ポロっとつぶやいた社員のひと言で即決!
「カロリミット」の開発がピークを迎え、ネーミングが決定したのは1999年のこと。当時は数多くの商品開発が急ピッチで進んでいたため、商品名も一度の会議でまとめて決めていました。しかし、この商品には良いアイデアがなかなか出ずに会議は難航。夜中の12時を回ったころに、1人の若手社員が自信なさげに「カロリーが気になるからカロリーリミットで、カロリミットはどうでしょう?」とつぶやいたのです。そのつぶやきで場が一変。「商品コンセプトにぴったり! それしかない!」と満場一致で即決。これは今でも社内で語り継がれているエピソードです。
商品のネーミングに右往左往した歴史も。
いつもは商品コンセプトをもとに、多くの社員が時間をかけて考え、知恵やアイデアを出し合って商品名を決めますが、過去には緊急対応しなければならなかったこともあります。それは2007年のこと。市場に出回る多くのサプリメントの商品名に使われていた「さらさら」「ふしぶし」といった言葉が、厚生労働省の行政指導によって変更を余儀なくされたのです。ファンケルでは、対象となった全15商品の名前をわずか2ヵ月で改変して発売。これは商品名を決定するまでの最短記録かもしれません。