
日本茶バリスタが教える新茶の楽しみ方
日本の春は桜だけではなく、新茶の季節でもあります。何かと慌ただしい4月だからこそ、一杯のお茶でほっとひと息というのはいかがでしょうか? この時季だけ楽しめる新茶のおいしい淹れ方を日本茶バリスタの倉橋さんに教えていただきました。
ていねいにお茶を淹れてゆったりとした時間を過ごす
新茶とは、その年の最初に生育した新芽を摘み採って作ったお茶のことです。冬の寒さを乗り越えて、たっぷりと栄養分、旨味を蓄えた茶葉は一番茶ともいわれます。新茶は、旨味と渋みのバランスが良く、この時季にだけ味わえるおいしさがあります。淹れ方次第でさらにおいしさが増すので、お湯の温度、茶葉の分量、時間などをきちんと守ることが大事です。
茶葉には浅蒸しや深蒸しなど種類がありますが、深蒸しタイプがお湯の温度に左右されにくく、安定した味で淹れられるので初心者にはおすすめです。
そして、ただお茶を飲むのではなく、香りを楽しんだり、季節を感じたり、心豊かな時間を過ごすことが大切です。忙しい日々の中でも、ほんの少しの間、じっくりとお茶に向き合うことで、自分自身とも向き合える時間が過ごせます。
【1人分】 茶葉5g、水20ml、お湯100ml、急須、湯のみ
茶葉5g(ティースプーン1.5杯程度)を急須に入れます。
湯温を適温の70℃にするために最初に水20mlをゆっくりまわし入れます。急須をまわしたり、揺らしたりしながら20秒程度水出し状態にします。
お湯を10cmぐらいの高さから1点にゆっくり入れていきます。まわし入れたり、一気に入れると、味にムラが出るので注意しましょう。
お湯を入れたら、すぐに急須にふたをして40秒程度蒸らします。その間に湯のみを準備。
湯のみにゆっくりお茶を淹れてしっかり出し切ります。最初に水を入れてからここまでの作業で約1分程度が目安です。
新茶とかつお節のポン酢あえ
実はお茶では摂れない栄養分が茶葉には残っています。新茶だからこそできる簡単アレンジレシピをご紹介。ご飯のおともにぜひ!
材料
・茶葉(出し殻)
・かつお節
・ポン酢
作り方
一煎目の後の茶葉に、かつお節をのせて上からポン酢をまわしかけたらできあがり!