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犬の「腸活」！犬の腸内環境を健やかに保つために！善玉菌を増やす食べ物とは

近年、腸内フローラを整える「腸活」が、人の健康法のひとつとして注目されていますが、犬の健康法としても「腸活」は有効と考えられています。この記事では、「腸活」の基本となる善玉菌の働きや、食事から善玉菌を増やす方法をご紹介します。

犬の腸の善玉菌とは？増えるとどんなメリットがある？

人の腸と同じように、犬の腸にも「善玉菌」「悪玉菌」「日和見（ひよりみ）菌」と呼ばれる菌がいます。腸内フローラ（正式名称「腸内細菌叢（ちょうないさいきんそう）」）とは、これらの腸内細菌の集合体のことです。

善玉菌は消化吸収をサポートし、免疫機能を活性化して悪玉菌の増殖を抑えるのが特徴。また、腸のバリア機能を高める働きがあり、有害な菌やアレルギー物質などを体内に入りにくくします。

善玉菌が優勢になると、数が多い日和見菌が味方になり、消化や免疫の面で体によい影響を与えられます。反対に悪玉菌が優勢になると、下痢や便秘などの不調があらわれます。日頃から善玉菌を優勢に保つように心がけ、愛犬の腸の健康を守りましょう。

善玉菌を増やすにはどんな食材がおすすめ？

犬の腸内細菌のバランスを整えて腸内フローラをケアするには、ふだんの食事に犬の腸によいとされる食材を加えてみるのもおすすめです。
善玉菌を補う発酵食品と、善玉菌の栄養となる食物繊維を豊富に含む食材を同時に取り入れることで、腸内の善玉菌を増やすことにつながるでしょう。

・善玉菌を補う食材と1日の上限目安量

• ・プレーンヨーグルト…小型犬／大さじ1、中型犬／大さじ2、大型犬／大さじ3
• ・カッテージチーズ…小型犬／5g、中型犬／12g、大型犬／21g
• ・納豆…小型犬／16g、中型犬／27g、大型犬／27～45g

・善玉菌の栄養となる食材と1日の上限目安量

• ・ブロッコリー…小型犬／45g、中型犬／80g、大型犬／90g
• ・バナナ…小型犬／100g、中型犬／200g、大型犬／400g
• ・キャベツ…小型犬／葉1枚、中型犬／葉2枚、大型犬／葉3枚
• ・さつまいも…小型犬／40g、中型犬／100g、大型犬／150g

• ※記載している分量は、ドライフードを主食にしている健康な成犬を想定した目安です。
  （小型犬　体重4～10kg、中型犬　体重11～25kg、大型犬　体重25kg～）
• ※与える場合は、少量ずつ様子を見ながら与えてください。
• ※アレルギーや持病がある場合には、与える前に必ず獣医師に確認をするようにしましょう。

善玉菌を増やすには、食事の与え方や生活環境にも注意

腸を適度に休ませることも、善玉菌を活性化させやすくなります。ごはんの間隔が短すぎると、腸が常に働いている状態になって負担がかかり、悪玉菌を増やす原因になりがち。ごはんの時間は間隔をあけ、おやつも大量にあげすぎないよう注意してください。

また、ストレスが多いと悪玉菌が増えやすくなるので、生活環境にも気をつけましょう。のんびり散歩して気分転換させたり、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間を設けるなどストレスを溜め込まない生活を心がけるようにしましょう

まとめ

よい腸内環境をつくるには、腸内フローラや腸内細菌叢と呼ばれる、腸内細菌のバランスを整えることがカギとなります。愛犬の腸内環境の乱れが気になる方は、善玉菌を補う食事を与える、生活環境を見直すなどで、愛犬の腸を健康に保ちましょう。

・画像／Getty