
読書の醍醐味を味わう「今、読みたい本4選」
自分のペースで楽しむことのできる読書は、本を通じてさまざまな感情や新しい世界に出合える、珠玉のひとときでもあります。心あたたまる物語からページをめくる手が止まらないミステリーまで、厳選した4冊をご紹介します。
Mihoko's Comment
今の自分の素直な気持ちに気づき、明日が楽しみになる本を。
私は、本を読むことが好きです。読んだ本を自分の暮らしに役立てたいとも思っています。皆さんは、最近、思いきり笑ったり泣いたりしましたか? 時間を忘れて何かに夢中になることはありますか?
大人になるとそういう機会は減っていきます。でも、読書して思いきり泣いたり、夜更かししたくなるほど本に夢中になったり、自分の感情に素直に過ごすだけで、毎日にちょっとした変化や気づきがあります。
自分らしく、ていねいな暮らしの中で、自分では選ばなかったかもしれない本との出合いを、気軽にお楽しみいただけたらうれしいです。
「いつだって、世界を彩るのは、個人の趣味と、好きという気持ちだ」
星野源が、好きな人、好きなこと、日常の些細なことをていねいに綴ったエッセイ。本当に心から好きな人と好きなことだけを、大切に、誠実に語っており、その純粋な「好き」という気持ちが仕事や夢へとつながり、願いは叶うんだと信じさせてくれるポジティブな一冊です。
出版社: KADOKAWA /角川文庫
「アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ」
芸術の秋に読みたいアートミステリー。アンリ・ルソーの「夢」と幻の名画「夢を見た」の真しんがん贋をめぐり、ルソーの人生を追っていく7日間の物語。名画を題材にした重厚感溢れるミステリーで、とにかく圧巻。読み進めたい気持ちを抑えられません。
出版社: 新潮社/新潮文庫
「明日が来ることを当たり前に信じられることは、本当にとても幸せなこと」
とにかく感動で大号泣の小説! 思い出のおやつをリクエストできるホスピスで、最期を過ごす主人公の雫。豆花(トウファ)、カヌレ、ミルクレープなど好きなおやつと、おやつにまつわる幸せな思い出。死をやさしく幸福に包み描いていて、感動的なラストに涙が止まらなくなります。
出版社: ポプラ社/ポプラ文庫
「運が巡ってきたときのために少しでも元気になっておきなさいよ」
小さな幸せと穏やかな生活、人のやさしさ溢れる漫画。持病を抱えながら週4のパート勤務をする主人公・麦巻さとこ。築45年の団地に引っ越し、自分らしい生き方を見つけ始めます。薬膳を緩くとり入れた食事をきっかけに、気持ちが前向きになっていく様子に心あたたまります。
出版社: 秋田書店