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日常ケア

犬の換毛期はいつ?換毛期のお手入れ法や取り入れたい栄養素をご紹介

犬には「換毛期(かんもうき)」という、抜け毛が増える時期があることをご存じでしょうか? この記事では、犬の換毛期の特徴やお手入れ法、摂取したい栄養素について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

犬の換毛期の特徴

春と秋の年2回、夏と冬の温度差に応じて毛が抜け変わる時期のことを、「換毛期」といいます。犬はもともと、毛が生え始めてから成長して抜け落ちる「毛周期」がありますが、換毛期には大量に毛が抜けるので、お手入れや掃除に悩まされる飼い主さんも少なくないでしょう。

ただし、換毛期があるのは原則、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)をもつ、ダブルコートの犬のみです。換毛期に抜けるのは主にアンダーコートなので、オーバーコートのみをもつシングルコートの犬は、1年を通して抜け毛が少ない傾向にあります。

犬の換毛期のお手入れ法

換毛期にお手入れを怠ると、毛玉ができてその下の皮膚が炎症を起こすなど、さまざまなトラブルを起こすおそれがあるので注意が必要です。犬の換毛期には、以下のようなお手入れを取り入れるようにしましょう。

  • ・ブラッシング
    ブラッシングは季節問わず毎日行うのが理想ですが、換毛期は特に念入りに行うようにしてください。スリッカーブラシを使えば、犬の体にとどまっている抜け毛もキレイに除去できるでしょう。ただし、力を入れすぎると犬の皮膚を傷つけてしまうので、やさしくていねいに行うのがポイントです。
  • ・シャンプー
    シャンプーは皮膚を清潔にしつつ抜け毛も取り除けるので、定期的に行うようにしましょう。自宅でシャンプーをするのが難しい場合は無理をせず、トリミングサロンなどにお願いするのがベストです。

犬の換毛期は栄養補給にも気を配ることが大切

犬の換毛期は全身の被毛をつくり直す時期でもあります。被毛の構成成分は主にたんぱく質であるため、いつもより多めにたんぱく質を摂取するなど、栄養補給にも気を配るとよいでしょう。

また、皮膚や被毛の健康維持に役立つとされる、オメガ6系脂肪酸や亜鉛などの摂取もおすすめです。これらは総合栄養食のフードに入っていることが多いですが、換毛期はサプリメントなどで補ってあげることで、健康的で美しい被毛を保つことができるでしょう。

まとめ

ブラッシングやシャンプーなどで被毛を清潔に保つことは、犬の健康につながります。栄養補給にも気を配りつつ、換毛期も愛犬を元気に過ごさせてあげたいですね。

獣医師からのアドバイス

犬の被毛は80%以上がたんぱく質で構成されています。そのため、換毛期の犬はより多くのたんぱく質を摂取する必要があると考えられます。被毛を構成しているたんぱく質のほとんどは、ケラチンというたんぱく質で、肉類や卵などの動物性たんぱく質に多く含まれます。また、亜鉛はケラチンを合成する際に必要な成分のため、動物性たんぱく質と亜鉛を豊富に含むフードを与えると良いでしょう。

左向 敏紀 先生

日本獣医生命科学大学 名誉教授
一般社団法人 日本ペット栄養学会会長

・画像/Getty

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