
何をするにも「イヤ!」「イヤ!」。子どもの成長はうれしいけれど、想像以上に大変な毎日でお疲れ気味のママパパも多いのでは?今回は、10歳の女の子と6歳の男の子のママがイヤイヤ期の子どもの様子や工夫したことをお話します。
あなたの子育てのヒントになりますように。
お姉ちゃんのイヤイヤ期はどう乗り越えた?
夫と共有、まわりに話す、夜中のアイス!
1歳半~3歳頃にイヤイヤ期を迎えた娘は、朝から晩まで全てがイヤ!な状態。「朝食はご飯じゃなくてパンがいい!」「靴下を履きたくない!靴も履かない!」などの発言と毎朝格闘していました。
夫はこの状態を「千本ノック」と呼んでいて、夫婦で「今日の千本ノックはハイペースですごいよ!」など情報共有してガス抜きをしながら過ごしました。
◆娘の千本ノックの思い出◆
◎まだ寝たい or 起きたくない!
◎髪の毛はお姫様みたいな三つ編みにしてほしい!(せっかくやっても「ちがう!これじゃない!」)
◎着替えたくない!
◎今洗濯機に入っているあのTシャツを今すぐ着たい!
◎ベビーカー乗らない!自分で押して歩きたい!
◎こっちじゃない!あっちの道から行きたい!
「ママの傘がいい!」と言ってきかないので、私が娘の小さな傘をさし、びしょ濡れで保育園から帰宅した思い出の日
なるべく子どもの気持ちは汲んであげたいのですが、一人でべったり付き合っていると息が詰まることもあって...。夫がいるときは「ちょっとバトンタッチ!」といってお世話を交代したり、家族や保育園の先生、ママ友に話を聞いてもらったり。
夜中に大好きな安室奈美恵さんの歌を聴きながら、こっそりアイスクリームを食べたりもしていました。
弟くんのイヤイヤ期はどう乗り越えた?
ヨガやスキンシップで気分転換を
2歳~3歳頃の息子は体が大きくて力が強く、泣き声は大音量でした。そんなイヤイヤする息子を見た娘の機嫌が悪くなり、二人ともグズグズした時はまさにカオス状態。
娘のお世話もある中で息子の要望すべてに付き合うわけにはいかないので、家にいるときは、身の回りに危険なものがないことを確認したうえで、落ち着くまでしばらく放っておいたこともあります。
あるとき「ママだってイヤだー!」と一緒に号泣したら子ども達がビックリし、一瞬でイヤイヤが収まったこともありました(笑)。
ママのレインコートを着させてあげた時のご満悦な様子
また、上の写真を見返して思い出したのですが、娘と同じく息子も雨の日はいろいろ大変でした。保育園のお迎え時に「ママのレインコートが着たい!」と大暴れしたときは、「帰ったら即お風呂...!」と覚悟を決め、私はずぶ濡れで帰宅しました。
ただ息子のイヤイヤ期は、私が産休・育休時にキッズヨガインストラクターの資格を取得したこともあり、気持ちを発散したい時は家族みんなでヨガをしたり、スキンシップを取ったりと、娘のときに比べると付き合い方が上達したように思います。
子ども達に「どんな気持ちだったのか」聞いたことはある?
「理由はわからないけど、とにかく嫌だった」と教えてくれました
「自転車に乗りたくない!」と大暴れした時の昔の動画を娘に見せると、意外にもちゃんと覚えていて「なんでここまで嫌がったのかわからないけれど、とにかく乗り物に乗りたくなかった」と教えてくれました。
イヤイヤ期は本人も理由が分からず、すべてが嫌になるみたいです。親以上に子ども自身が困っていたのだと気づかされました。
大泣きする自分の動画を見た息子は、「うわー!うるさいー!」と自分の泣き声の大きさにびっくりしていました。
上の写真は、「子ども用のレインコートを絶対に着ない時期」の1枚です。
仕方なく、100円ショップで大人用のレインコートを2着購入しました。歩くと引きずって危ないのですが、保育園の送迎は自転車がメインで子供たちはシートに座っているだけなので、「多少濡れても帰ったらお風呂に入るからいいよ」と言って、諦めて大人用を着せていました。
イヤイヤ期を振り返って、今思うことは?
毎日大変だったけれど、家族みんなで成長できた
イヤイヤ期の子どもたちの気持ちに寄り添いながら、「どうしたらよいか」を夫と一緒に考え、試行錯誤を重ねた日々でした。
子ども達が落ち着いているときは、「『やりたいこと』『やりたくないこと』だけじゃなくて『やらなくてはいけないこと』『やってはいけないこと』もあるんだよ。自分の気持ちだけじゃなくて、まわりの様子や相手の気持ちを考えながら、うまく折り合いをつける練習をしようね」と繰り返し話をして、家族みんなが人間として成長できた期間だったと感じています。
とにかく大変な毎日でしたが、子どもからあんなに求められることはこの先二度とないだろうなと思うと、愛おしさを覚えます。
カオスなイヤイヤ期を経て、ふたりとも大きくなりました!今年の夏まつりでの1枚です。
私は「手抜きじゃなくて、手間抜き」という言葉が大好きです。イヤイヤ期の子どもと向き合うには体力が必要です。上手に手間を減らし、一瞬でも休める・ご自愛タイムを作ることが何より大事だと思います。
ママさんパパさん、いつも本当におつかれさまです!休めるときには、ほっと一息ついてくださいね。