
ゆで卵のカロリーは高い? 1日何個までなら食べていいの?
良質なタンパク質やビタミン類などを豊富に含み、栄養価が高いことで知られる卵は、日々の食生活で積極的に取り入れたい食材のひとつです。卵は、生よりも火を通したほうがタンパク質を体内に吸収しやすいといわれています。
この記事では、手軽に食べられるゆで卵のカロリーはどれくらいなのか、1日何個までなら食べてもいいのかを解説します。
1. ゆで卵は1日何個まで食べていい?
ゆで卵は1日何個まで食べてもいいのか、その明確な決まりはありません。しかし、目安として1日あたり2~3個までにしておくことをおすすめします。
ゆで卵の栄養素
ゆで卵は、ビタミンCと食物繊維以外の栄養成分を含むことから、完全栄養食と呼ばれています。皮膚や筋肉、髪などをつくるために欠かせない良質なタンパク質が豊富に含まれているほか、そのタンパク質には体内で合成できない9種類の必須アミノ酸が含まれており、タンパク質の優良性を示す「アミノ酸スコア」は、満点である100とされています。
また、ゆで卵には、ビタミンAやビタミンD、ビタミンB2、ビタミンB12などさまざまなビタミンが含まれており、皮膚や髪などを健やかに保つ効果や健康サポート効果などが期待できます。
このほか、活性酸素の分解を助け細胞の老化を防ぐセレンや、体内のさまざまな代謝を助けるマグネシウムなどのミネラルも含まれています。
参考:食品成分データベース|文部科学省
ゆで卵のカロリーは?
栄養価が高いと、カロリーが気になるところです。しかし、ゆで卵1個分の重さをLサイズ相当の65gと仮定すると、ゆで卵のカロリーは1個あたり87kcal、2個で174kcal、3個で261kcalとなります。
一方、ゆで卵の糖質は1個あたり0.2g、2個で0.4g、3個で0.6g。ゆで卵はカロリーが低めで、低糖質であることがわかります。
カロリー | 糖質 | |
1個 | 87kcal | 0.2g |
2個 | 174kcal | 0.4g |
3個 | 261kcal | 0.6g |
参考:食品成分データベース|文部科学省
次に、ゆで卵以外の代表的な卵料理のカロリーをチェックしてみましょう。
■ 生卵のカロリー
生卵と比較してみましょう。生卵1個分の重さをLサイズ相当の65gと仮定すると、生卵のカロリーは1個あたり92kcal、2個で185kcal、3個で277kcalです。
一方、生卵の糖質は、1個あたり0.2g、2個で0.5g、3個で0.8gと、ゆで卵と変わりません。
参考:食品成分データベース|文部科学省
■ 目玉焼きのカロリー
次に、目玉焼きと比較してみましょう。生卵1個分の重さをLサイズ相当の65gと仮定します。
目玉焼きのカロリーは、卵1個あたり133kcal、2個で267kcal、3個で400kcal。一方、目玉焼きの糖質は、1個あたり0.2g、2個で0.4g、3個で0.6g。
また、多くの人は目玉焼きを食べる際に調味料をかけると思います。何を使うかにもよりますが、調味料を使うとさらにカロリーと糖質がその分上がり、ゆで卵と比較すると特にカロリーが高くなります。
参考:食品成分データベース|文部科学省
■ 卵焼きのカロリー
最後に、卵焼きと比較してみます。使用する卵1個分の重さをLサイズ相当の65gと仮定すると、卵焼きのカロリーは卵1個あたり95kcal、2個で190kcal、3個で285kcalです。
一方、卵焼きの糖質は、65g換算で卵1個あたり4.2g、2個で8.5g、3個で12.7g。ゆで卵と比較して、調味料も入る分かなり高くなることがわかります。
参考:食品成分データベース|文部科学省
ゆで卵を食べるとコレステロールは上がる?
卵にはコレステロールが多く含まれており、Lサイズ65g相当の卵1個にはコレステロールが250mg含まれているといわれています。そのため、ゆで卵を食べすぎるとコレステロール値が上がる可能性があります。
現在は、卵からのコレステロール摂取量は気にしなくてよいという説もあります。しかしながら、コレステロールを気にする必要がある方は、体の状態によっては、ゆで卵を食べないほうがいい場合もあるようです。ゆで卵の摂取や摂取量については慎重に検討しましょう。
参考:食品成分データベース|文部科学省
2. ゆで卵はダイエットにいいって本当?
ダイエットは、筋肉量を増やし基礎代謝を上げることで効果が高まります。そのためには、タンパク質を積極的に摂取し、運動も行いながら筋肉量を増やしていくことが大切です。
その点、ゆで卵は低糖質でありながらタンパク質をたくさん摂取できる食品です。カロリーも低めで、ダイエットの強い味方といえます。
しかし、ゆで卵を食べること自体がダイエットになるわけではありません。他の食品もバランスよく食べることが大切です。
日ごろから食事内容に気を付けている中で、食事の糖や脂肪が気になるときにはサプリメントを活用するのもおすすめです。
3. ゆで卵は美容のためにも食べておきたい食品の一つ
ゆで卵はアミノ酸が豊富に含まれているため、美容にも良いとされています。調理法が簡単で手軽に食べられるので、日ごろから意識して食べておきたい食品の一つです。
しかし、卵だけでアミノ酸を補おうとすると、十分な量が摂りにくくなります。そのため、日ごろから卵だけでなく、肉、魚、乳製品など、良質なたんぱく質を多く含む食品をバランスよく摂ることを心がけましょう。
アミノ酸は、ハリのあるお肌を作るためのコラーゲンを作り出す元になる成分です。血中のアミノ酸濃度が高まると、お肌のハリやうるおい、ツヤが増すなど、健やかな美肌を育む効果が期待できます。
4. 初めてでもできる! ゆで卵の基本の作り方
ここでは、初めてでもうまくできるゆで卵の基本の作り方についてご紹介します。
【 STEP1 】
ゆでるときに殻が割れにくくなるように、あらかじめ卵を冷蔵庫から取り出し、常温に戻しておく。
【 STEP2 】
鍋でお湯を沸かし、沸騰したら、STEP1の卵を静かに入れる。
【 STEP3 】
お湯が常にふつふつする状態でたまごを茹でる。半熟がよければ8分程度、固茹でがよければ11分程度を目安に、好みの固さになる時間で茹でる。
【 STEP4 】
卵を鍋から取り出し、冷水で10分を目安に冷ます。
5. まとめ
ゆで卵はカロリーが高い食品だと思われがちですが、実はカロリーは低めで、糖質も低い食品です。それにも関わらず、タンパク質やビタミン類、ミネラルを豊富に含むなど栄養価が高く、健康にも良いほか、ダイエットの強い味方でもあります。
さらに、ゆで卵にはアミノ酸も豊富に含まれているので、ハリやツヤ、うるおいのあるお肌を目指す人にとって魅力的な食品です。
卵は1日あたり2~3個までにしておくことをおすすめしますが、体質によっては少し控えめにしたほうがいい場合があります。摂取量は、体質と相談して慎重に決めましょう。