女性の9人に1人が乳がんに

10月はピンクリボン月間です。「乳がん」は、女性が罹患するがんの中で罹患者がいちばん多く、日本では9人に1人※の女性が一生の間に乳がんにかかるともいわれています。乳がんになりやすい年齢は、30代後半以降が多く、仕事や家事、育児などで忙しい時期とも重なっており、その数は年々増加傾向にあります。

※出典:国立がん研究センターがん情報サービスがん登録・統計サイト「最新がん統計」

ピンクリボン運動とは

ピンクリボン運動とは、1980年代にアメリカで始まった、乳がんの「早期発見・早期診断・早期治療」の重要性を伝えるための世界規模の啓発キャンペーンです。

乳がんは、早期に発見・治療できれば、約90%以上が治るといわれています。毎年10月はピンクリボン月間とされ、ピンク色のリボンをシンボルとし、乳がんへの意識を高めるためのイベントやキャンペーンが世界中で展開されています。

ファンケルの従業員向けピンクリボン運動

ファンケルは、創業当時から従業員もお客様も女性が多いことから、ピンクリボン運動に積極的に取り組んでいます。毎年従業員向けに乳がんの啓発を行っており、202510月は、啓発活動として「乳がん触診モデル体験会」を関内本社や各工場で実施しました。

「乳がん触診モデル」には、形状、大きさの異なる"しこり"が複数個入っており、乳がんのセルフチェックに役立ちます。指で押すとごりごりした乳がんのしこりと同様の固い感触を体感することができます。

参加者からは、「乳がんは、自分で触って気づくことができる数少ないがんの1つということで、自分で意識してチェックしようと思いました。」「触診モデルを触ってみてイメージがつかめたので、自分でもやってみようと思います。」などの声があがりました。

また、1024日は、関内本社にて「ピンクリボンDAY」として、社員食堂での「ピンクリボン特別メニュー提供」や、従業員に呼びかけて、ピンク色の服や小物を身につけてもらい、ピンクリボンの啓発を行いました。

ピンクリボン特別メニューを食べる従業員

食堂のカフェもピンクになりました

がん患者のアピアランス(外見)ケアに対する取り組み

●がん治療中のアピアランスケアに関する総合情報サイトを開設

ファンケルは、2025120日(月)から、がん治療中の外見の変化やケアの方法を包括する総合情報サイト「Nagomi time」を開設しています。この取り組みは、202212月からキリンホールディングス株式会社が中心となり、がん患者のアピアランス(外見)ケアに関する課題解決に取り組むプロジェクトの一環です。

厚生労働省の調査※1によると、がん患者の約6割が「治療によって外見が変化した」と答えています。特に髪やまゆ毛、まつ毛の脱毛症状は、痛みやかゆみよりも苦痛度が高いことがわかっており、治療による外見変化によって感じる苦痛を軽減するアピアランス(外見)ケアの必要性が高まっています※2

また、治療による外見変化の体験者を対象とした調査では、頭髪、スキンケア、爪の症状の知識とその対処法についての各質問に対し、35割程度の方が「(情報が)必要だったが得られなかった」と回答しており、情報の種類や提供方法に課題があると伺えます。

1 出典:「がん治療に伴う外見の変化とその対処に関する実態調査」(厚生労働省)※2 出典:厚生労働省「アピアランスケアについて」

Nagomi time」では、 がん患者様の外見変化に関する「不」の解消のための包括的な情報を提供しています。

「Nagomi time」について詳しくはコチラ

●ピンクリボン月間に、アピアランスケアのセミナーを実施

ピンクリボン月間の10月には、アピアランスケアのセミナーを2回実施しました。

10月10日には、ファンケル、キリンホールディングス、神奈川県の3者が協働して、県民にアピアランスケアの重要性をお伝えするセミナーを実施し、95人の方に参加頂きました。神奈川県からはがん対策、ファンケルからはアピアランスケアの各取り組みをプレゼンテーションし、メインイベントとして特別ゲストの梅宮アンナさんと片岡明美先生(がん研有明病院 乳腺外科)による講演を行いました。

また、1018日には、横浜パシフィコで開催された「第63回日本癌治療学会学術集会」にて、梅宮アンナさん、大野真司先生(社会医療法人博愛会 相良病院 院長)、西澤綾先生(がん・感染症センター都立駒込病院 皮膚科・皮膚腫瘍科 医長 /アピアランスケアセンター副センター長)、一般社団法人CSRプロジェクト代表理事 桜井なおみさんによる、クロストークやパネルディスカッションを行い、アピアランスケアの重要性をお伝えしました。当日は、300人以上の方に参加いただきました。

ファンケルは、これからも、がんの予防啓発はもちろんのこと、がんを患ってもその人らしい毎日を送れるようサポートしてまいります。

ファンケル 人財本部 健康支援室
保健師 田中 裕子

この6月からファンケルグループでは「ピンクの日」を毎月19日に制定し、乳がん自己触診の実施を推奨しています。皆さんは月1回の自己触診、実施できていますか?
乳がんは、発生から1cmに成長するまで、約5年かかるといわれています。自己触診を習慣にした場合、この1cmのしこりをご自身で見つけることができます。自己触診をしていな場合でもご自身で偶然見つけられることもありますが、その場合大きさは2cmまで大きくなっており、1cmから2cmになるまで約3年が経過していると言われます。自己触診をすることで、より早期発見・早期治療に繋がることがおわかりになるかと思います。 
乳がんは早期発見で治る病気です。ぜひ自己触診を習慣化していきましょう!


ファンケルは、これからも「誰もが輝く社会」に貢献したいという想いを大切に、さまざまな活動を推進してまいります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回更新をどうぞお楽しみに。

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