食事
注意が必要な犬のごはんの食べ方とは?適切な与え方や回数も解説
犬のふだんのごはんの食べ方や与え方によっては、しつけや健康面によくない影響をおよぼすことがあるため、注意が必要です。そこで今回は、犬のごはんの食べ方の特徴や適切なごはんの量・回数、注意したいごはんの食べ方や対処法などについて解説します。
犬のごはんの食べ方の特徴
犬は臼歯よりも、肉を引き裂くための裂肉歯が発達しています。そのため、ものをよく噛んで食べるよりも、そのまま丸飲みするような食べ方をする傾向があります。
また、野生時代は獲物をほかの動物にとられないよう、早食いをする習性がありました。その名残から、早食いをしたり、ガツガツと食いつくような食べ方をしたりすることもあります。
しつけや健康面によくないごはんの食べさせ方
以下のようなごはんの食べさせ方は、犬の早食いや食べムラ、好き嫌いなどを助長させてしまうことがあるため、参考にしてみてください。
- ・ごはんを置きっぱなしにする……いつでも食べられると学習して食べムラの原因に
- ・フードに毎回おやつや肉のトッピングをする……トッピングがないと食べなくなることも
- ・犬のほしがるままごはんやおやつを与える……カロリー過多で肥満の原因に
- ・同居犬と同じ場所・時間で食べさせる……ごはんの取り合いや早食いにつながる
- ・食事中に体をなでる・近くをウロウロする……早食いや飼い主さんへの攻撃行動につながる
犬のごはんの適切な回数や与え方とは
犬のごはんは、成長期の子犬で1日3~4回程度、成犬・シニア犬で1日2回を目安に与えるとよいといわれていますが、じつは回数に決まりはありません。1日に必要なカロリーと、バランスのよい栄養が適切に摂取できていれば、愛犬の食べやすい回数やタイミングで与えて問題ないでしょう。
なお、シニア犬や小型犬のように1回ではあまり量が食べられない子や、空腹時間が長いと吐いてしまう子などもいます。犬のライフステージや体調、体質によって、1回に与えるごはんの量や、ごはんとごはんの間隔を調整することが大切です。
犬の早食いや食べムラが気になるときの対処法
犬が早食いをしてしまうときは、時間をかけて食べられるよう、凹凸のある早食い防止用のフードボウルや、食べ方を考えさせる知育おもちゃなどを使うのが効果的です。
また、ごはんの置きっぱなしは食べムラにつながるだけでなく、衛生的にもよくありません。20~30分様子を見ても犬がごはんを食べない場合は、一度ボウルを下げ、2~3時間経ってから残した分と同量のごはんを与えてみましょう。
まとめ
適切なごはんの食べさせ方・回数・量は、犬によって異なります。かかりつけの獣医師とも相談しつつ、愛犬に合ったごはんの食べ方や与え方を見つけてあげましょう。
・画像/Getty