薬膳料理研究家。ロータス薬膳教室主宰。鍼灸師、国際中医師、国際薬膳師。
フリーランスの編集者・ライターとして、美容、健康、ダイエット、スポーツをテーマに仕事をする中、仕事を通じて出合った東洋医学の道へ転身。
鍼灸師として臨床にあたりながら、薬膳を中心に東洋医学の普及啓発を行う。新著『はじめての薬膳生活 心と体を元気にする食べ方・暮らし方』(法研)が発売に。
寒い季節、冷えに悩む人が増えます。
その原因には、自律神経の乱れ、運動不足、筋肉量の減少などさまざまなものがあります。
東洋医学において、冷えの原因は大きく2つ。
体に本来あるべき「温める力」の減少と、体内の巡りの悪さ。
薬膳では、温める作用がある食材を使った「温活」と、
巡りをよくする作用がある「巡活(じゅんかつ)」の両方を狙った食材選びがポイントになります。
特に、冬場に多い手足の指先末端の冷えは、
末梢血流の循環などが深く関わっているので、巡りを助けるケアが重要になります。
薬膳では、それぞれの食材が温める性質なのか、冷やす性質なのか、
どちらでもないかを考え、目的に合わせた食材選びを行います。
冷え対策には、当然、温める性質のある食材を選ぶことが基本です。
羊の肉が温めパワー抜群。
クセの少ないラム肉を取り入れるのがおすすめです。
羊の肉はちょっとハードルが高いなら、鶏肉も温める性質があります。
砂糖の中では黒砂糖がおすすめ。
酢も温める性質があり、血の巡りをよくしてくれます。
また、ピリ辛の辛味も体を温めるのには効果的なので、ラー油や七味をプラスするとよいでしょう。
パンやパスタ、麺類に用いる小麦には、体を冷やす性質があります。冷えにお悩みなら、主食をご飯に。
特に、一日がスタートする朝は、陽気が高まり、体が活動モードになる時間。朝食をパンから温かいご飯にかえてみるとよいでしょう。
エスニック料理に使うスパイスには、「温活」「巡活」の両方を叶えてくれるものが多々あります。カレー粉のターメリック、クローブ、フェンネルなど。チャイに用いるシナモンやヒハツは、末梢血流の循環に関わるといわれており、末端の温かさをキープしたい人におすすめです。
緑茶、ウーロン茶、紅茶は、同じ茶葉が原料です。
緑茶は体を冷やす性質がありますが、発酵が進むほど温める性質に変わり、紅茶は体を温めてくれます(ウーロン茶はその中間)。
冬に飲むなら、緑茶より紅茶がおすすめです。
鍋に湯を沸かし、紅茶の茶葉とスパイス(ヒハツ、シナモン、クローブなど)を入れる。好みで牛乳、黒砂糖を加えて。
赤ワイン、スパイス(シナモン、クローブなど)、国産レモン(皮ごと)を鍋に入れ、温める。沸騰直前で火を止めて。
ご家庭でつくるピリ辛料理に、シナモン、ヒハツ、山椒などのスパイスをプラスすると、「温活」「巡活」パワーが増強されます。
味噌汁、カレー、麻婆豆腐、鍋料理のたれなどにおすすめの方法です。
冷えは、若さ、美しさ、健康の大敵。
冬の冷え対策はとても大事です。
ヒハツやシナモンなど、体を温め、巡りをよくする食べ物を取り入れ、おいしく食べながら冷え予防を図りましょう。
イラスト:イオクサツキ
[30日分]
1,500円(税込)
- 届出表示
- 本品にはヒハツ由来ピペリン類が含まれるので、寒さにより低下した血流(末梢血流)を改善し、体温(末梢体温)を保つ機能があります。本品は冬期や冷房による末梢の冷えが気になる方に適しています。
【機能性表示食品についてのご注意】
- ※本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
- ※疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
- ※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。