
ファンケルショップのサステナブルな取り組み
ファンケルは1980年の創業以来、「美」と「健康」の領域を中心に、世の中の「不」の解消に取り組んでいます。
直営店舗は1995年にオープンし、化粧品とサプリメントによる内外美容カウンセリングを提供している「ファンケルショップ」を中心に、43都道府県に152店舗(2025年7月末時点)を展開しています。肌測定サービスなど、リアル店舗ならではの「体験」を通じてブランドや製品の魅力をお伝えするとともに、環境に配慮した店舗づくりも推進し、商品棚等の設備や制服、紙袋など、環境への負荷が少ない素材を採用しています。
制服のリサイクル
2024年5月には、直営店舗のスタッフの制服を4年ぶりに刷新しました。
ファンケルは、資材調達や研究開発、生産、販売に至る活動のあらゆる過程において環境保全と環境負荷低減に取り組んでおり、新制服においても、カットソーの生地素材の一部に漂着ペットボトル由来の素材である「UpDRIFT®」※を採用するなど、環境に配慮した素材を使用しています。
※UpDRIFT®️(アップドリフト)・・・豊島株式会社が展開する再生繊維。海・川・森に廃棄された漂着ペットボトルごみ等を、地方自治体・企業と連携して行うクリーンアップ活動で回収し、アパレル製品原料となる資源(糸)に生まれ変わらせた繊維
ファンケルでは、モデルチェンジで着ることがなくなった古い制服は、捨てることなく、すべてリサイクルを行なっています。使用済みの制服を回収し、リサイクルを行い、新たな資源として活用することで、環境負荷の軽減につながっています。
今回は、そのリサイクルの現場に行ってきました!!
リサイクル工場の見学
店舗の制服の製作で長くお付き合いをいただいている株式会社オンワードコーポレートデザイン様を通じて、めったに見ることのできない使用済み制服のリサイクル工場を見学させていただけることになり、2025年7月に福岡県内のリサイクル工場へ行ってきました!
ファンケルの制服は、2つの工場を通じて、新たな資源に生まれ変わります。
1つ目の工場である株式会社エコマテリアル様(以下、エコマテリアル)では、使用済み制服を手作業で確認しながら機械にかけ、細かい繊維にしていきます。大きな金具等が誤って機械に入らないように、丁寧に選別しながら粉砕する作業を見学させていただきました。

手作業で分別しながらの作業

細かく粉砕された制服
そして、細かくなった繊維を、2つ目の工場である日鉄リサイクル株式会社様(以下、日鉄リサイクル)で、資源化していきます。日鉄リサイクルでは、ファンケルの制服だけでなく、全国の家庭から回収される容器包装プラスチックの約3割に当たる、年間約20万トンを100%再資源化しています。

日鉄リサイクル
日鉄リサイクルでは、コークス炉という既存設備とケミカルの先端技術を使用し、「燃焼(もやす)」から「循環(まわす)」に変える事で、持続可能な未来をデザインしています。
日鉄リサイクルの、リサイクルの考え方「Re:||プラで未来をデザイン」※
※音楽記号である:||(リピート)が音楽に親しみやすさと楽しさをもたらすように、プラスチックをリサイクルするたびに、私たちは地球の未来を少しずつ明るくしています。
エコマテリアルで粉砕した繊維は、ここで減容成形(廃棄物や資源を、体積を小さくする「減容化」と、ある形に成形する「成形」を組み合わせた処理方法)され、「造粒物」になります。

造粒物
この「造粒物」を石炭と一緒にコークス炉に入れ、密閉・無酸素状態で熱分解することで、新たな資源として、新しいプラスチック製品や鉄づくりの原料、電気を作るためのガスに生まれ変わります。このように、日鉄リサイクルでは、コークス炉を活用し鉄づくりの過程を活かしながら、プラスチック、そしてファンケルの制服などの繊維製品を100%すべて再利用しています。
ファンケルの"使用済み制服を資源として活用したい"という想いは、他企業様とのパートナーシップによって実現できているということを、リサイクルの現場を見て体感することができました!
ファンケルは、これからもさまざまな企業とのパートナーシップを大切にしながら、循環型社会づくりに取り組んでいきます。
ファンケルは、これからもサステナブルな店舗づくりや製品開発など、環境配慮に取り組んでまいります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回更新をどうぞお楽しみに。