SDGs

小学校での栄養授業

ファンケルは、20214月から、神奈川県を中心とした地域の子どもたちと一緒にSDGsについて考える「ファンケル 神奈川SDGs講座」をスタート。ファンケルの取り組むサステナビリティ重点取り組みテーマ(環境、健やかな暮らし、地域社会と従業員)を題材に実施しています。

2023年914日には、横浜市立仏向小学校の6年生へ栄養講座を実施。成長期の栄養課題や、世界・日本の食品ロス問題について、ディスカッションを交えて一緒に学びました。

「食品ロス」について考える

「食品ロス」とは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。

日本での「食品ロス」は、農林水産省の調査によると523万トン(令和3年度)。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2021年で年間約440万トン)1.2倍に相当します。

食品ロスを減らすためにはどんなことができるかグループで話し合ってもらったところ、「家で食品ロスが出ないように冷蔵庫の中身をきちんと確認する」、「お店では、すぐ食べるなら賞味期限の近いものから買うようにする」、

「料理は、食べられる分だけ注文する」など、家庭やお店で食品ロスを減らすことを意識することが大切だと、たくさんの意見があがりました。

文化祭で規格外野菜を使ったカレーを販売

子どもたちは食品ロス問題についてさらに学びを深め、2023年1118日の文化祭では、捨ててしまうはずの規格外野菜を活用したカレー販売と、規格外野菜の販売にチャレンジしました。

規格外野菜とは、定められた規格(大きさ・形・色など)から外れている野菜のことで、一部は、加工品用として安く販売されるものもありますが、多くは廃棄されてしまいます。

カレーのごはんには、栄養たっぷりのファンケルの発芽米を活用。たくさんの方に食べて頂けるように、また、残して食品ロスが出てしまうことのないように、カレーはミニサイズでの販売をしました。

規格外野菜カレーは大好評で、250食以上が完売。食べた方からは、「すごく美味しい。本来だったら捨ててしまう野菜だなんてもったいない」「形が少し変わっていても味は変わらず美味しかった。」販売した子どもからは「規格外野菜のおいしさを伝えることができた」「今後も規格外野菜のおいしさを伝えて、少しでも捨てられる規格外野菜を減らしたい」等の感想があがりました。

規格外野菜カレーの売り上げは、今後子ども食堂などへ寄付する予定です。

ファンケルの食品ロス削減

●青汁

青汁の原料である「ケール」は、愛媛県西予市の青汁工場で製造しています。ケールは、製造過程で多量のしぼりかすが出てしまうことが課題でした。そこで、酪農が盛んな地域性を生かし、しぼりかすを牛のエサにするための研究を開始しました。2年に及ぶ試行錯誤の末、優良な牛のエサとして活用が可能になりました。同時に、青汁のしぼりかすを食べた牛のフンは畑の肥料になり、これを養分に栄養豊富なケールが育ち、再び青汁製品に加工する完全リサイクルを実現。愛媛県の「資源循環優良モデル」に認定されました。

●発芽米

ファンケル発芽米の原料は農作物である玄米です。稲の生育不良や気候条件などによって、製品には向かない玄米が収穫時にどうしても混ざってしまいます。未成熟や虫食いなどによる変色米などを製造工程で取り除きます。発芽米の製品にならない選別米は、人が食べないからとただ捨ててしまうのは、資源のムダになってしまうため、ニワトリのエサに混ぜて有効利用しています。

横浜市立仏向小学校 
6年生担任 福原創先生

おいしく食べられる野菜が捨てられてしまっていることをご存知ですか。
「規格外野菜の現状」について知り、問題だと思った子どもたちと、できることはないかと考えてきました。地域の農家さんに規格外野菜が無駄になってしまう可能性を教えてもらい、利用方法を検討しました。そして、「規格外野菜は、大きさや見た目(傷など)に問題があってもおいしい」ということをたくさんの人に知ってもらうことで、食品の「もったいない」を減らすことができるのではないかという意見にまとまりました。そこで、実際に食べてもらおうと計画を立て、カレー作りが始まったのです。これからも、子どもたち自身で、自分たちにできることを考え行動するきっかけづくりをしていこうと思います。


ファンケルは、これからもみなさまの「健やかな暮らし」に貢献すべく、さまざまな活動を推進してまいります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回更新をどうぞお楽しみに。

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