視覚障がいの方に寄り添うファンケルセミナー
こんにちはファンケル編集部です。 ファンケルは、「未来を希望に」という願いを込めて、さまざまなサステナビリティ活動を実施しています。 今回は、ファンケルが2013年から取り組んでいる視覚に障がいがある方へのメイクセミナーについてお伝えします。
視覚に障がいがある方へのメイクセミナー
日本国内で、視覚に障がいがある方は、総務省の調査によると30万人以上とのデータがあります。「視覚障がい」と聞くと、生まれつきや全盲の方を想像することが多いですが、実は、中途視覚障がいの方が多いと言われています。
視力が落ちる前は身だしなみに気を付けていた方も、見えなくなってから身だしなみを整えることを諦めてしまう方や、家にひきこもりがちになる方も多くなると言われています。
ファンケルは、視覚に障がいのある方へ外出して人に会うことや、おしゃれを楽しんでいただきたいという想いから、セミナーを2013年から実施しており、2022年7月までの開催実績は104回、延べ1,174人以上の方に参加いただいています。
セミナーは、半顔は講師がサポートしながら、半顔はご自身のみで実習をしていだく形式にしており、ご自宅でもメイクができるようになっていただくことを目指しています。
顔の筋肉に沿って、フレッシュクリアシートで肌を優しくふき取ります。

ファンデーションを優しく塗布すると表情も明るくなります。
山形市視覚障害者福祉協会・山形県立点字図書館と共に対面セミナーを実施
視覚障がい者向けセミナーは、2020年以降新型コロナウイルス感染症の影響で、対面式からオンライン式に変更していましたが、感染症の位置付けが5類に移行されたことや世の中の状況変化を受け、2023年7月に、4年ぶりに対面式で再開しました。
2023年7月6日(木)・7日(金)の2日間、山形市視覚障害者福祉協会・山形県立点字図書館と共催で、山形市内の会場で、対面とオンラインでのハイブリット開催し、対面21名、オンライン6名の方に参加いただきました。

まずは、顔の筋肉を手で触りながら、確認。その後、化粧液、乳液を優しく塗布していきます。
スキンケアは、目では見えなくても、手で優しく触れることで、肌の調子や変化に気が付きます。朝と晩、自分自身と向き合う時間を大切にしましょうと伝えています。

「普段、ゆっくりと肌に手を触れたり、優しくスキンケアをすることはなかったので新鮮。」「自分の肌をいたわることを今までしていなかった。これからは、自分の肌と向き合って、大切にしていきたいと思った。」などの声が上がりました。
ベースメイクは、ムラなくつけるために、顔の中心に5か所置き、外側に向かって優しく丁寧に伸ばしていきます。


ポイントメイクは、肌や髪、服の色と合わせると統一感があることを説明。1人1人の肌・髪の色を確認し、似合う色をアドバイスし、アイカラー、リップ、チークカラーを一緒に選びます。
アイカラー、チークカラーは、まずは手に何も付けない状態で、塗布範囲を確認。その後、自分の指に取り、優しく塗布していきます。


フルメイクをした参加者からは、「メイクすると自分に自信が持てる。おでかけしようという意欲がわいた。」「見えなくなってから、メイクはあきらめていた。化粧品売場なんてこわくて行けなかった。タッチマークシールなど、ファンケルの心づかいに感動した。今日セミナーに参加できて、ファンケルを知ることができて、本当に良かった。」などの感想が上がりました。
セミナー当日の様子を、ぜひ動画でもご覧ください。
点字ではない凹凸のタッチマークシール
視覚障がいの方は、成人になってから中途で視力を失うことが多く、「点字」を学んでいない方が多いと言われています。そこでファンケルは、1998年に、化粧品の容器が区別しにくいなどの不便を感じている方に、触れるだけで製品を識別できる「タッチマークシール」を開発しました。
「タッチマークシール」は、視覚に障がいがある従業員や視覚障がい団体からの意見を参考にし、凹凸を付けたファンケル独自のシールです。

化粧品の中身が分かるように、「美容液」や「乳液」などの化粧品の中身を大きくシールに記載し、容器の好きな部分に貼って使用できます。

文字も大きく記載して見やすくし、ご自身で容器の識別がしやすい箇所に貼って使用いただきます。
また、化粧品の中身が書いていない無地タイプのシールも併せて提供し、サプリメントや薬などで「摂取する粒数」や「使用順序」など自由に書き込むことができるようにしています。

「タッチマークシール」は、通信販売と直営店舗で製品を購入いただいた際に、ご希望の方に差し上げていますので、必要な方はぜひお声かけください。
ファンケルは、ファンケルは、すべての人が自分らしくイキイキと輝ける社会を目指して、これからもさまざまな活動に取り組んでまいります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回更新をどうぞお楽しみに。




