かることで、筋肉の緊張がやわらぎ心身ともにリラックスできます。入浴は水圧・温熱・浮力の作用により血液の流れを活発にする作用があり、疲労回復を促し、睡眠の質向上にも効果が。

また、プールでの水中ウォーキングも有効と考えられていて、水の浮力により関節への負担を軽減しながら筋肉を動かせます。水圧がマッサージ効果をもたらし全身の血液の流れを促進するため、無理に泳ぐ必要はなく、浸かるだけでも十分な効果が期待できるのです。


4. アクティブレストを習慣化するポイント

アクティブレストを効果的に続けるには、無理のない工夫をして、生活へ自然に組み込むことがポイントです。ここでは習慣化のコツを紹介します。


無理のない方法を選ぶ

アクティブレストを習慣化するには、心身に過度な負担をかけない程度の運動を選ぶことが大切です。激しい運動は疲労感を増幅させ、逆効果となるため、呼吸が乱れず心地よく感じられる強度に留める必要があります。

例えば、「毎日30分走る」というハードルが高い目標よりも、「1日1分のストレッチから始める」といった小さな目標を設定し、成功体験を積み重ねることで継続しやすくなるでしょう。

自分の体力や疲労度に合わせた方法を選び、きついと感じたときは無理せず休む柔軟性を持つことが重要です。


生活の中に組み込む

まとまった運動時間が確保できない場合でも、日常動作の工夫でアクティブレストを実践することは可能です。

移動時に一駅分歩く、エレベーターではなく数フロア分だけ階段を使うなど、わずかな動きの積み重ねが疲労感の改善につながります。オフィスでも、デスクワーク中は30分おきに席を立つ、トイレまで歩くといった小さな行動でも効果が期待できるでしょう。

じっとする時間を減らし、積極的に筋肉を伸ばしたり動かしたりする意識を持つことが重要です。特別な時間をつくらなくても、日常生活の中で少し意識を変えるだけで、アクティブレストを取り入れられます。


5.アクティブレストで疲れ知らずの体へ

アクティブレストは、単なる休養ではなく「意識的に動いて気分転換をする」新しい疲労感の回復法です。軽い運動やストレッチを取り入れることで、心身のリフレッシュにつながります。

特にデスクワーク中心の現代人にとって、日常の中で体を動かすことは健康維持の鍵となるでしょう。無理のない範囲で続けることが重要なため、1日数分の工夫からでも実践していきましょう。

今日から意識的に少しずつ体を動かし、疲れにくいすこやかな毎日を目指しましょう。



監修柴田 克己 (しばた かつみ)

京都大学大学院博士課程修了。帝国女子大学、滋賀県立大学、甲南女子大学に勤務。文部科学省学校給食摂取基準策定に関する調査研究者協力会議委員、日本人の食事摂取基準策定委員会委員(2005年版、2010年版、2015年版、2020年版)、滋賀県食の安全・安心審議会会長、食品安全委員会専門委員などを歴任。現在、滋賀県立大学名誉教授、藤田医科大学客員教授、ビタミンB研究委員会顧問、ビタミン・バイオファクター協会監事など。

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