
お客様と一緒にできるエコ活動
「FANCL リサイクルプログラム」
こんにちは。ファンケル編集部です。
今回は、脱炭素・循環型社会の実現を目指すファンケルのエコ活動の取り組み「FANCL リサイクルプログラム」についてご紹介します。
お客様のお声からスタート「FANCL リサイクルプログラム」とは
ファンケルの無添加化粧品は防腐剤不使用。新鮮なまま使い切れるように比較的小さい容器が多いことから、使用済み化粧品容器が多く出てしまいます。実は20年以上前から「使用済みの容器の回収やリサイクルをしてほしい。」というお客様のご要望をいただいていました。
環境に向き合い、ファンケルのすべての店舗で容器の回収を実現
リサイクルの実行のために社内で何度も検討を重ねたものの、どうしてもコストや運用面の課題を乗り越えられず、なかなか実現に至りませんでした。しかし近年、海洋プラスチックや地球温暖化などの環境問題が切実になるにつれファンケルも課題を打破すべく、2021年にプロジェクトを開始。本腰を入れて取り組みました。
自治体によってリサイクルのルールや判断基準は異なるので、全国の約100の自治体と粘り強く丁寧に対話を重ねることで2023年11月、ようやくファンケルのすべての店舗で容器の回収を実現できるようになりました。実際に運用を開始すると、「待っていました!」「実現できてうれしい。」など多くのお客様からお喜びの声をいただきました。
リサイクルプログラムの回収対象商品(2025年1月時点)
「自分たちでできることは自分たち」の精神で
「FANCL リサイクルプログラム」は、使用済み化粧品容器を全国の直営店舗で回収し、その容器はファンケル特例子会社のファンケルスマイルで分別・洗浄・乾燥・粉砕を行い資源化しています。その後、協力先のリサイクル会社で"マテリアルリサイクル"という技術により、アップサイクル品に生まれ変わっています。
一般的に容器回収をした後は、外部の委託会社による対応が多い中で、ファンケルは独自のプログラムをつくり「お客様と一緒にできるエコ活動」としてファンケル全体の取り組みとなっています。
回収された容器は、従業員の手で一つ一つ丁寧に洗浄します
生まれ変わる品は、環境や地域、喜んでいただけるものへ
現在プログラムの回収数は、累計44万本となるなど飛躍的に増えており、多くのお客様にプログラムへの共感とご参加をいただいています。(2024年9月末時点)
集まった容器を生まれ変わらせる面では、環境や地域貢献の観点と、お客様に喜んでいただけるものを検討。化粧品容器のアップサイクルは前例が少なく、またファンケルの回収の規模に見合ったアップサイクルには困難な部分もありましたが、ご理解いただけた協力会社とのコラボレーションにより、トートバッグやアクセサリー、植木鉢などに生まれ変わりました。
「人生の喜びに寄り添いたい」ファンケルの想い
横浜市では、人生の節目のお祝いに記念樹として市内で生産された苗をプレゼントするという取り組みがあります。記念樹には、「苗木の成長とともに、お祝いの喜びも大きく育てていただきたい。」という願いも込められており、ファンケルの「人とのつながりを大切にし、人生の喜びに寄り添いたい」という想いに重なります。そこで、苗木と一緒にアップサイクル品の植木鉢をお配りする取り組みを開始しました。日々の暮らしに"なにげない感動"をお届けできるよう、今後も活動を継続していきたいと考えています。
今後の想いは、循環できる仕組みの構築
「FANCL リサイクルプログラム」の目標は、使い終わった後の容器を次の新たな容器に生まれ変わらせ、循環できる仕組みを構築すること。プラスチックの資源循環を進めていくためには、社会の環境意識や一人ひとりの環境意識がとても重要と考えます。お客様をはじめ、同じ志を持つ方との出会いやお声を大切にし、「一緒にできるエコ活動」に取り組み、活動を広げていきます。
ファンケルは、これからも「豊かな地球環境」を目指し、サステナビリティ活動を推進してまいります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回更新をどうぞお楽しみに。