
毎日のバスタイムでもっとキレイに!お手軽お風呂美容法
日に日に寒さが厳しくなってきました。普段はシャワーで済ませる方も、湯船に浸かる機会が多くなっているのではないでしょうか? そんな季節に、毎日のお風呂でもっときれいになれるお手軽なお風呂美容法を専門家に聞きました!
\専門家に教えていただきました!/
■【専門家に質問!】毎日、湯船に浸かるべき?
みなさんは週に何回、湯船に浸かっているでしょうか? お風呂は、ただ汚れを落とす場所と思ったら大間違い。入り方次第で、もっとキレイになることができるのです。そこでまずは専門家の小林麻利子先生に、そもそも毎日湯船に浸かるべきなのかを聞きました。
「湯船に浸かると、温熱作用で一時的に深部体温が上がって入浴後に通常よりもしっかり深部体温が下がるので、睡眠の質の改善が期待されます。また全身の血行のめぐりもよくなるため、肌質も髪質も美しく見えるようになりますよ」
「ほかにも、水圧・浸透圧により、むくみや毛穴汚れの悩みが解消したり、浮力を感じることでリラックスできたりしますから、お風呂には毎日入ってほしいですね」
入浴にメリットはたくさんありそうですね。小林先生に詳しく聞いたお風呂の知識をさらに見ていきましょう!
■入浴で感じられる美的メリットはたくさん!
【入浴で期待できる美的メリット!】
- 末梢まで血行がよくなり、冷えやむくみが緩和する
- 保湿力が高まってスキンケア効果が底上げされる
- 肌のターンオーバーが促されて、ゴワゴワ・くすみ・肌荒れが軽減する
- 睡眠の質が高まり、成長ホルモンの分泌が促され、肌のハリ・ツヤがアップする
- 毛穴が開くのでこすらなくても汚れが落ちる
- 自律神経が整い、むくみやたるみが改善する
このように美的メリットの多いお風呂ですが、実は入浴時間や温度を間違えると肌が乾燥したり、水道水の塩素が肌に刺激になったりすることも......。正しい入浴方法を学んで美肌に近づきましょう!
■キレイに近づく♪ 基本の入浴法
肌や睡眠の負担にならないようにするには、どのように入浴すればいいのでしょう? 「キレイに近づく基本の入浴法」を小林先生に教えていただきました。
① お風呂は夜、毎日同じ時間に入る
睡眠の質を上げるには、スムーズな入眠が重要!眠るベストタイミングは、副交感神経が優位になり、深部体温が下がりつつあるとき。季節にもよりますが、深部体温はお風呂から上がって約1時間後に下がるので、例えば「24時に寝たい方は、23時にはお風呂から上がれるようにお風呂に入る」といったように、就寝時間から逆算してお風呂に入るのがおすすめです。体内時計が整うと脱毛や白髪予防にもつながるという研究報告もあるため、毎日同じ時間に入って寝るのがベスト!
② シャワーで浴室をあたためドリンクを用意しておく
入浴効果を上げるには、浴室をあたためることも大切。浴室の換気扇を消すのはもちろんですが、温風でも濡れた肌に風が当たると体が冷えてしまうので、浴室暖房も入る直前に消しましょう。洗面器を受け皿にしてシャワーを出しておくと、湯気で浴室がぽかぽかになりますよ。常温の水を用意して、入浴中やその前後に飲むのも忘れずに!
③ 洗髪してから湯船に入る
急に湯船に浸かると、血圧が急上昇して交感神経が優位になり、リラックスできなくなってしまいます。そうならないために、浴室に入ったらまずシャワーを軽く浴び、洗面器にお湯をためて足湯をしながら洗髪しましょう。これをすることで血圧がゆっくりと上昇するので、その後、湯船に入ったときの血圧の急上昇が防げます。
④ 入浴剤を使う
水道水は塩素が含まれているため、肌刺激が強いこともあります。さら湯のまま一番風呂に入るのは避け、塩素除去作用や保湿作用のある入浴剤を使用しましょう。女性の方は、月経期(月経の始まった日から約1週間)は備長炭や赤ちゃんも使えるような肌にやさしい入浴剤がおすすめ。黄体期(月経前)はラベンダーがベースの香りの入浴剤を入れると、呼吸が促されて眠りやすくなります。エストロゲンの分泌が盛んになり、肌の調子も気分も上向きな排卵期は、新しい入浴剤を使ってみるなど、チャレンジもOKです。
⑤ 40℃のお風呂に15分入る
よい睡眠を得るには、深部体温をいったん上げてから下げることが大切です。キレイに近づきたいなら、40℃のお風呂に15分浸かるのがベスト。深部体温は10分ほどでも少しは上がりますが、さらに5分浸かることで、より快眠につながります。運動不足の人や血流が悪い人は、41℃でもOK。浸かる時間は、短くても7分以上、長くても20分以内に!
[STUDY!]
42℃以上のお風呂や20分以上の入浴は、肌の天然保湿因子が流出するほか、交感神経が刺激されて熟睡の妨げになる可能性があるため推奨しません。また5分の入浴では深部体温も血圧も下がりきらずリラックスできないこともあるため、これもおすすめできません。
■美髪&美肌&美ボディになれる!4つのお風呂ワザ
基本の入力方法をマスターしたら、さらに美を磨くテクニックをご紹介! どれも手軽に始められるので、気になるものを取り入れて、入浴の美容効果を高めましょう。
①入浴前のブラッシングでツヤ髪に!
髪がもつれたままでは、洗髪をしても頭皮に近い髪の内側の汚れが落とせません。お風呂に入る前に、粗めのブラシやシャンプーブラシでほぐしてからシャンプーしましょう。シャンプーをするときは、指の腹で頭皮を動かすようにマッサージしながら洗うと、頭皮の血流がアップしてサラツヤ髪に。
バンブーブラシ(竹製)
大(長さ20.8×幅3.7×厚み2.3cm、ピンの長さ1.7cm)2,970円(税込)髪と頭皮にやさしい天然竹のヘアブラシ。髪に自然なツヤとしなやかさを与え、キューティクルを守りながらブラッシングできます。
詳しくはこちら②ながらパックでもっちり肌♥
肌のくすみやゴワつきが気になるときは、ボディを洗っている間に「ながらパック」を。洗顔後、剥がさないタイプのピーリングパックを顔全体になじませたら、中指と薬指の腹を使い、ゆっくりとマッサージ。そのままパックしている間にボディを洗い、最後にぬるま湯で洗い流しましょう。肌がぱっと明るくなって乾燥しがちなお風呂上がりも、もっちり肌に!
③風呂トレでむくみを取ってくびれボディに!
湯船の水圧を利用して、気になるところを集中トレーニング。いずれもバスタイムの前半にトレーニングをしたら、後半はリラックスを心がけてください。
A.くびれメイク
両手を胸でクロスし、自転車をこぐように10〜30回両足を回します。
B.ひざ上引き締め
立てひざで手を水平に伸ばし、腰が反らないように気をつけながら上体を後ろに倒して10〜30秒キープ。
C.内ももほっそり
体育座りで両手をひざにあてて外側にひっぱり、両ひざは内側に押し合い10〜30秒キープ。
D.お尻をキュッ!
つま先を浴槽の壁につけてお尻を持ち上げ、ひざを左右に開き、お尻に力を入れて15〜30秒。
④入浴後のボディケアは浴室内で!
入浴後は10分以内に保湿をしないと、肌が乾燥してしまうことがわかっていますが、気化熱で水分と共に熱も奪われるため、冬は特に手短に。保湿剤は浴室内で塗るようにして、肌の湿度をキープしましょう。ただし、濡れた肌に保湿剤を直接塗ると、乾くまで時間がかかり、気化熱でさらに体が冷える原因に。ボディケアをする前に、やわらかいタオルで水分を軽く拭き取って。保湿剤は浴室に保管せず、使ったら脱衣所に戻しましょう。
\入浴後のケアはこちらをチェック!/
■調子が悪いときや時間がないときは、どうすればいいの?
何だか調子が悪いときやお風呂に入る気力がない...そんな困ったときの入浴法を小林先生に教えていただきました!
【風邪気味のときは】
ヒートショックプロテイン(傷ついた細胞を修復する働きをもつタンパク質)を増やす「リカバリー入浴法」で活力アップしましょう!ヒートショックプロテインの増強の要は、『入浴後10分間の保温』。そのため、基本の入浴法では「洗髪→入浴」の順をおすすめしていますが、リカバリー入浴法は「入浴→洗髪しながら保温」の順で行います。
★リカバリー入浴法のステップ
- 入浴前に常温の水を飲む
- 血管の広がりを促進してくれる炭酸ガス系入浴剤を入れた40℃のお風呂に20分浸かる(重炭酸イオンと表記されているものは温熱作用が高くなるので、5分ほど短縮してもOK)
- 10分間、足湯をしながら洗髪して保温をする
*この入浴法は「ここぞ!」という大事なシーンの、前夜・2日前にもおすすめです!
【むくみが気になるときは】
いつもよりお湯を多めに溜めてタプタプの湯船に浸かると、水圧効果でむくみもスッキリ取れます。
【お風呂にゆっくり入る時間や気力がないときは】
洗髪を優先しがちですが、疲れているときこそシャワーで済まさず湯船に入ることが大切! 頭の汚れは湿度の高い浴室でブラッシングやマッサージをしたり、ドライシャンプーをしたりするだけでも結構取れますよ。
■【まとめ】毎晩、15分間の入浴で美容を楽しもう!
ご紹介したように、お風呂にゆっくり浸かると、眠りの質が良くなり、翌朝の肌が変わります。一日の疲れを取ってリラックスするためにも、毎晩15分間、湯船に浸かるように心がけましょう。
入浴前のブラッシング、ながらパックや風呂トレ、浴室内ボディケアも実践すれば、髪も顔もボディも、もっとキレイになりますよ♪お気に入りのアイテムを見つけて、毎日のお風呂時間を美容に活用して、入浴を楽しみましょう!